挑む 生誕110年 中川信夫 青春のビッグバン

2015年9月13日(日)〜10月24日(土) ラピュタ阿佐ケ谷 ラピュタ阿佐ケ谷公式サイトへのリンク

鬼姫しぐれ 青ヶ島の子供たち 女教師の記録 旗本喧嘩鷹 毒婦高橋お伝 地獄 「粘土のお面」より かあちゃん 當り矢金八捕物帖 千里の虎 夏目漱石の三四郎 風雲急なり大阪城 真田十勇士総進軍 八百万石に挑む男 雷電 続 雷電 恋すがた狐御殿 亡霊怪猫屋敷 私刑(リンチ) 怪談累が渕 右門捕物帖 片眼狼 女吸血鬼 妖艶毒婦伝 お勝兇状旅 虞美人草 東海道四谷怪談 右門捕物帖 緋鹿の子異変 女死刑囚の脱獄 憲兵と幽霊 怪異談 生きてゐる小平次 番場の忠太郎 『東海の顔役』撮影風景 『御用唄鼠小僧』撮影風景

恋と革命と挫折と、それでも挑み続ける心を青春と云うなら、中川信夫の生涯はまさに青春そのものだった。そして作品の主人公たちもまた——。
29才の遅い監督昇進から、当時最長老として最後の作品を撮り上げてもなお、青春を手放せぬひと。それが中川信夫の魂に課せられた業。
年齢に相応した表現を掴みとること。途方もない実験を試み、勉強し続けること。どんなに不遇でも、あきらめないこと。
中川信夫は止まらなかった。文学と山上伊太郎への敬慕を抱いて歩みつづけた。生誕110年のいまも、悲哀をまとった青春が映画の中で燃えている。

主催:酒豆忌(中川信夫監督を偲ぶ集い)実行委員会
協力:国際放映株式会社、東宝株式会社、東映株式会社、プラネット映画資料図書館、早稲田大学演劇博物館、東京国立近代美術館フィルムセンター

トークイベント

中川信夫監督ゆかりの方々をお招きしてトークショーを行います。イベントの開催に伴い当日のタイムテーブルも変更させていただきます。
あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。

●9月20日(日)12:50『「粘土のお面」より かあちゃん』上映後
ゲスト:二木てるみさん、津沢彰秀さん

《上映時間変更のお知らせ》
3:00 地獄 → 3:30
5:10 當り矢金八捕物帖 千里の虎 →5:30
7:00 夏目漱石の三四郎 → 7:10

●10月4日(日)5:00『亡霊怪猫屋敷』上映後
ゲスト:渡辺宙明さん

《上映時間変更のお知らせ》
7:00 怪談累が渕 → 7:30

●10月10日(土)1:00『怪談累が渕』上映後
ゲスト:阿部寿美子さん

《上映時間変更のお知らせ》
3:00 右門捕物帖 片眼狼 → 3:20
5:00 女吸血鬼 → 5:10

●10月15日(木)1:00『妖艶毒婦伝 お勝兇状旅』上映後
ゲスト:宮園純子さん

《上映時間変更のお知らせ》
3:00 東海道四谷怪談 → 3:40
5:00 右門捕物帖 緋鹿の子異変 → 5:20
7:00 女死刑囚の脱獄 → 7:10

●10月17日(土)1:00『妖艶毒婦伝 お勝兇状旅』上映後
ゲスト:高田宏治さん

《上映時間変更のお知らせ》
3:00 東海道四谷怪談 → 3:40
5:00 右門捕物帖 緋鹿の子異変 → 5:20
7:00 女死刑囚の脱獄 → 7:10

●10月24日(土)3:00『怪異談 生きてゐる小平次』上映後
ゲスト:鈴木健介監督

《上映時間変更のお知らせ》
5:00 東海道四谷怪談 → 5:30
7:00 番場の忠太郎 → 7:10

イベント

酒豆忌

日時:9月13日(日) 2:30〜7:30
会場:ザムザ阿佐谷(ラピュタビルB1)
会費:3,000円

お酒とお豆腐をこよなく愛した中川信夫監督を偲ぶ集い、酒豆忌。中川組のスタッフや出演者に映画ファンも加わり、お酒を酌み交わしながら交流を深める会として毎年行われています。生誕110年の今回は、いままでの酒豆忌を映像で振り返りつつ、関係者の方々に中川監督のお話を伺ってゆきます。会場への入退場は自由です。映画とあわせてお過ごしください。なお、酒豆忌のチケットでは映画にご入場いただけませんので、ご了承ください。

中川信夫プロフィール

1905年4月18日京都生まれ。神戸・育英商業学校卒。少年時代より文学に傾倒、20代には「キネマ旬報」寄書欄等に映画評を投稿するようになる。29年マキノ・プロダクション入社(31年解散)。『浪人街』のシナリオライター山上伊太郎と出会い、終生師と仰ぐ。32年右太プロ入社。34年右太プロ第二部で『弓矢八幡剣』を初監督。翌年正式に監督昇進し『東海の顔役』などを演出。右太プロ閉鎖後、マキノトーキーを経て37年に東宝へ。時代劇からエノケン喜劇まで幅広く撮る。42年中華電影に採用され上海に赴くも作品を完成させることなく終戦、翌年引き揚げ。48年公開『馬車物語』で復帰。以降、新東宝を中心に活躍し『東海道四谷怪談』『地獄』『かあちゃん』などの代表作を生む。61年の新東宝倒産前後より主に東映で監督。テレビ演出でも「アッちゃん」「プレイガール」など多数手がけた。82年ATG『怪異談 生きてゐる小平次』で13年ぶりに映画を監督。生涯に97作品を残して、84年6月17日逝去。スタッフやキャストの力を引き出して作品を高めるコンダクター的な名匠だったといわれる。