No.4
2003.12.2.tue.

ユーリ・ノルシュテイン氏による
アニメーション・ワークショップ開催!

「冬の日」は、こうして生まれた

 11月30日(日)、ラピュタアニメーションフェスティバル恒例のユーリ・ノルシュテイン アニメーション・ワークショップ2003をなかのZERO小ホールにて開催いたしました。第1部は連句アニメーション「冬の日」上映、第2部は講議、という2部構成での公開授業。第1部の午前中は「冬の日」の上映を行なう予定でしたが、上映の際に数度の中断、また音飛び等の度重なる不備がございました。ご参加いただいた皆様、誠に申し訳ありませんでした。改めて深くお詫び申し上げます。
 上映終了後、休憩をはさんだ後にノルシュテイン監督の講議が始まりました。「冬の日」製作時に描きためたラフスケッチや撮影に使用した最後のコマを並べた仕事机の写真、竹斎や芭蕉というキャラクターの創出のために参考にした様々な資料等をスクリーンに映しながら、作品完成に至るまでのプロセス、一コマにかける時間や思いを語っていただきました。日本の美術への造詣の深さ「冬の日」が生まれる瞬間、芸術家として作品づくりに深く取り組もうとする真摯な姿勢を垣間見ることのできた素晴らしい講議となりました。ノルシュテイン監督、本当にありがとうございました。そして受講生の皆様も最後まで受講くださり、本当にありがとうございました。


アンドレイ・リュビリョフの“三位一体”の絵を描きながら、芭蕉と竹斎の着物について語るノルシュテイン監督。
ラピュタアニメーションフェスティバル2003