ラピュタ・アニメーション フェスティバルvol.1 2000

〜ユーリ・ノルシュティン〜

8/1(火)〜8(火)※8/5除く
限定上映 8/5(土)・9(水)
<作品集7本>
12:45/14:45/16:45/
18:45/ 20:45

追加上映 8/10〜30 AM11:45〜地下ホール

<外套−未完成−+おやすみなさいこどもたち>

12:45/14:15/15:45
17:15/18:45/20:15
21:15

☆ノルシュティン作品集☆
◆話 の 話◆
1979年/29分/カラー
◆霧につつまれたハリネズミ◆
1975年/12分/カラー
つぶやくような子守歌。それに呼び出された狼の子。狼の子はおぼえている。廃屋に大勢の人が平和に住んでいた時代、街灯の下で男女がタンゴを踊った時代、男たちが戦場に奪い去られた時代・・。忘れ去られた時をこのアニメは詩として歌う。幻想的であり強烈なリアリティ。世界アニメ史上に残る名作。 小さなハリネズミがハンカチにつつんだジャムの壷をかかえ、仲良しのコグマの家へ向かう。その途中、野原の霧の中で 道に迷ったハリネズミがさまざまな不思議に出会う・・・。いつしか観客もハリネズミと一緒に霧につつまれたような不思議な気持ちになる、一度見たら忘れられない作品。
◆25日・最初の日◆
1968年/12分/カラー
◆ケルジェネツの戦い◆
1971年/12分/カラー
◆ 狐と兎 ◆
1973年/12分/カラー
1917年10月のロシア革命最初の日。モノクロの静かな広場に民衆の怒りが赤い怒涛となって疾走する。A・トーリンと共同で演出したノルシュティン27歳の初監督作品。 西暦988年キエフ公国軍による国家統一。勝利の裏にある悲惨、悲しみを描く。旧ソビエトのアニメの創始者イワン・イワノフ=ワノーとの共同監督作品。 小さな我が家を狐に乗っ取られた兎を助け ようと次々と助っ人が現れる。さて結果 は・・・?民芸刺繍のような素朴な絵でユーモアのある暖かくて楽しい作品。
◆ あおさぎと鶴 ◆
1974年/12分/カラー
◆ ロシア砂糖のCF ◆
1994・5年/90秒/カラー
野原の古い屋敷跡にお互いが好きなあおさぎと鶴が住んでいる。燃え上がるでも命がけでもない、それでもお互いしかない恋人たちにいつしか秋の雨がふりそそぐ。ちょっと淡く切ない作品。 「好きなようにやらせてくれるなら」と二ヶ月で作った砂糖のCM4本。ロゴマークのライオンがジャムを作ったり、ガリガリと音をたててかじるなどユーモアたっぷりな作品となっている。ウクライナのCMコンテストの第一位 になった。
☆映画祭特別上映☆

*料金*

当日券
一般/¥1500
学生/¥1300
シニア・子供/¥1000
前売り券
¥1200
前売り2回券
¥2000
フェスティバル
全回通し券
¥15000

外 套 ◆未完成版/30分/モノクロ/サイレント
ゴーゴリ原作。主人公アカーキー・アカーキヴィッチは美しい文字を書くことだけが取り柄。ノルシュティンはまるで芸術家のように書類を清書するアカーキーの夜のひとときを描く。しわくちゃの外套を壁にかけ、足でふんずけて靴を脱ぎ、スープをすする・・・ひとつひとつの動きに見る者の呼吸も拒む緊張感。全三部作の第一部があとわずかで完成予定。
◆おやすみなさいこどもたち◆
最新作/2分15秒/初公開作品/TV用イントロ・アニメーション
「外套」製作を継続するためにテレビ局の依頼により手掛けた最新作。
日本初公開。こののち「外套」の製作に本腰を入れて取り組む予定。
ノルシュティン
トークショー
ノルシュティン
ワークショップ
展示即売会
(期間中)
8/5(土) 17:00〜
「外套」製作について
8/8(火) 14:00〜
ゲスト:高畑勲
会場:地下ホール
8/6(日)
10:00〜19:00
製作中の「外套」をモチーフにして丸一日かけて集中的に講議します。世界的作家による創作の技法・秘密をかいま見るチャンスです
講習料 15000円
定員制 150名
※ 申し込み 03-3336-5440まで
会場:地下ホール
ノルシュティン氏や、美術監督であり夫人でもあるフランチェスカ・ヤルブーソヴァによるデッザンをロシアから持参、もしくはノルシュティン氏がその場(!)で描いたものを販売します。 それが「外套」制作資金として活用されます。
詳細はお問い合わせ下さい。