4月9日(日)〜11日(火)

わが町

1956年(S31)/日活/白黒/98分 ◯国立映画アーカイブ所蔵作品

『わが町』写真

©日活

■原作:織田作之助/脚本:八住利雄/撮影:高村倉太郎/美術:中村公彦/音楽:真鍋理一郎
■出演:辰巳柳太郎、南田洋子、高友子、大坂志郎、殿山泰司、北林谷栄、小沢昭一、三橋達也、菅原通済

フィリピンの困難な道路建設に従事した“たあやん”が、帰国後、人力車をひいて娘と孫娘を育てあげる──。頑固一徹、純情な男の生涯を明治・大正・昭和にわたって描くど根性一代記。デビュー作以来、再びオダサク小説の映画化に挑んだ。

4月9日(日)〜15日(土)

箱根山

1962年(S37)/東宝/白黒/105分

『箱根山』写真

©TOHO CO., LTD.

■原作:獅子文六/脚本:井手俊郎、川島雄三/撮影:西垣六郎/美術:浜上兵衛/音楽:池野成
■出演:加山雄三、星由里子、佐野周二、三宅邦子、東山千栄子、北あけみ、有島一郎、藤原釜足、東野英治郎、森繁久彌

観光開発が進む高度成長期の箱根。様々な思惑が乱れ飛ぶなか、二軒の老舗旅館は対立し、煽りをくらった若い男女の恋路もなんだか前途多難……。「若大将」シリーズの名コンビが、ロミオとジュリエット風の恋人たちを好演している。

4月12日(水)〜18日(火)

新東京行進曲

1953年(S28)/松竹大船/白黒/97分 ※16mm

『新東京行進曲』写真

©1953 松竹株式会社

■原作:入江徳郎、辻本芳雄、戸川幸夫/脚本:柳沢類寿/撮影:長岡博之/美術:逆井清一郎/音楽:木下忠司
■出演:高橋貞二、三橋達也、北上弥太郎、小林トシ子、淡路恵子、日守新一、大坂志郎、須賀不二夫

東京のど真ん中、泰明小学校の同級生六人が、新聞記者、都電運転手、建築技師、ボクサーなど、それぞれの道に進み、恋に仕事に奮闘する。原作は雑誌「平凡」に連載されたリレー小説。プロローグには当時の都知事・安井誠一郎も。

4月12日(水)〜18日(火)

縞の背広の親分衆

1961年(S36)/東京映画/カラー/91分

『縞の背広の親分衆』写真

©TOHO CO., LTD.

■原作:八住利雄/脚本:柳沢類寿/撮影:岡崎宏三/美術:小島基司/音楽:松井八郎
■出演:森繁久彌、淡島千景、フランキー堺、団令子、桂小金治、有島一郎、ジェリー藤尾、西村晃、藤間紫、春川ますみ

南米帰りの渡り鳥・森繁、粋な大姐御・淡島千景、関東一の花札名手フランキー。ちょっと古風な三人の親分衆が、高度成長の世の中に慌てながら、没落寸前の一家の建てなおしに狂奔する。芸達者な俳優陣がいきいきと動きまわる任侠コメディ。

4月16日(日)〜22日(土)

洲崎パラダイス 赤信号

1956年(S31)/日活/白黒/81分

『洲崎パラダイス 赤信号』写真

©日活

■原作:芝木好子/脚本:井手俊郎、寺田信義/撮影:高村倉太郎/美術:中村公彦/音楽:真鍋理一郎
■出演:三橋達也、新珠三千代、芦川いづみ、轟夕起子、植村謙二郎、河津清三郎、牧真介、桂典子、小沢昭一

ワケありの男女がバスに揺られてやってきたのは「洲崎パラダイス」──。橋のたもとにある一杯飲み屋を中心に、歓楽街に出入りする人々を描いた川島雄三の代表作のひとつ。腐れ縁のカップルに三橋達也と新珠三千代。

4月16日(日)〜22日(土)

イチかバチか

1963年(S38)/東宝/白黒/101分

『イチかバチか』写真

©TOHO CO., LTD.

■原作:城山三郎/脚本:菊島隆三/撮影:逢沢讓/美術:育野重一/音楽:池野成
■出演:伴淳三郎、ハナ肇、高島忠夫、団令子、水野久美、山茶花究、横山道代、福田公子、村上冬樹、千石規子、沢村いき雄

全財産をぶちこみ大工場建設というバクチにでた老社長と、その工場誘致にあの手この手で奔走する地方のハッタリ市長、虚々実々の駆け引き──。城山三郎の経済小説をもとにした社会派喜劇。封切りの五日前に急逝し、これが遺作となった。

4月19日(水)〜22日(土)

喜劇 とんかつ一代

1963年(S38)/東京映画/カラー/94分

『喜劇 とんかつ一代』写真

©TOHO CO., LTD.

■原作:八住利雄/脚本:柳沢類寿/撮影:岡崎宏三/美術:小野友滋/音楽:松井八郎
■出演:森繁久彌、加東大介、フランキー堺、三木のり平、淡島千景、池内淳子、団令子、水谷良重、山茶花究、岡田真澄、木暮実千代

東京上野界隈を舞台に、名人気質のとんかつ屋・森繁、老舗洋食店のコック長・加東大介、潔癖症のと畜業者・山茶花究、クロレラ研究家・三木のり平など個性的すぎる面々が繰り広げるドタバタ騒動。ユーモラスな歌詞の主題歌も必聴。

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