1月30日(日)〜2月5日(土)

黒い画集 㐧二話 寒流

1961年(S36)/東宝/白黒/96分

『黒い画集 第二話 寒流』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:鈴木英夫/脚本:若尾徳平/撮影:逢沢譲/美術:河東安英/音楽:斎藤一郎
■出演:池部良、新珠三千代、平田昭彦、志村喬、丹波哲郎、荒木道子、宮口精二、中村伸郎

支店長に昇進した銀行マン・池部良は料亭の美人女将と深い関係になるが、上役との三角関係の果てに左遷。憎悪と嫉妬に燃える彼は復讐の計画をめぐらす──。ヒロインには清張が大ファンだと公言していた新珠三千代。

2月2日(水)〜8日(火)

砂の器

1974年(S49)/松竹、橋本プロ/カラー/143分

『砂の器』写真

©1974 松竹株式会社

■監督:野村芳太郎/脚本:橋本忍、山田洋次/撮影:川又昻/美術:森田郷平/音楽:芥川也寸志
■出演:丹波哲郎、加藤剛、森田健作、緒形拳、加藤嘉、佐分利信、渥美清

僅かな手がかりで殺人捜査を進める二刑事。やがて事件の影に若き天才作曲家の存在が──。清張原作、橋本忍・山田洋次脚本、野村芳太郎監督による屈指の名篇。謎解きとともに、ある父子の宿命の絆が浮き彫りにされ、涙を誘う。

2月2日(水)〜12日(土)

愛のきずな

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1969年(S44)/東宝、渡辺プロ/カラー/98分

『愛のきずな』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:坪島孝/脚本:小川英/撮影:内海正治/美術:育野重一/音楽:広瀬健次郎
■出演:藤田まこと、園まり、佐藤允、原知佐子、山茶花究、上田吉二郎、左とん平

平凡なサラリーマンが身勝手な愛を求め、可憐な娘と関係を持った。だが彼女には……。殺したはずの浮気相手が生きていると知った時から男の人生は狂い始める──。原作は傑作短篇『たづたづし』。園まりのコケティッシュな魅力。

2月6日(日)〜12日(土)

霧の旗

1965年(S40)/松竹大船/白黒/111分

『霧の旗』写真

©1965 松竹株式会社

■監督:山田洋次/脚本:橋本忍/撮影:高羽哲夫/美術:梅田千代夫/音楽:林光
■出演:倍賞千恵子、新珠三千代、滝沢修、川津祐介、近藤洋介、市原悦子、内藤武敏、金子信雄

殺人容疑で捕えられ死刑判決を受けた兄。無実を信じる妹は、依頼を断った弁護士に対して理不尽なまでの復讐心を燃やす──。親しみやすい庶民派のイメージだった倍賞千恵子が冷酷非情な女に。77年には山口百恵主演でリメイクされた。

2月9日(水)〜15日(火)

迷走地図

1983年(S58)/松竹、霧プロ/カラー/136分

『迷走地図』写真

©1983 松竹株式会社

■監督・脚本:野村芳太郎/脚本:古田求/撮影:川又昻/美術:森田郷平/音楽:甲斐正人
■出演:勝新太郎、岩下志麻、松坂慶子、渡瀬恒彦、いしだあゆみ、芦田伸介、宇野重吉

次期政権を狙う首相候補の目論見が、夫人から秘書に宛てた恋文の存在によって崩れていく──。原作は永田町に棲む人々の生態を描き話題を呼んだ同名小説。スキャンダルを機に迷走状態になる政界の舞台裏を、ダイナミックかつスリリングに。

2月13日(日)〜19日(土)

告訴せず

1975年(S50)/東宝映画、芸苑社/カラー/90分

『告訴せず』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:堀川弘通/脚本:山田信夫/撮影:福沢康道/美術:薩谷和夫/音楽:佐藤勝
■出演:青島幸男、江波杏子、西村晃、小沢栄太郎、悠木千帆、渡辺文雄、小松方正、加藤嘉

政治家がらみの表沙汰にはできないお金、三千万円を横領した男の逃避行──。人気コメディアン青島幸男を主演に、「金権選挙」をブラックユーモアで包みながら、人間の醜い欲望を描いていく。愛人役・江波杏子もお色気抜群で◎。

2月13日(日)〜19日(土)

鬼畜

1978年(S53)/松竹/カラー/110分

『鬼畜』写真

©1978 松竹株式会社

■監督:野村芳太郎/脚本:井手雅人/撮影:川又昻/美術:森田郷平/音楽:芥川也寸志
■出演:緒形拳、岩下志麻、小川真由美、大滝秀治、加藤嘉、田中邦衛、大竹しのぶ

印刷屋の主人がよその女に産ませた三人の子どもをひきとることに。育児放棄、虐待。いったいなぜ善良な人間の心に「鬼畜」が生まれたのか──。清張が検事・河井信太郎から聞いた実話がベースになっているという、衝撃作。

2月16日(水)〜19日(土)

天城越え

1983年(S58)/松竹、霧プロ/カラー/99分

『天城越え』写真

©1983 松竹株式会社

■監督・脚本:三村晴彦/脚本:加藤泰/撮影:羽方義昌/美術:横山豊/音楽:菅野光亮
■出演:渡瀬恒彦、田中裕子、平幹二朗、伊藤洋一、加藤剛、吉行和子、樹木希林、坂上二郎

一人旅の少年が、ふとめぐりあった優しい娼婦。その一途で純粋な憧れが、不条理ともいえる殺人を招く──。三村晴彦が師の加藤泰と共同脚色して撮りあげた会心の監督デビュー作。少年の心の揺れをみごとに捉えて絶賛を浴びた。

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