昭和の銀幕に輝くヒロイン 久我美子スペシャル

【モーニングショー】朝10:30〜 1回のみ上映
3月13日(日)―5月7日(土)'05 / ラピュタ阿佐ヶ谷

久我美子

『また逢う日まで』'50・今井正 『恋文』'53・田中絹代 『あの手この手』'52・市川崑 『明日の幸福』'55・瑞穂春海 『億万長者』'54・市川崑 『この広い空のどこかに』'54・小林正樹 『噂の女』'54・溝口健二 『挽歌』'57・五所平之助

▼ インフォメーション



また逢う日まで

(c)東宝
また逢う日まで 3月13日(日)−19日(土)
1950年(S25)/東宝/白黒/110分

■監督:今井正/脚本:水木洋子、八住利雄/撮影:中尾駿一郎/美術:河東安英/音楽:大木正夫 ■出演:岡田英次、滝沢修、河野秋武、杉村春子、風見章子

戦争によって引き裂かれる学生と画家のタマゴの悲恋を描いた純愛映画。久我美子が初々しい魅力でヒロインを演じ、その存在を決定的なものにした。ガラス越しのキスシーンは日本映画史に輝く名場面。 


恋文

(c)国際放映
恋文 3月20日(日)−26日(土)
1953年(S28)/新東宝/白黒/98分 ※16mm

■製作:永島一朗/監督:田中絹代/脚本:木下恵介/原作:丹羽文雄/撮影:鈴木博/美術:進藤誠吾 ■出演:森雅之、香川京子、宇野重吉、安西郷子、夏川静江

外国兵相手の娼婦達にラブレターの代筆をしている男。彼のもとに昔の恋人が代筆の依頼に来た…。恋文横町と呼ばれた当時の渋谷を舞台に、久我美子は逆境に耐え気丈に生きようとする女性を演じる。 


あの手この手

(c)角川映画
あの手この手 3月27日(日)−4月2日(土)
1952年(S27)/大映京都/白黒/92分

■監督・脚本:市川崑/脚本:和田夏十/原作:京都伸夫/撮影:武田千吉郎/音楽:黛敏郎 ■出演:森雅之、水戸光子、堀雄二、伊藤雄之助

万年助教授の鳥羽の家に、姪のアコが突然転がり込んできた。伯父の恐妻家ぶりを見たアコは、彼の主権回復を画策するが…。市川崑監督の軽妙なコメディ。じゃじゃ馬娘を久我美子がのびのびと演じた。 


明日の幸福

(c)東宝
明日の幸福 4月3日(日)−9日(土)
1955年(S30)/東京映画/白黒/87分

■監督:瑞穂春海/脚本:長瀬喜伴/原作:中野実/撮影:三村明/美術:小島基司/音楽:斎藤一郎 ■出演:上原謙、小泉博、水谷八重子、木暮実千代、小堀誠

三代の夫婦が揃う松崎家。政界の大物である祖父が大事にしている家宝のハニワ、実は脚が折れていて…。自分が壊したと思い、修復しようと奮闘する家族の面々。ハニワをめぐって巻き起こる大騒動。 


億万長者

(c)国際放映
億万長者 4月10日(日)−16日(土)
1954年(S29)/青年俳優クラブ/白黒/83分 ※16mm

■監督・脚本:市川崑/脚本協力:安部公房、横山泰三、長谷部慶治、和田夏十/撮影:伊藤武夫 ■出演:木村功、山田五十鈴、伊藤雄之助、岡田英次、左幸子

うだつのあがらない薄給税務署員・館は実直で小心者。そんな彼が作成した脱税メモが、周囲の人間を巻き込んで騒動に…。久我美子が、原爆の製造に熱中する女の子という異色の役に挑戦。 


この広い空のどこかに
この広い空のどこかに 4月17日(日)−23日(土)
1954年(S29)/松竹大船/白黒/111分

■製作:久保光三/監督:小林正樹/脚本:楠田芳子/潤色:松山善三/撮影:森田俊保/音楽:木下忠司 ■出演:佐田啓二、高峰秀子、石浜朗、浦辺粂子、内田良平、小林トシ子

酒屋を営むある一家の確執と和解を描き、貧しくとも懸命に生きる庶民の姿を写しだしたホームドラマの名作。姑や義姉の間にはさまれて辛い思いをしながらも、健気に夫をささえる妻を久我美子が好演。 


 噂の女

(c)角川映画
噂の女 4月24日(日)−30日(土)
1954年(S29)/大映京都/白黒/84分

■監督:溝口健二/脚本:依田義賢、成澤昌茂/撮影:宮川一夫/美術:水谷浩/音楽:黛敏郎 ■出演:田中絹代、大谷友右衛門、進藤英太郎、浪花千栄子

舞台は京都・島原。女手ひとつで置屋兼茶屋をきりもりする母親と、家業が知れて恋に破れ自殺未遂を起こした一人娘。色街風俗を背景に母娘の愛情のもつれを描く。島原の情景描写も素晴しい。 


挽歌
挽歌 5月1日(日)−7日(土)
1957年(S32)/歌舞伎座/白黒/127分

■監督:五所平之助/脚本:八住利雄、由起しげ子/原作:原田康子/撮影:瀬川順一/音楽:芥川也寸志 ■出演:森雅之、高峰三枝子、石浜朗、渡辺文雄、斎藤達雄

関節炎を患って以来左手が不自由な怜子は、心の空虚から妻子ある中年男と恋に落ち…。ヒロインのイメージにぴったりと原作者から激賞されたという久我美子。港町釧路の風景に彼女の美貌が映える。 


■料金
一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 ※水曜日サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション
●作品によって画面、音声が必ずしも良好でない場合がございますのであらかじめご了承下さい。
●当日午前10時15分より整理番号付き入場券を発行します。定員48名。