艶技 女優・谷ナオミ 3.5 [土]〜4.29[金]2005 レイトショー START 9:00


豊かな黒髪、愁いを含んだ純日本風の美貌、妖しく輝く白い肌…。
数々のエロスの美神たちがスクリーンを彩った日活ロマンポルノにおいて、一際輝く妖花・谷ナオミ。
責められ、いたぶられるほどに、その美しい肢体は嫌悪から苦痛、やがて恍惚へと変貌していく…。香しき気品と官能、魅惑の夜。
ラピュタ阿佐ヶ谷

■トークショー
谷ナオミ×みうらじゅん 3/12(土)9:00〜「生贄夫人」上映前

■ラインナップ
『花と蛇』小沼勝 『生贄夫人』小沼勝 『残酷・黒薔薇私刑』藤井克彦 『新妻地獄』加藤彰 『花芯の刺青 熟れた壺』小沼勝 『檻の中の妖精』'59・小原宏裕 『団鬼六 縄化粧』西村昭五郎 『団鬼六 縄と肌』西村昭五郎

▼ インフォメーション



花と蛇

写真提供:日活株式会社
花と蛇 3.5 [土]― 3.11[金]
1974年/日活/カラー/74分
■監督:小沼勝/脚本:田中陽造/原作:団鬼六/撮影:安藤庄平/音楽:真鍋理一郎 ■出演:坂本長利、石津康彦、藤ひろ子、あべ聖、八代康二、高橋明

ピンク映画で修業を積んだ谷ナオミの記念すべき日活ロマンポルノ初主演作。「静子を縛って飼育してくれ」妻に不満をもつ老社長は、不能の青年に彼女の調教を命じるが…。マゾヒスティックな艶技が強烈に花開き、谷ナオミを“SMの女王”へ即位させた。


生贄夫人

写真提供:日活株式会社
生贄夫人 3.12[土]― 3.18[金]
1974年/日活/カラー/71分
■監督:小沼勝/脚本:田中陽造/撮影:森勝/美術:土屋伊豆夫/音楽:月見里太一 ■出演:東てる美、坂本長利、影山英俊、中平哲仟、高山千草、谷文太、庄司三郎

行方不明の夫が突然現れた。夫は妻を監禁し、異常な行為が果てしなく続く。しかし、いつしか妻は…。まるでSM版大人の童話とでも呼ぶべき森の中の緊縛ストーリー。責め抜かれ、辱められても全身全霊で耐える谷ナオミの姿はあまりにも美しい。


残酷・黒薔薇私刑

写真提供:日活株式会社
残酷・黒薔薇私刑 3.19[土]― 3.25[金]
1975年/日活/カラー/73分
■監督:藤井克彦/脚本:久保田圭司、大村順一/撮影:畠中照夫/音楽:山野狩人 ■出演:東てる美、江角英明、高橋明、五條博、小泉郁之助、南ゆき

秋沢家の女中・千世は令嬢・弓子のお供で東京へ。弓子の兄の下宿を訪ねるが、そこへ特高が乱入、女達は連行され…。激しい時代の流れに翻弄され、悪辣な特高や将校に辱められて苦悶するヒロイン。ひとつの女性映画、あるいは大河ドラマのような一本。


新妻地獄

写真提供:日活株式会社
新妻地獄 3.26[土]― 4.1[金]
1975年/日活/カラー/76分
■監督:加藤彰/脚本:久保田圭司/撮影:仁木秀信/音楽:奥沢散策 ■出演:五条博、東てる美、井上博一、清水国雄、絵沢萠子

責め場が様々なパターンで繰り返される原作の展開そのままに、新妻がSMの地獄巡りをする物語。夫を不能にした自責に苦しむ妻は、責め絵画家のもとで煉獄の性に身を焦がす。関東の田舎と東京の下町を舞台に、過去と現在を漂流する女。丹精な情景描写も素晴らしい。


花芯の刺青 熟れた壺

写真提供:日活株式会社
花芯の刺青 熟れた壺 4.2[土]― 4.8[金]
1976年/日活/カラー/74分
■監督:小沼勝/脚本:松岡清治/撮影:森勝/美術:土屋伊豆夫/音楽:樋口康雄 ■出演:北川たか子、中丸信、花柳幻舟、蟹江敬三、長弘、結城マミ、小見山玉樹

少女時代、歌舞伎役者に犯されたみち代。夫の死後、頑なに貞操を守っていた彼女だが、役者の息子と出逢い、抑えていた欲情が溢れでる。豊かなイメージを積み重ねて描いた小沼=谷コンビの頂点に位置する作品。刺青を背負った谷ナオミは天女の如く発光している。


檻の中の妖精

写真提供:日活株式会社
檻の中の妖精 4.9[土]― 4.15[金]
1977年/日活/カラー/70分
■監督:小原宏裕/脚本:松岡清治/原作:団鬼六/撮影:水野尾信正 ■出演:佐竹一男、大河内稔、井上博一、浜口竜哉、岡本麗、牧れいか

戦時下の東京。悪徳中尉とSM趣味の男爵が、権力をかさに女性を拷問の餌食にしていく…。小原宏裕がSM地獄にロマンを求めた異色作。残虐な拷問を受けながらも、その裸体は透明感を帯び、まるで妖精のよう。はかなく美しい谷ナオミがいた。


団鬼六 縄化粧

写真提供:日活株式会社
団鬼六 縄化粧 4.16[土]― 4.22[金]
1978年/にっかつ/カラー/67分
■監督:西村昭五郎/脚本:いどあきお/原作:団鬼六/撮影:前田米造/美術:徳田博 ■出演:中島葵、山田克朗、高橋明、日夏たより

「奥さんを犬として訓練しましょう」日活ロマンポルノの大御所・西村昭五郎がお得意ジャンル“団地妻”の変形バージョンで、谷ナオミのSM艶技を撮ろうという企み。谷と中島、二人の熟女女優の緊縛シーンと牝犬調教の過程がじっくりと描かれる。


団鬼六 縄と肌

写真提供:日活株式会社
団鬼六 縄と肌 4.23[土]― 4.29[金]
1979年/にっかつ/カラー/70分
■監督:西村昭五郎/脚本:松本功/原作:団鬼六/撮影:山崎善弘/美術:柳生一夫 ■出演:山科ゆり、山本昌平、宮下順子、浜口竜哉、錆堂連、高木均

女王・谷ナオミの引退記念映画は女任侠もの。賭場の盆ゴザを前に引退口上を述べる花会で幕を開け、大立回りのクライマックスまで全編見せ場の連続。鉄火姐御となった谷ナオミの妖艶さ、拷問シーンの凄絶さ。最後を飾るにふさわしい傑作となった。


■料金
一般/1,200円 学生・シニア/1,000円 会員/800円 水曜日サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション
●連夜1回のみ上映
●整理番号付きチケットは当日の朝10:15より劇場窓口にて販売
●作品によって画面、音声が必ずしも良好でない場合がございますのでご了承ください。