No.1
2004.12.4.sat.

日本を代表する人形アニメーションの巨匠

川本喜八郎監督 “執念”の新作『死者の書』を語る。

 12月4日(土)ザムザ阿佐谷にて、現在も多摩美術大学にて撮影中の新作『死者の書』(原作・折口信夫)の川本喜八郎監督とそのスタッフらによるトークイベントが開催されました。美術担当の吉田等さん、アニメーターの細川さん、井上さん、稲積さんが参加し、濃密でしかも緊張感のある制作現場の様子を語っていただきました。あこがれの巨匠と同じ現場に立つ喜びもさることながら、執念深く完成度を追い求める監督のもとで作品を丹念に作り上げていく厳しい現場の話を聞くにつけ、この目でその成果を確かめたい!、と公開が今から待ち遠しくなります。
 そして目玉は10分ほどのラッシュ映像の本邦初公開(サイレント)と、豪華な出演陣による“声”(テープ録音による)の、これまた本邦初お披露目! 声と画面の迫力に来年3月の公開への期待が深まるばかり。製作費は今後も集めながら、とのことで広く一般から資金援助を募集中です。「映画は豪華じゃなきゃ」という川本監督の執念の集大成を、あなたも裏側から支えてみませんか?

写真上:川本監督と作品を支えるスタッフたち。トークでは制作の苦労話が飛び出す(?)ことも。司会はおなじみ片山雅博氏。

写真下:集まってくれた支援者のために、イラスト入り色紙にサインをする川本監督。

※映画製作費の支援を募る「ひとこまサポーター」は川本喜八郎新作アニメーション製作実行委員会 にて募集中です。
お問い合わせはTel:03-3478-6110 Fax:03-3478-5966 まで。

上映時間は合計8時間! 『11PM ミニミニアニメーション』上映記念

実験アニメーションの巨匠・久里洋二先生トークショー!

 12月4日(土)ラピュタ阿佐ケ谷にて久里洋二監督をお迎えし、伝説の番組「11PM」にて16年間にもわたって放送されたご長寿短編アニメ『ミニミニアニメーション』の上映を記念したトークショーを開催しました。
 先達のいないなかでのアニメ制作をはじめたそもそものきっかけや、そば屋の2階で結成されたアニメーション3人の会の話、昨年公開された日本と世界のアニメーション作家が結集したオムニバス『冬の日』で20年ぶりにアニメ制作を再開したいきさつや、今年に入って制作した2本の新作の話などを、観客をけむに巻くかのような、その独特の話しぶりで大いに語っていただきました。裏話満載の面白いお話ばかりの1時間。久里先生、ありがとうございました!!

写真:左が久里洋二氏。右は司会の片山雅博氏。

ラピュタアニメーションフェスティバル2004