モーニングショー「昭和の銀幕に輝くヒロイン 第102弾 望月優子」

2022年8月14日[日]〜10月24日[月]連日10:30より
ラピュタ阿佐ヶ谷

【上映作品】
『日本の悲劇』『狂宴 古都とアメリカ兵[短縮版]』『晩菊』『おふくろ』『夕やけ雲』『米』『うなぎとり』『真昼の惨劇』『悲しみは女だけに』『荷車の歌』『サラリーマン目白三平 亭主のためいきの巻』『二人の息子』『かあちゃん』

【上映日程】
8.14[日]-20[土]
日本の悲劇
1953年(S28)/松竹大船/白黒/116分
■監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/美術:中村公彦/音楽:木下忠司
■出演:佐田啓二、高橋貞二、桂木洋子、田浦正巳、上原謙、高杉早苗、淡路恵子、柳永二郎、日守新一、北林谷栄
敗戦後の混乱のなか、愛児の成長のみを楽しみに悪戦苦闘して生きてきた戦争未亡人。だが子どもたちはそんな母を冷たく突き放す──。多彩な舞台ジャンルで経験を積み映画界へ転身した望月優子、初の主役に抜擢され実力発揮。

8.21[日]-23[火]
狂宴 古都とアメリカ兵[短縮版]
1954年(S29)/春秋プロダクション/白黒/78分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督:関川秀雄/原作・構成:八木保太郎/脚本:片岡薫/撮影:浦島進/美術:武田正男/音楽:小杉太一郎
■出演:三島雅夫、東野英治郎、月田昌也、中原早苗、岸輝子、阿部寿美子、松山英太郎
朝鮮戦争下、古都奈良に突如出現した米軍の慰安施設「RRセンター」。付近の農民と米兵、基地賛成派と反対派──。各々の抱えているおかしさ、悲しさ、怒りのなかに、現代日本の問題が浮かびあがってくる。

8.24[水]-27[土]、31[水]-9.3[土]
晩菊
1954年(S29)/東宝/白黒/101分
■監督:成瀬巳喜男/原作:林芙美子/脚本:田中澄江、井手俊郎/撮影:玉井正夫/美術:中古智/音楽:斎藤一郎
■出演:杉村春子、沢村貞子、細川ちか子、上原謙、有馬稲子、加東大介、小泉博
金貸しで生計をたてる元芸者の中年女にかつての同僚たちが絡み、それぞれのエピソードがユーモアとともにほのかな哀愁を漂わせ描かれる。杉村春子、沢村貞子、細川ちか子、望月優子。芸達者なベテラン女優の揃い踏み。

8.28[日]-30[火]
おふくろ
1955年(S30)/日活/白黒/98分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督:久松静児/原作:田中千禾夫/脚本:井手俊郎/撮影:姫田真佐久/美術:木村威夫/音楽:斎藤一郎
■出演:木村功、左幸子、宍戸錠、沢村貞子、宇野重吉、千石規子、二木てるみ
田中千禾夫の戯曲『おふくろ』『橘体操女塾裏』の映画化。仙台の銀行に就職が決まった息子と、住み慣れた東京で一緒に暮らしたいと願う母との葛藤が綴られる。盲目的な愛情を子に注ぐ母に望月優子、はまり役。

9.4[日]-6[火]
夕やけ雲
1956年(S31)/松竹大船/白黒/78分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督:木下惠介/脚本:楠田芳子/撮影:楠田浩之/美術:平高主計/音楽:木下忠司
■出演:田中晋二、久我美子、田村高廣、有田紀子、東野英治郎、山田五十鈴、日守新一、岸輝子、中村伸郎
魚屋の長男坊が、厳しい現実に直面し、船乗りになる夢を諦め家業を継ぐことを決意するまで──。楠田芳子脚本、木下惠介監督による、なんともほろ苦い下町青春譚。「おふくろの味」にいっそう磨きをかけた望月優子。

9.7[水]-10[土]、14[水]-17[土]

1957年(S32)/東映東京/カラー/118分
■監督:今井正/原作・脚本:八木保太郎/撮影:中尾駿一郎/美術:進藤誠吾/音楽:芥川也寸志
■出演:江原真二郎、中村雅子、中原ひとみ、木村功、南原伸二、東野英治郎、加藤嘉、杉狂児
茨城県霞ヶ浦湖畔の農漁村を舞台に、零細農家の次男三男問題に取り組んだ意欲作。貧しく厳しい生活のなかで浮かびあがる人々の哀歓が、水郷の四季を通じて綴られていく。異父妹の中村雅子と母娘役で共演。

