No.3
2002.11.20.wed.

今年も大賞出ず
奨励賞として8作品が選出

第3回ノルシュテイン大賞、受賞作決定!

Photo|Igarashi Ryoko


授賞式にて講評するノルシュテイン氏
前2回に引き続き、「ここには学校がない」との言葉

 11月13・14日、ノルシュテイン大賞の入選作35本の、公開審査が行われました。公開審査後、審査委員長のノルシュテイン氏と審査委員(片山雅博氏、森まさあき氏、野村辰寿氏、才谷遼氏)により長時間に及ぶ厳しい審査を経て、今年の受賞作9本が決定しました。前2回に引き続き、今年も大賞はおろか、最優秀賞さえも選出されない厳しい結果に。授賞式となった15日の講評でもノルシュテイン氏からは「ここには学校がない」との厳しい発言、日本の若い作家の意識、アニメーション教育の現状に苦言を呈した形となりました。
 特に若い作家に対して、地に足のついていない空中生活をしているかのようだ、とも…。文学を読み、絵画を見て、内面に物語をつくる土壌を育てることが必要だと説き、いつになく強い口調での講評に聴衆は静かに聞き入っていました。
 昨年『睡蓮の人』で観客賞、ヒューマン賞をダブル受賞した村田朋泰さんの『朱の路』、昨年のノルシュテインワークショップに参加した富永舞さんのボーノーモ『ブスタマン』、大学の卒業制作だという高松洋平さんの『東京アニマラソン』他5作品が奨励賞、観客賞には近藤聡乃さん『電車かもしれない』との結果になりました。 実行委員一同、来年こそは4度目正直!初の大賞が出ることを期待しています。


<奨励賞・ムーブメント賞>
PLANET
関口和博

<奨励賞・ユーモア賞>
ボーノーモ『ブスタマン』
富永舞

<奨励賞・ハートフル賞>
朱の路
村田朋泰

<奨励賞・映像賞>
影わづらひ
軸原洋介

<奨励賞・アニメ賞>
東京アニマラソン
高松洋平

<奨励賞・アイデア賞>
骨骨亭
清山忠相

<奨励賞・デザイン賞>
Time −時のしおり−
坂井治

<奨励賞・ヒューマン賞>
無言歌
Yim Kai Yan
<観客賞>
電車かもしれない
近藤聡乃
ラピュタアニメーションフェスティバル2002