3月14日(水) 〜20日(火)

顔役暁に死す

1961年(S36)/東宝/カラー/96分

『顔役暁に死す』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:岡本喜八/原作:大藪春彦/脚本:池田一朗、小川英/撮影:太田幸男/美術:村木忍/音楽:池野成
■出演:加山雄三、水野久美、中丸忠雄、ミッキー・カーチス、中谷一郎、平田昭彦、田崎潤、島崎雪子

留守中に父を殺されたアラスカ帰りの男が、犯人探しのため、対立するギャング団の争いの渦中へ──。岡本喜八監督が大薮春彦の『火制地帯』を翻案、スピーディーで歯切れのいい語り口が魅力のサスペンス・アクション。

3月18日(日) 〜20日(火)

獄門島[総集篇]

1949年(S24)/東横映画/白黒/102分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『獄門島[総集篇]』写真

©東映

■監督:松田定次/原作:横溝正史/脚本:比佐芳武/撮影:伊藤武夫/美術:嵯峨一平/音楽:深井史郎
■出演:片岡千恵蔵、喜多川千鶴、三宅邦子、小杉勇、大友柳太朗、進藤英太郎、千石規子、谷間小百合

今度の舞台は瀬戸内海に浮かぶ奇怪な島「獄門島」。陰惨な三姉妹連続殺人の謎に千恵蔵金田一が挑む──!横溝正史原作の傑作同名小説を映画化。金田一の盟友・磯川警部に大友柳太朗、美人助手に喜多川千鶴。

3月18日(日) 〜24日(土)

影なき声

1958年(S33)/日活/白黒/92分

『影なき声』写真

©日活

■監督:鈴木清順/原作:松本清張/脚本:秋元隆太、佐治乾/撮影:永塚一栄/美術:坂口武玄/音楽:林光
■出演:南田洋子、二谷英明、金子信雄、芦田伸介、宍戸錠、高原駿雄、内藤武敏、近藤宏、柳谷寛

偶然にも殺人犯の声を聞いてしまった電話交換手。月日は流れ、職を離れた彼女の耳に再びあの声が──。松本清張の短篇推理小説『声』の映画化。事件の謎を追う新聞記者が、巧妙に仕組まれた偽アリバイを暴いていく。

3月21日(水) 〜27日(火)

事件記者 拳銃貸します

1962年(S37)/日活/白黒/67分

『事件記者 拳銃貸します』写真

©日活

■監督:山崎徳次郎/原作:島田一男/脚本:山口純一郎/撮影:萩原憲治/美術:横尾嘉良/音楽:三保敬太郎
■出演:沢本忠雄、滝田裕介、永井智雄、大森義夫、園井啓介、山田吾一、高城淳一、山田禅二、新井麗子

続発する銃撃強盗事件の背後に浮かびあがったのは拳銃貸し屋──。個性豊かな記者の面々が凶悪事件と犯人逮捕を追ってスクープ合戦を展開。「新聞のモラル」「報道のあり方」にも迫った渾身のシリーズ第九作。

3月21日(水) 〜27日(火)

三つ首塔

1956年(S31)/東映東京/白黒/88分

『三つ首塔』写真

©東映

■監督:小林恒夫、小沢茂弘/原作:横溝正史/脚本:比佐芳武/撮影:西川庄衛、星島一郎/美術:森幹男/音楽:仁木他喜雄
■出演:片岡千恵蔵、高千穂ひづる、浦里はるみ、中原ひとみ、南原伸二、宇佐美諄

片岡千恵蔵版金田一耕助シリーズ、第六作にして最終作。ある地方の山奥に佇む「三つ首塔」の怪奇な伝説と、十億円の遺産相続をめぐる連続殺人。金田一とその美人助手は、危機をかいくぐりながら真相へと近づいていく──。

3月25日(日) 〜31日(土)

猟人日記

1964年(S39)/日活/白黒/123分

『猟人日記』写真

©日活

■監督:中平康/原作:戸川昌子/脚本:浅野辰雄/撮影:山崎善弘/美術:大鶴泰弘/音楽:黛敏郎
■出演:仲谷昇、戸川昌子、十朱幸代、小園蓉子、稲野和子、高田敏江、南寿美子、北村和夫、山田吾一、岸輝子

夜ごと女性を漁っては、その成果を「猟人日記」と称するノートに逐一書き記す──。そんな男が巻きこまれた連続殺人事件。戸川昌子の同名小説を映画化したもので、原作者自身も準主演。センセーショナルな話題をふりまいた。

3月25日(日) 〜31日(土)

霧と影

1961年(S36)/ニュー東映東京/白黒/83分

『霧と影』写真

©東映

■監督・脚本:石井輝男/原作:水上勉/脚本:高岩肇/撮影:佐藤三郎/美術:中島敏夫/音楽:木下忠司
■出演:丹波哲郎、梅宮辰夫、亀石征一郎、水上竜子、鳳八千代、安井昌二、永井智雄、柳永二郎、織本順吉

北陸の僻地でおこった小学校教員の謎の死。ベテラン新聞記者・丹波哲郎と地元通信員・梅宮辰夫は、ネバリと鋭敏な勘で推理の糸をたぐり、背後にうごめく疑惑の影に挑んでいく──。水上勉の本格推理小説、初の映画化。

3月28日(水) 〜4月3日(火)

事件記者 影なき侵入者

1962年(S37)/日活/白黒/63分

『事件記者 影なき侵入者』写真

©日活

■監督:山崎徳次郎/原作:島田一男/脚本:山口純一郎、西島大/撮影:萩原憲治/美術:横尾嘉良/音楽:三保敬太郎
■出演:沢本忠雄、永井智雄、滝田裕介、園井啓介、山田吾一、高城淳一、大森義夫

印旛沼で発見された謎の水死体。記者たちが身元割りだしの取材競争を繰り広げるなか、もう一つの事件がおこる。海上の惨殺死体に絡む恐るべき犯罪計画──。緊迫する神経戦のなかにもユーモアを忘れぬ日活版「事件記者」最終作。

3月28日(水) 〜4月3日(火)

野蛮人のように

1985年(S60)/東映/カラー/108分

『野蛮人のように』写真

©東映

■監督・原作・脚本:川島透/撮影:前田米造/美術:桑名忠之/音楽:加藤和彦
■出演:薬師丸ひろ子、柴田恭兵、三木のり平、清水紘治、清水健太郎、太川陽介、河合美智子、木内みどり、ジョニー大倉

天才と騒がれた女流作家が、暴力団に追われるチンピラと知りあいになり、抗争の渦に巻きこまれていく──。八十年代を代表するアイドル薬師丸ひろ子主演。『不思議の国のアリス』をモチーフにファンタジックなストーリーが展開される。

4月1日(日) 〜7日(土)

砂の器

1974年(S49)/松竹、橋本プロダクション/カラー/143分

『砂の器』写真

©1974松竹株式会社/橋本プロダクション

■監督:野村芳太郎/原作:松本清張/脚本:橋本忍、山田洋次/撮影:川又昻/美術:森田郷平/音楽:芥川也寸志
■出演:丹波哲郎、加藤剛、森田健作、島田陽子、山口果林、緒形拳、加藤嘉、佐分利信、渥美清

わずかな手がかりで殺人事件の捜査を進める二刑事。やがてその事件の影に若き天才作曲家の存在が浮かびあがる──。松本清張原作の傑作社会派サスペンス。謎解きとともに、ある父子の宿命の絆が浮き彫りにされ、涙を誘う。

/ / /