9.11[日]-13[火]
うなぎとり
1957年(S32)/歌舞伎座、近代映画協会/白黒/49分  ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督:木村荘十二/脚本:新藤兼人、勝目貴久/撮影:木塚誠一/美術:矢野友久/音楽:林光
■出演:眞藤孝行、岸旗江、槇芙佐子、石島房太郎、宮本雅夫、竹本善彦、小沢哲、山岸美代子、寄山弘
夏休み。峠を越え、出稼ぎにやってきた母子と村の子どもたちの“うなぎとり”をめぐる田園情緒豊かな児童劇映画。同年の『米』とあわせてブルーリボン賞主演女優賞に輝き、声価をいちだんと高めた。

9.18[日]-24[土]
真昼の惨劇
1958年(S33)/歌舞伎座/白黒/80分
■監督:野村企鋒/脚本:水上伸郎、峰竜太/撮影:荒牧正/美術:平川透徹、飯田公夫/音楽:長沢勝俊
■出演:福原秀雄、青柳寿恵、島田典子、左卜全、中村是好、武智豊子、賀原夏子、菅井一郎
大東京の片隅、バタヤ部落で十代の姉妹が父親を絞殺する……という昭和三十三年六月におきた尊属殺人が題材。酒乱の父親に泣き、貧困の生活に追いつめられた果ての悲劇をリアリスティックな手法で銀幕に再現する。

9.25[日]-27[火]
悲しみは女だけに
1958年(S33)/大映東京/白黒/105分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督・脚本:新藤兼人/撮影:中川芳久/美術:丸茂孝/音楽:伊福部昭
■出演:田中絹代、京マチ子、船越英二、杉村春子、乙羽信子、小沢栄太郎、水戸光子、宇野重吉、市川和子
アメリカの日系移民に嫁いだ長女が三十年ぶりに帰郷。彼女の財産を狙って一族が醜いいさかいを繰り広げる──。劇団民藝が上演した新藤兼人の戯曲『女の声』を新藤自身が脚色・監督。名優たちのみごとなアンサンブル。

9.28[水]-10.4[火]
荷車の歌
1959年(S34)/全国農村映画協会/白黒/144分
■監督:山本薩夫/原作:山代巴/脚本:依田義賢/撮影:前田実/美術:久保一雄/音楽:林光
■出演:三國連太郎、左幸子、岸輝子、水戸光子、利根はる恵、浦辺粂子、奈良岡朋子、小沢栄太郎
過酷な労働、姑の嫁いびり、夫の浮気、そして戦争──。明治から大正、昭和へ、貧しい農村で苦難に耐えながら、妻として母として強く生き抜いた女の一代記。農協婦人部三百二十万人の十円カンパで製作された。

10.5[水]-11[火]
サラリーマン目白三平 亭主のためいきの巻
1960年(S35)/東宝/白黒/79分
■監督:鈴木英夫/原作:中村武志/脚本:松木ひろし/潤色:井手俊郎/撮影:小泉福造/美術:小川一男/音楽:宅孝二
■出演:笠智衆、水野久美、団令子、浜美枝、船戸順、田村まゆみ
国鉄勤続二十数年の平凡なサラリーマン・目白三平の生活をユーモアとペーソスで描いたもの。望月優子はシリーズを通して妻文子役を好演。長年連れ添い、気まずくなるばかりの夫婦仲は修復できるのか──。

10.12[水]-21[金]
二人の息子
1961年(S36)/東宝/カラー/93分 ※NEW
■監督:千葉泰樹/脚本:松山善三/撮影:玉井正夫/美術:阿久根巌/音楽:伊福部昭
■出演:宝田明、加山雄三、藤山陽子、白川由美、藤原釜足、原知佐子、浜美枝、小泉博、藤木悠、志村喬
長男は大卒のエリート会社員、次男は高卒のタクシー運転手。父の失職をきっかけに、一家に波乱が巻きおこる──。老いた両親の扶養をめぐって対立する兄弟を、宝田明と加山雄三が演じた辛口ホームドラマの名篇。

10.22[土]-24[月]
かあちゃん
1961年(S36)/新東宝/白黒/88分 ※英語字幕付 ○国立映画アーカイブ所蔵作品
■監督:中川信夫/原作:豊田正子/脚本:舘岡謙之助/撮影:平野好美/美術:黒沢治安/音楽:木下忠司
■出演:伊藤雄之助、二木てるみ、津沢彰秀、北沢典子、宇津井健、田崎潤、丹波哲郎
夜逃げするほど貧しくても、皆の心は太陽のように明るい──。東京下町の片隅で、貧乏長屋のブリキ屋一家がたくましく生きていく姿を描いた珠玉篇。伊藤雄之助と望月優子が扮する夫婦のやりとりはみごたえたっぷり。

【料金】
一般:1,300円/シニア・学生:1,100円/会員:900円
※水曜サービスデー:1,100円均一