『滝の白糸』写真

©1952 KADOKAWA

12月8日(日)〜14日(土)

滝の白糸

1952年(S27)/大映東京/白黒/97分 ※16mm

■監督:野淵昶/脚本:依田義賢/原作:泉鏡花/撮影:宮川一夫/美術:小池一美/音楽:早坂文雄
■出演:森雅之、星美智子、浪花千栄子、羅門光三郎、進藤英太郎、殿山泰司、南部彰三、上田寛、寺島雄作、天野一郎

美貌と技芸で評判の滝の白糸と呼ばれる女太夫が苦学生と出会い、恋に落ちる。彼の卒業まで身を尽くして生活を支えるが…。女の一途な情愛を丁寧に描き、京マチ子の官能的でしっとりとした魅力を存分に引き出した作品。

『お傳地獄』写真

©1960 KADOKAWA

12月15日(日)〜21日(土)

お傳地獄

1960年(S35)/大映東京/白黒/86分

■監督・脚本:木村恵吾/原作:邦枝完二/撮影:石田博/美術:柴田篤二/音楽:小川寛興
■出演:船越英二、菅原謙二、中村伸郎、川崎敬三、殿山泰司、浦辺粂子、水谷良重、倉田マユミ、清川玉枝、竹里光子

不治の病を患う夫のために、自らの肉体を投げ出した女の哀しい運命──。男達の愛欲に翻弄され続けた実在の人物・高橋お傳の壮絶な半生を映画化。一人の妻として夫に寄り添う甲斐甲斐しい姿も胸を打つ一篇。

『あにいもうと』写真

©1953 KADOKAWA

12月22日(日)〜27日(金)

あにいもうと

1953年(S28)/大映東京/白黒/87分 ※16mm

■監督:成瀬巳喜男/脚本:水木洋子/原作:室生犀星/撮影:峰重義/美術:仲美喜雄/音楽:斎藤一郎
■出演:森雅之、久我美子、山本礼三郎、浦辺粂子、船越英二、堀雄二、本間文子、潮万太郎、宮島健一

奉公先で子を身籠り実家に戻ってきた妹と定職につかない兄の愛憎入り混じる家族愛を描いた名篇。京マチ子は兄役・森雅之の激しい罵倒、つかみ合いの喧嘩に応戦。すれっからしだが芯のある女を好演する。

『穴』写真

©1957 KADOKAWA

12月28日(土)〜30日(月)
1月2日(木)〜4日(土)

1957年(S32)/大映東京/白黒/102分

■監督:市川崑/脚本:久里子亭/撮影:小林節雄/美術:下河原友雄/音楽:芥川也寸志
■出演:船越英二、山村聰、菅原謙二、石井竜一、北林谷栄、川上康子、潮万太郎、見明凡太朗、日高澄子、浜村純

警察の汚職事件を記事にし、クビとなった美人記者。自ら失踪事件を起こしてルポを書くことになるが、思わぬところで横領事件に巻き込まれ…。コメディエンヌ・京マチ子が大活躍!洒脱な演出が効いたロマンティック・スリラー。

『馬喰一代』写真

©1951 KADOKAWA

1月5日(日)〜11日(土)

馬喰一代

1951年(S26)/大映東京/白黒/113分 ※16mm

■監督・脚本:木村恵吾/脚本:成沢昌茂/原作:中山正男/撮影:峰重義/美術:柴田篤二/音楽:早坂文雄
■出演:三船敏郎、市川春代、伊庭輝夫、星光、菅井一郎、志村喬、小杉義男、浦辺粂子

昭和初期、北海道の北見で馬喰を生業にする男・三船敏郎と彼を見守る酌婦・京マチ子。大自然を舞台に、豪胆な一人の男の生き様を迫力とともに描いた巨篇。荒々しい男の世界で凛とした美しさをたたえる京マチ子は必見。

『三人の顔役』写真

©1960 KADOKAWA

1月12日(日)〜18日(土)

三人の顔役

1960年(S35)/大映東京/カラー/107分 ※16mm

■監督・脚本:井上梅次/脚本:斎藤良輔、芹沢俊郎/撮影:小林節雄/美術:柴田篤二/音楽:河辺公一
■出演:長谷川一夫、川口浩、菅原謙二、野添ひとみ、勝新太郎、八潮悠子、安部徹、市田ひろみ、紺野ユカ、隅田一男

何者かの密告により、入獄した暗黒街のボス・長谷川一夫。復讐を誓った男は脱獄、そして裏切り者を追う──。スリリングな展開、豪華スタアの銃撃戦と盛りだくさん ! 京マチ子はセクシー&ミステリアスな情婦役で登場。

『春琴物語』写真

©1954 KADOKAWA

1月19日(日)〜25日(土)

春琴物語

1954年(S29)/大映東京/白黒/111分 ※16mm

■監督:伊藤大輔/脚本:八尋不二/原作:谷崎潤一郎/撮影:山崎安一郎/美術:木村威夫/音楽:伊福部昭
■出演:花柳喜章、桜緋紗子、進藤英太郎、滝花久子、宮島健一、杉村春子、船越英二、浦辺粂子、青山杉作

明治時代、芸に打ち込む盲目の娘と、彼女を世話する奉公人との主従を超えて結ばれる壮絶な愛の物語。豊艶にして典雅、気高い春琴をみごとに体現。エロチシズム漂う谷崎文学は京マチ子によく似合う。

『甘い汗』写真

©東宝

1月26日(日)〜2月1日(土)

甘い汗

1964年(S39)/東京映画/白黒/119分

■監督:豊田四郎/脚本:水木洋子/撮影:岡崎宏三/美術:水谷浩/音楽:林光
■出演:佐田啓二、桑野みゆき、小沢栄太郎、山茶花究、小沢昭一、千石規子、池内淳子、市原悦子、水島真哉、名古屋章、沢村貞子

どぶ川近くのバーで、酒と喧嘩に溺れた荒んだ生活を送っている中年の女給。男に騙され、家族に蔑まれながらも、楽観的に生きていく──。寄る辺ない女の狂おしさと淋しさを京マチ子が苛烈に演じた女性映画の逸品。

『羅生門』写真

©1950 KADOKAWA

2月2日(日)〜8日(土)

羅生門

1950年(S25)/大映京都/白黒/88分

■監督・脚本:黒澤明/脚本:橋本忍/原作:芥川龍之介/撮影:宮川一夫/美術:松山崇/音楽:早坂文雄
■出演:三船敏郎、志村喬、森雅之、千秋実、上田吉二郎、本間文子、加東大介

山中で侍の遺体が発見。捕えられた盗賊、侍の妻、巫女の食い違う証言。真実とは何か──。大迫力のオープンセット、京マチ子の鬼気迫る演技に圧倒 ! 日本映画史に渾然と輝く不条理劇の傑作をぜひスクリーンで!

■料金

一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 水曜日サービスデー/1,000円均一