ケン・ローチ特集
9/17〜9/30

1936年、電気工事の父と仕立て屋の母との間に生まれる。オックスフォード大学で法律を学び、卒業後、様々な劇団で俳優や演出家として活躍した後、68年に「夜空に星があるように」で監督デビュー。続く第2作「ケス」は、貧しい労働者階級の少年と鷹を主題に、当時のイギリス社会をリアルに描いた秀作で、その後もあくまでイギリスに留まって、ひたすら労働者階級の人々を描き続けている。イギリス本国や欧米では現代の重要な作家として以前から圧倒的な支持を集めていたが、日本では、93年に「リフ・ラフ」「レイニング・ストーンズ」が連続公開されてから、若者を中心に多くの関心を集めている人気監督となった。

- 上映作品 -

ケス / リフ・ラフ / レディバード・レディバード / レイニング・ストーンズ



デカローグ 〜全十話一挙上映〜
10/5〜11/4
異端するフィルムー現在に生きる神代の視線

88年ヴェネチアを始めとする各国映画祭に熱狂と感動の嵐を巻き起こし、パリで公開以降2年間96週にも及ぶ驚異的ロングランを記録した「デカローグ」全10本、10時間にも及ぶこの作品には、「トリコロール」「ふたりのベロニカ」でヨーロッパを代表する巨匠の名を不動にしたクシシュトフ・キェシロフスキのすべてが込められています。「デカ」は数字の“十”、「ローグ」は“言葉”、聖書に登場するモーゼの“十戒”を借りて、20世紀に生きる人々の愛や孤独、そして希望を10本のフィルムに鮮やかに映し出した“十篇の愛の物語”。 各作品はそれぞれ独立した一本の映画ですので、どこからでも何本でも自由に見ることが出来ますが、第一話から順に見ていくとそれぞれの作品がひそかに繋がっていることが分かってきます。是非この機会に全十話、ご覧になることをお勧めします。

- 上映作品 -

●第一話「ある運命に関する物語」(53分)
●第二話「ある選択に関する物語」(53分)
●第三話「あるクリスマス・イヴに関する物語」(56分)
●第四話「ある父と娘に関する物語」(55分)
●第五話「ある殺人に関する物語」(57分)
●第六話「ある愛に関する物語」(58分)
●第七話「ある告白に関する物語」(55分)
●第八話「ある過去に関する物語」(55分)
●第九話「ある孤独に関する物語」(58分)
●第十話「ある希望に関する物語」(57分)