【重要なお知らせとお詫び/作品変更のお知らせ】

11月23日(日)より上映の『兄とその妹』は一部プリント不良、正常通りの上映が出来ないため、下記の通り作品を変更させていただきます。 お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

『兄とその妹』
(1956年/東宝/白黒/101分)
■監督:松林宗恵/脚本:島津保次郎

[11月23日(日)〜12月6日(土)]

→『女ごころ』
(1959年/東宝/白黒/95分)
■監督:丸山誠治/原作:由起しげ子/脚本:田中澄江
■出演:森雅之、団令子、春日井宏往、南美江、瀬良明、三津田健

※タイムテーブルに変更はございません。

『兄とその妹』写真

©TOHO CO., LTD.

11月23日(日)〜29日(土)

兄とその妹

1956年(S31)/東宝/白黒/101分

■監督:松林宗恵/脚本:島津保次郎/潤色:長瀬喜伴/撮影:遠藤精一/美術:北猛夫、阿久根巌/音楽:黛敏郎
■出演:池部良、司葉子、柳永二郎、平田昭彦、伊豆肇、藤原釜足、加東大介、小林桂樹

婚期を控えた妹と、行く末を思いやる兄夫婦の穏やかな日常に訪れる転機を描いたホームドラマ。島津保次郎による往年の名作を再映画化したもので、原節子はたおやかな兄嫁役で物語に花を添える。

『女ごころ』写真

©TOHO CO., LTD.

11月30日(日)〜12月6日(土)

女ごころ

1959年(S34)/東宝/白黒/95分

■監督:丸山誠治/原作:由起しげ子/脚本:田中澄江/撮影:小泉福造/美術:浜上兵衛/音楽:斎藤一郎
■出演:森雅之、団令子、春日井宏往、南美江、瀬良明、三津田健、丹阿弥谷津子、佐原健二、中村伸郎

由起しげ子の「試験別居」が原作。結婚十年目にして夫の不倫が発覚。妻は家を出て、別居生活を試みるが──。貞淑な妻に原節子、不倫相手のドライ娘に団令子。対照的な二人の女性の心理を丁寧に紡いでいく。

『驟雨』写真

©TOHO CO., LTD.

12月7日(日)〜13日(土)

驟雨

1956年(S31)/東宝/白黒/90分

■監督:成瀬巳喜男/原作:岸田國士/脚本:水木洋子/撮影:玉井正夫/美術:中古智/音楽:斎藤一郎
■出演:佐野周二、香川京子、小林桂樹、根岸明美、加東大介、恩田清二郎、堤康久、堺左千夫、伊豆肇

倦怠期を迎えた夫婦の日常を綴った滋味あふれる名篇。ささくれ立った感情の細やかな描写がみごとで、市井の人々とのやりとりも可笑しみを誘う。生活感をにじませた原節子もまた新鮮な魅力をたたえる。

『誘惑』写真

©1948 松竹株式会社

12月14日(日)〜21日(日)

誘惑

1948年(S23)/松竹大船/白黒/85分 ※16mm

■監督:吉村公三郎/脚本:新藤兼人/撮影:生方敏夫/美術:浜田辰雄/音楽:木下忠司
■出演:佐分利信、杉村春子、芳丘直美、神田隆、河野祐一、山内明、殿山泰司、文谷千代子、高松栄子

病気の妻をもつ代議士の男が、引き取った恩人の娘に惹かれていく様を描いた心理ドラマ。原節子が無垢な色香で周囲を惑わせる女学生を好演し、嫉妬心を燃やす妻・杉村春子も強烈な存在感をみせる。

『ふんどし医者』写真

©TOHO CO., LTD.

12月22日(月)〜29日(月)

ふんどし医者

1960年(S35)/東宝/白黒/115分

■監督:稲垣浩/原作:中野実/脚本:菊島隆三/撮影:山田一夫/美術:中古智/音楽:團伊玖磨
■出演:森繁久彌、夏木陽介、江利チエミ、山村聰、志村喬、中谷一郎、田島義文、谷晃、佐田豊、小杉義男

貧しい庶民のため、無欲に生きる医者・森繁久彌の半生を綴る感動巨篇。時代の変化や厳しい現実を織り交ぜて、ほろ苦くも幸せな人生の哀歓をみごとに謳いあげる。博打に興じる原節子が一際印象的。

『東京の恋人』写真

©TOHO CO., LTD.

12月30日(火)・1月2日(金)〜8日(木)

東京の恋人

1952年(S27)/東宝/白黒/97分

■監督:千葉泰樹/脚本:井手俊郎、吉田二三夫/撮影:飯村正/美術:北猛夫、浜上兵衞/音楽:飯田信夫
■出演:三船敏郎、杉葉子、小泉博、増渕一夫、井上大助、森繁久彌、藤間紫、清川虹子、沢村貞子

ニセ物の指環をめぐって巻き起こる騒動を描いた人情娯楽篇。ベレー帽を被った絵描きに扮した原節子が陽気な笑顔をふりまく。銀座の街並みや勝鬨橋の開閉シーンなど、今は無き東京の風景もみもの。

『風ふたゝび』写真

©TOHO CO., LTD.

1月9日(金)〜11日(日)

風ふたゝび

1952年(S27)/東宝/白黒/88分

■監督:豊田四郎/原作:永井龍男/脚本:植草圭之助/撮影:会田吉男/美術:河東安英/音楽:清瀬保二
■出演:池部良、山村聰、浜田百合子、三津田健、杉村春子、菅原通済、龍岡晋、南美江、御橋公

離婚したばかりの令嬢に研究者の卵と実業家が好意を寄せるが──。原節子の実兄、会田吉男が撮影を担当し、妹を美しくとらえた画で話題を呼んだ作品。純粋なメロドラマのヒロインを情感たっぷりに演じる。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『白雪先生と子供たち』写真

©1950 KADOKAWA

1月12日(月)〜17日(土)

白雪先生と子供たち

1950年(S25)/大映東京/白黒/89分 ※16mm

■監督:吉村廉/脚本:八住利雄/原案:森岡昇/撮影:峰重義/美術:今井高一/音楽:渡辺浦人
■出演:瀧花久子、関千恵子、茂崎幸雄、小濱崇、山口勇、大平正、宮崎準、吉川公一郎、伊東光一

東京郊外にある小学校を舞台に、教師と子どもたちのふれあいを真摯に描いた教育映画の佳篇。戦後を生きる様々な事情の子どもたちに、あたたかく寄り添う姿が胸を打つ。先生役の原節子が凛とした美しさ。

『路傍の石』写真

©TOHO CO., LTD.

1月18日(日)〜24日(土)

路傍の石

1960年(S35)/東京映画/白黒/104分

■監督:久松静児/原作:山本有三/脚本:新藤兼人/撮影:杉本正二郎/美術:伊藤熹朔、島康平/音楽:斎藤一郎
■出演:太田博之、森繁久彌、滝田裕介、滝花久子、三橋達也、織田政雄、清水義之、山茶花究

極貧の家に生まれた少年が、たくましく生き抜く姿を描いた同名小説の三度目の映画化。原作者の指名で父役に森繁久彌、母役に原節子を迎え、庶民派映画の名匠・久松静児が手がけた感動篇。

■料金

一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 水曜日サービスデー/1,000円均一

※12月31日(水)、1月1日(木)は休館いたします。

協力:株式会社KADOKAWA、松竹株式会社、東宝株式会社、東京国立近代美術館フィルムセンター

トップ写真:『風ふたゝび』1952/豊田四郎 ©TOHO CO.,LTD.