3月8日(日) 〜10日(火)

筑豊のこどもたち

1960年(S35)/東宝、日本映画新社/白黒/106分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『筑豊のこどもたち』写真

©東宝

■監督:内川清一郎/脚本:菊島隆三、広沢栄/撮影:白井茂、伊藤秀朗、関口敏雄/美術:水谷浩/音楽:佐藤勝
■出演:加東大介、小泉博、沖村武、福田公子、三橋達也、清川虹子、伊藤雄之助、西村晃

土門拳の同名写真集に着想を得て、菊島隆三と広沢栄が脚本を執筆、内川清一郎が監督したオール・ロケーション映画。不況のどん底にあえぐ筑豊炭鉱地帯の窮状と失業者のきびしい現実を、子どもの眼を通して描いていく。

3月8日(日) 〜14日(土)

小さい逃亡者

1966年(S41)/大映東京、ゴーリキー撮影所/カラー/110分 ※16mm

『小さい逃亡者』写真

©KADOKAWA 1966

■監督:衣笠貞之助、エドアルド・ボチャロフ/原案・脚本:小国英雄/脚本:アンドレイ・ビートフ、エミル・ブラギンスキー
■出演:稲吉千春、ユーリー・ニクーリン、宇津井健、藤巻潤、船越英二、京マチ子、宇野重吉

東京ーモスクワ。生き別れの父を探して密航してしまった少年の冒険にとんだ一人旅。豊かな自然、国境を越えたあたたかい友情、そして美しいヴァイオリンの音色──。史上初の日ソ合作映画で、日本側監督は衣笠貞之助。

3月11日(水) 〜17日(火)

おかあさんのばか

1964年(S39)/松竹大船/白黒/87分

『おかあさんのばか』写真

©1964松竹株式会社

■監督・脚本:水川淳三/脚本:南豊太郎/撮影:堂脇博/美術:佐藤公信/音楽:真鍋理一郎
■出演:加納美栄子、乙羽信子、長門勇、榊ひろみ、中村雅子、藤本三重子、林家珍平、下條正巳、三上真一郎、高野真二

母の突然の死によって少女の心は真っ暗に。数々の困難に直面しながらも、彼女は悲しみをこらえて家族を支えようとする──。朝日新聞に掲載されて大反響を呼んだ小学生の詩の映画化。新人監督・水川淳三が演出する。

3月11日(水) 〜17日(火)

先生のつうしんぼ

1977年(S52)/日活/カラー/93分

『先生のつうしんぼ』写真

©日活

■監督:武田一成/原作:宮川ひろ/脚本:加藤盟、吉原幸夫/撮影:仁村秀信/美術:渡辺平八郎/音楽:八木正生
■出演:渡辺篤史、大橋伸予、木村政彦、中田光利、宇野重吉、玉川良一、今福正雄、宮下順子 新任のズッコケ先生に通信簿をつけるやんちゃ少年たち。蚕の観察を通して深く育まれていく信頼の芽──。新しい教師と生徒のあり方、生きた教育とは何かを熱っぽく描きあげる。アジア映画祭最優秀作品賞、監督賞を受賞。

3月15日(日) 〜21日(土)

秋立ちぬ

1960年(S35)/東宝/白黒/79分

『秋立ちぬ』写真

©東宝

■監督:成瀬巳喜男/脚本:笠原良三/撮影:安本淳/美術:北辰雄/音楽:斎藤一郎
■出演:大沢健三郎、一木双葉、乙羽信子、加東大介、夏木陽介、原知佐子、藤原釜足、河津清三郎、賀原夏子、藤間紫、菅井きん

父を亡くし、母に連れられ上京した少年と、近所に住む複雑な家庭環境の娘。二人は次第に仲良くなり、しかし夏の終わりに言葉もなく別れてしまう──。子ども同士の淡い友情を中心に、都会の片隅の人情風俗を描いたもの。

3月15日(日) 〜21日(土)

ボクは五才

1970年(S45)/大映京都/カラー/90分 ※16mm

『ボクは五才』写真

©KADOKAWA 1970

■監督:湯浅憲明/脚本:高橋二三/撮影:森田富士郎/美術:上里忠男/音楽:菊池俊輔
■出演:岡本健、宇津井健、左卜全、北林谷栄、ミヤコ蝶々、八代順子、小林直美、川崎あかね、佐々十郎、正司歌江

祖父母と暮らすわんぱく坊やが、出稼ぎにでている父への想いを募らせ家出を決意。高知の田舎から大阪へ、五歳の子どもの大冒険がはじまった──。「ガメラ」シリーズでおなじみ湯浅憲明監督による児童映画の名篇。

3月18日(水) 〜21日(土)

しろばんば

1962年(S37)/日活/白黒/102分

『しろばんば』写真

©日活

■監督:滝沢英輔/原作:井上靖/脚本:木下恵介/撮影:山崎善弘/美術:松山崇/音楽:斎藤高順
■出演:島村徹、芦川いづみ、北林谷栄、渡辺美佐子、細川ちか子、宇野重吉、山田吾一、高野由美、清水将夫

伊豆湯ヶ島の山村で、曽祖父の妾であったお婆さんと二人きりで暮らす少年の日々。美しい叔母との交流や淡い恋など、豊かな自然と複雑な人間関係のなかで幼き心は育っていく──。井上靖の自伝的小説をもとにした珠玉篇。

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