レイトショー
「仁義なき戦い 阿佐ヶ谷死闘篇 RETURNS」

2021年10月31日(日)〜12月4日(土)連日20:50より
ラピュタ阿佐ヶ谷

暗殺、裏切り、報復……アウトローどもの剥きだしの生と死──。
日本暴力団抗争史上、最も多くの血を流したとされる“広島やくざ戦争”。
その20年にわたる壮絶な抗争を描いた、東映実録路線の金字塔「仁義なき戦い」5部作を連続上映いたします。
12月5日から始まるレイトショー「松方弘樹 ギラギラNIGHTS」とあわせてお楽しみください。

【上映作品】
『仁義なき戦い』
『仁義なき戦い 広島死闘篇』
『仁義なき戦い 代理戦争』
『仁義なき戦い 頂上作戦』
『仁義なき戦い 完結篇』

【上映日程】
10.31[日]-11.6[土]
仁義なき戦い
1973年(S48)/東映京都/カラー/99分
■監督:深作欣二/原作:飯干晃一/脚本:笠原和夫/撮影:吉田貞次/美術:鈴木孝俊/音楽:津島利章
■出演:菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫、渡瀬恒彦、伊吹吾郎、中村英子、渚まゆみ、川地民夫、田中邦衛、金子信雄
もはや「やくざ映画」というジャンルを超え、「もうひとつの戦後史」を描いた日本映画として年々声価が高まるシリーズ第一作。敗戦から十年間の広島でのやくざと政財界の桎梏を名脚本家・笠原和夫は「人間喜劇」として描く。松方弘樹は実在のやくざ「坂井鉄也(モデル:佐々木哲彦)」を、敢えてサングラスを外さず、目の芝居を殺して熱演。本作を町の映画館で観た近衛十四郎は「浩樹(こうじゅ:松方の本名)も役者らしゅうなったな」と初めてわが子を褒めた。

11.7[日]-13[土]
仁義なき戦い 広島死闘篇
1973年(S48)/東映京都/カラー/100分
■監督:深作欣二/原作:飯干晃一/脚本:笠原和夫/撮影:吉田貞次/美術:吉村晟/音楽:津島利章
■出演:菅原文太、北大路欣也、千葉真一、梶芽衣子、山城新伍、名和宏、成田三樹夫、小池朝雄、金子信雄、遠藤辰雄
シリーズ第二作は「山中正治」を描く番外篇。山中役は北大路欣也。彼の前に立ちはだかる大友勝利を8月19日に亡くなった千葉真一が快演。「メチャクチャに燃えたんですよ。でも『金玉かけ』と作さん(深作欣二)に言われたのにはマイったな(笑)。『何で?』と聞くと『お前、いんきんなんだよ』。続篇には空手映画が忙しくて出られませんでしたが、大友のいんきんの汁が目に入って、刑務所で目が潰れ、義眼で出て来ることを作さんと決めてたんです」と千葉は当時、悔しそうに語った。

11.14[日]-20[土]
仁義なき戦い 代理戦争
1973年(S48)/東映京都/カラー/103分
■監督:深作欣二/原作:飯干晃一/脚本:笠原和夫/撮影:吉田貞次/美術:雨森義允/音楽:津島利章
■出演:菅原文太、小林旭、梅宮辰夫、渡瀬恒彦、山城新伍、金子信雄、加藤武、成田三樹夫、田中邦衛、丹波哲郎
シリーズ第三作。時代は高度経済成長期。神戸の明石組まで巻き込む、広島を超えた壮大な抗争劇が繰り広げられる。メインキャストのうち、小林旭を除いてすべて鬼籍に入っていることに慄然とする。第二作に続いて松方はお休み。この頃、松方が新宿を歩いていると、しょっちゅうやくざが「兄貴、兄貴」と慕ってきた。「俺はあんたの兄貴じゃねえ」と振り払うと「東映で一番やくざっぽいのは兄貴なんだ」。松方は振り返り、「オレは役の上でやってるだけ。やくざじゃねえ、役者だ!」。

11.21[日]-27[土]
仁義なき戦い 頂上作戦
1974年(S49)/東映京都/カラー/101分
■監督:深作欣二/原作:飯干晃一/脚本:笠原和夫/撮影:吉田貞次/美術:井川徳道/音楽:津島利章
■出演:菅原文太、小林旭、梅宮辰夫、松方弘樹、黒沢年男、田中邦衛、山城新伍、夏八木勲、加藤武、小池朝雄、金子信雄
シリーズ第四作。松方は肺を患ったやくざ「藤田正一」で二度目の登場(オールナイト一挙上映で観ているとまるでゾンビのように思える)。松方はメイクの時、目をつぶって皺を作り、そこへ真っ黒なドーランを塗って、皺だけを白くした。また目に力がないように、黒いまつげを白いドーランで一本、一本潰し、目から生気を消した。そんな松方の役作りを「彼はメークひとつにも、既成をこわし、疑って行きながらひとつの役を作り上げていった」と深作欣二は激賞した。

11.28[日]-12.4[土]
仁義なき戦い 完結篇
1974年(S49)/東映京都/カラー/98分
■監督:深作欣二/原作:飯干晃一/脚本:高田宏治/撮影:吉田貞次/美術:鈴木孝俊/音楽:津島利章
■出演:菅原文太、北大路欣也、松方弘樹、宍戸錠、小林旭、野川由美子、山城新伍、伊吹吾郎、田中邦衛、金子信雄
松方は三度、煙管をくわえた「市岡輝吉」として登場。貫禄を出すため少し白髪に染め、歌舞伎の隈取りのようにまつげの際に紅を入れ、目を血走らせた。「そこらの店、ササラモサラ(むちゃくちゃ)にしちゃれい!」というセリフは松方のアドリブ。シリーズに三回も出た松方は、「ふつう『あいつ、前の映画で死んだんだから、こんどは別の役者を』って主役なら言いますよ。でも、文ちゃんは黙って受けてくれました。菅原文太の度量の大きさを感じましたね」と終生、文太に感謝し続けた。

作品紹介:伊藤彰彦

【料金】
一般…1,300円 シニア・学生…1,100円 会員…900円 
※水曜サービスデー…1,100円均一