4月7日(日) 〜13日(土)

任俠清水港

1957年(S32)/東映京都/カラー/104分

『任侠清水港』写真

©東映

■監督:松田定次/脚本:比佐芳武/撮影:川崎新太郎/美術:桂長四郎/音楽:深井史郎
■出演:片岡千恵蔵、東千代之介、大川橋蔵、千原しのぶ、高千穂ひづる、長谷川裕見子、大友柳太朗、月形龍之介、市川右太衛門

東映オールスター映画第二弾。御大千恵蔵の指名で錦之助の森の石松が登場。片目を開き、口をとんがらせて喋るこの石松、今で言う“愛されキャラ”。二枚目半は初役だが、水を得た魚の如し。閻魔堂前の場面は、24歳の誕生日に撮影。

4月7日(日) 〜13日(土)

美男城

1959年(S34)/東映京都/カラー/93分

『美男城』写真

©東映

■監督:佐々木康/原作:柴田錬三郎/脚本:成澤昌茂/撮影:坪井誠/美術:鈴木孝俊/音楽:鈴木静一
■出演:植木基晴、丘さとみ、大川恵子、桜町弘子、徳大寺伸、三井弘次、柳永二郎、山形勲、薄田研二

裏切者と蔑まれる父の真の姿と己が出生の秘密。それを知った主馬之介は暗い運命にも屈せず未来に光を求めて生きていく。好評だった『剣は知っていた 紅顔無双流』に続く柴錬原作の戦国美剣士物。東映の三人娘も揃って出演。

4月10日(水) 〜16日(火)

宮本武蔵 般若坂の決斗

1962年(S37)/東映京都/カラー/107分

『宮本武蔵 般若坂の決斗』写真

©東映

■監督・脚本:内田吐夢/原作:吉川英治/脚本:鈴木尚之/撮影:坪井誠/美術:鈴木孝俊/音楽:小杉太一郎
■出演:入江若葉、江原真二郎、竹内満、丘さとみ、山本麟一、黒川弥太郎、三國連太郎、月形龍之介

白鷺城に籠り修養して三年。タケゾウは名も宮本武蔵と改め、剣に己を託して決然と人間社会へ踏み出す。「青春二十一、遅くはない!」花田橋でお通と別れ、吉岡道場へ乗り込み…。宝蔵院での対決、般若野の決闘ほか見せ場たっぷり。

4月10日(水) 〜16日(火)

浅間の暴れん坊

1958年(S33)/東映京都/カラー/82分

『浅間の暴れん坊』写真

©東映

■監督:河野寿一/脚本:村松道平/撮影:坪井誠/美術:桂長四郎/音楽:高橋半/歌:ディック・ミネ
■出演:丘さとみ、大川恵子、長谷川裕見子、片岡栄二郎、星十郎、三島雅夫、薄田研二、夏川静江、山形勲

大スターの明るさと輝きに哀愁を滲ませた股旅物。二枚目やくざの錦ちゃんが斬って斬って斬りまくる。博奕場で見せる刺青も鮮やか。惚れた娘を母に預け、足を洗って帰って来ると笑顔で誓い、去っていく姿が目に焼きつく。

4月14日(日) 〜20日(土)

水戸黄門

1957年(S32)/東映京都/カラー/98分

『水戸黄門』写真

©東映

■監督:佐々木康/原作:直木三十五/脚本:比佐芳武/撮影:吉田貞次/美術:鈴木孝俊/音楽:万城目正
■出演:月形龍之介、東千代之介、大川橋蔵、大友柳太朗、千原しのぶ、市川右太衛門、片岡千恵蔵

月形龍之介主演の東映オールスター映画。月形黄門が千代之介の助さんと橋蔵の格さんを従え、某藩お家騒動の解決に乗り出す。粋な江戸っ子のスリの錦ちゃん、危難から救った侍の為に黄門様に渡りをつけ、一肌も二肌も脱ぐ。

4月14日(日) 〜20日(土)

隠密七生記

1958年(S33)/東映京都/カラー/97分

『隠密七生記』写真

©東映

■監督:松田定次/原作:吉川英治/脚本:結束信二/撮影:川崎新太郎/美術:川島泰三/音楽:深井史郎
■出演:東千代之介、美空ひばり、桜町弘子、長谷川裕見子、柳谷寛、山形勲、大河内傳次郎、月形龍之介

尾張家が所蔵する前将軍の遺言状をめぐり尾張藩と幕府の暗闘が始まる。友情に結ばれながらも敵対し刃を交える錦・千代、二人を追う許婚の桜町とひばり。吉川原作では敵役の隠密相楽三平を錦之助が苦衷に満ちた人物に深める。

4月17日(水) 〜23日(火)

宮本武蔵 二刀流開眼

1963年(S38)/東映京都/カラー/104分

『宮本武蔵 二刀流開眼』写真

©東映

■監督・脚本:内田吐夢/原作:吉川英治/脚本:鈴木尚之/撮影:吉田貞次/美術:鈴木孝俊/音楽:小杉太一郎
■出演:入江若葉、竹内満、江原真二郎、平幹二朗、河原崎長一郎、丘さとみ、薄田研二、高倉健

第三部。柳生の里を訪れた武蔵は、柳生新陰流の達人石舟斎の精神的な高みに触れ、試合をせずに去る。京に帰った武蔵は、ついに吉岡清十郎との試合に臨む。宿敵佐々木小次郎も登場。成長する武蔵の剣に精神性が色濃くなってくる。

4月17日(水) 〜23日(火)

一心太助 天下の一大事

1958年(S33)/東映京都/カラー/91分

『一心太助 天下の一大事』写真

©東映

■監督:沢島忠/脚本:鷹沢和善/撮影:坪井誠/美術:鈴木孝俊/音楽:鈴木静一
■出演:中原ひとみ、丘さとみ、桜町弘子、星十郎、杉狂児、田中春男、堺駿二、原健策、山形勲、進藤英太郎、月形龍之介

錦之助の江戸っ子気性を活かして沢島監督がモダンな感覚で演出した『一心太助』シリーズ第二作。冒頭から観客を引きつけ、軽快なテンポで突っ走る。喜劇と人情話と活劇をミックスして痛快。錦之助の太助と家光を月形の彦左が支える。

4月21日(日) 〜27日(土)

清水港の名物男 遠州森の石松

1958年(S33)/東映京都/カラー/97分

『清水港の名物男 遠州森の石松』写真

©東映

■監督:マキノ雅弘/原作:村上元三/脚本:観世光太/撮影:三村明/美術:川島泰三/音楽:鈴木静一
■出演:丘さとみ、東千代之介、長谷川裕見子、中原ひとみ、加賀邦男、原健策、阿部九州男、山形勲、志村喬

『次郎長三国志 第八部』のリメイク。金毘羅代参の後、石松は廓で遊女夕顔にめぐり合う。惚れ合った二人は、鎌太郎親分の仲人で、祝言が決まるが…。錦之助二度目の石松。マキノ監督直伝の猿踊り、ラストの石松の表情は見もの。

作品解説:藤井秀男、高橋かおる

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