9月6日(水) 〜12日(火)

ビルマの竪琴 総集篇

1956年(S31)/日活/白黒/116分

『ビルマの竪琴 総集篇』写真

©日活

■監督:市川崑/原作:竹山道雄/脚本:和田夏十/撮影:横山実/美術:松山崇/音楽:伊福部昭
■出演:安井昌二、浜村純、三橋達也、伊藤雄之助、内藤武敏、西村晃、春日俊二、中原啓七、北林谷栄

激戦の地、ビルマで消息を絶ち僧侶となった若い兵士と、彼の帰りを待つ部隊の面々──。竹山道雄の児童文学を市川崑監督が映画化した、不朽の名作。三國連太郎扮する小隊長の人間味あふれるキャラクターも素晴らしい。

9月6日(水) 〜12日(火)

七つの弾丸

1959年(S34)/東映東京/白黒/89分

『七つの弾丸』写真

©東映

■監督:村山新治/脚本:橋本忍/撮影:仲沢半次郎/美術:森幹男/音楽:林光
■出演:今井俊二、伊藤雄之助、高原駿雄、久保菜穂子、星美智子、加藤嘉、神田隆、清村耕次、左卜全、成瀬昌彦、花澤徳衛

昭和三十年、大阪北浜銀行ギャング事件に材をとって橋本忍が脚色。犯人の側にカメラを据えながら、被害者となる人々の日常も並行して描いていく異色の犯罪ドラマ。三國連太郎は冷酷な連続射殺魔を熱演。

9月10日(日) 〜16日(土)

荷車の歌

1959年(S34)/全国農村映画協会/白黒/145分

『荷車の歌』写真

写真提供:独立プロ名画保存会

■監督:山本薩夫/原作:山代巴/脚本:依田義賢/撮影:前田実/美術:久保一雄/音楽:林光
■出演:望月優子、左幸子、左民子、岸輝子、浦辺粂子、水戸光子、奈良岡朋子、西村晃、稲葉義男、小沢栄太郎

辛い労働、嫁姑問題、夫の浮気、そして戦争──。明治から大正、昭和へ、貧しい農村で苦難に耐えながら、妻として母として強く生き抜いた女の一代記。望月優子、三國連太郎、娘役の左幸子、いずれも好演。

9月13日(水) 〜19日(火)

飼育

1961年(S36)/パレスフィルムプロダクション/白黒/105分

『飼育』写真

©大島渚プロダクション

■監督:大島渚/原作:大江健三郎/脚本:田村孟/撮影:舎川芳次/美術:平田逸郎/音楽:真鍋理一郎
■出演:ヒュー・ハード、加藤嘉、山茶花究、浜村純、戸浦六宏、沢村貞子、岸輝子、三原葉子、小山明子、中村雅子

昭和二十年初夏、米国の爆撃機が山村に墜落。生き残りである黒人兵と村人との異様なかかわりが描かれる。原作は大江健三郎の芥川賞受賞作。三國連太郎が貪欲&好色な地主に扮し、複雑怪奇な性格のボスをみごとに造型している。

9月13日(水) 〜26日(火)

白い粉の恐怖ニュープリント

1960年(S35)/東映東京/白黒/88分

『白い粉の恐怖』写真

©東映

■監督:村山新治/原作:栗山信也/脚本:舟橋和郎/撮影:星島一郎/美術:中村修一郎/音楽:林光
■出演:中原ひとみ、今井俊二、大村文武、曽根晴美、岩崎加根子、春丘典子、山茶花究、河野秋武、永田靖

恐るべき白い粉の根絶に挑む、若きGメンの苦闘の記録──。現役の麻薬取締官によるルポルタージュをもとに、村山新治監督が『七つの弾丸』以来ふたたび三國連太郎とコンビを組んで麻薬という社会悪に鋭く切りこんだ。

9月17日(日) 〜23日(土)

神々の深き欲望

1968年(S43)/今村プロダクション/カラー/175分

『神々の深き欲望』写真

©日活

■監督・脚本:今村昌平/脚本:長谷部慶次/撮影:栃沢正夫/美術:大村武/音楽:黛敏郎
■出演:河原崎長一郎、沖山秀子、松井康子、北村和夫、加藤嘉、浜村純、細川ちか子、水島晋、小松方正、嵐寛寿郎

神話的伝統を受け継いで生活する南海の一孤島を舞台に、押し寄せる近代化の波にもまれ、葛藤する人々の生と性を描いたもの。構想六年、撮影に二年の歳月を費やした、今村リアリズムの集大成ともいえる渾身の一作。

9月20日(水) 〜26日(火)

天草四郎時貞

1962年(S37)/東映京都/白黒/101分

『天草四郎時貞』写真

©東映

■監督・脚本:大島 /脚本:石堂淑朗/撮影:川崎新太郎/美術:今保太郎/音楽:真鍋理一郎
■出演:大川橋蔵、河原崎長一郎、大友柳太朗、丘さとみ、立川さゆり、千秋実、平幹二朗、佐々木孝丸、花澤徳衛、加藤嘉

松竹退社後の大島 監督が東映に招かれてつくった初の時代劇。島原の乱と、その指導者・天草四郎時貞の人間像を下敷きにして、我が国の革命のありかたを探った意欲作。三國連太郎は、転びキリシタンの絵師を熱演。

9月24日(日) 〜30日(土)

無法松の一生

1963年(S38)/東映東京/白黒/104分

『無法松の一生』写真

©東映

■監督:村山新治/原作:岩下俊作/脚本:伊藤大輔/撮影:飯村雅彦/美術:中村修一郎/音楽:三木稔
■出演:淡島千景、島村徹、中山昭二、南廣、沢村貞子、西村晃、花澤徳衛、南道郎、左卜全、中村是好

舞台は明治末期の九州小倉の町。荒くれ者の車夫・松五郎が孤独な母子にみせる純粋な愛情を、笑いと涙で描いたもの。過去に阪東妻三郎、三船敏郎で映画化された岩下俊作原作、この“無法松”役に三國連太郎が意欲満々取り組む。

9月24日(日) 〜30日(土)

東京アンタッチャブル

1962年(S37)/東映東京/白黒/93分

『東京アンタッチャブル』写真

©東映

■監督:村山新治/脚本:長谷川公之/撮影:仲沢半次郎/美術:田辺達/音楽:池田正義
■出演:高倉健、丹波哲郎、三田佳子、渡辺美佐子、筑波久子、加藤嘉、織本順吉、須藤健、潮健児、伊沢一郎

宝石店を襲撃した兇悪犯が、隠匿した宝石を捌くため脱獄。次々と殺人を犯しながら逃亡する──。犯人に丹波哲郎、彼を執拗に追うベテラン刑事に三國連太郎、その部下に高倉健という豪華布陣で贈るサスペンス・アクション。

9月27日(水) 〜10月3日(火)

処刑の島

1966年(S41)/日生劇場プロダクション/カラー/86分

『処刑の島』写真

©表現社

■監督:篠田正浩/原作:武田泰淳/脚本:石原慎太郎/撮影:鈴木達夫/美術:戸田重昌/音楽:武満徹
■出演:新田昌、岩下志麻、佐藤慶、殿山泰司、信欽三、富田仲次郎、小松方正、木村俊恵、氏家慎子

少年時代の暗い過去を拭いさるために、男はふたたびその島に現れた──。武田泰淳の『流人島にて』を原作に、絶海の孤島で壮絶な復讐のドラマが展開される。八丈島及び周辺の島々でのロケ敢行も話題に。

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