蔵出し！日活レアもの祭

上映スケジュール ｜ ラピュタ阿佐ヶ谷

■ 作品解説 １ / ２ / ３ / ４　※（未）＝未ビデオ化

『殺人者(コロシ)を追え』写真

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10月6日(日) 〜12日(土)

殺人者(コロシ)を追え

1962年（S37）／日活／白黒／71分

■監督：前田満洲夫／脚本：古川卓巳、若井基成／撮影：萩原泉／美術：横尾嘉良／音楽：宮内国郎
■出演：小高雄二、香月美奈子、織田政雄、井上昭文、上月左知子、南寿美子、野呂圭介、木浦佑三、雪丘恵介

郊外の団地、強盗殺人犯（天坊準）の情婦（上月左知子）の部屋の向かいの棟に、張り込んだ刑事たち（小高雄二、織田政雄）。団地に住む様々な人々の人間模様がシニカルに描かれる。これがデビューの前田満洲夫のユニークな視点による傑作ミステリー。（未） ▲

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『青い芽の素顔』写真

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10月9日(水) 〜15日(火)

青い芽の素顔

1961年（S36）／日活／白黒／64分

■監督：堀池清／原案：若杉光夫／脚本：下代田澄夫／撮影：間宮義雄／美術：横尾嘉良／音楽：真鍋理一郎
■出演：川地民夫、吉永小百合、南寿美子、松尾嘉代、奈良岡朋子、堀恭子、中川姿子

玩具工場勤めのみどり（吉永小百合）が、映画館で知り合った大学生・誠（川地民夫）に、自分が女子大生だと小さな嘘をつく。吉永の可憐な魅力が際立つ。蔵前の問屋街、高速道路が建設される前、銀座を流れていた汐留川など東京風景も見もの。（未） ▲

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『006は浮気の番号』写真

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10月9日(水) 〜19日(土)

006は浮気の番号ニュープリント

1965年（S40）／音映／白黒／81分

■監督・音楽：近江俊郎／脚本：松井稔／撮影：岩崎秀光／美術：黒沢治安
■出演：三沢あけみ、勝三四郎、由利徹、南利明、佐山俊二、千葉信男、内田高子、園浦ナミ、向島しのぶ、松村達雄、花岡菊子

『カックン超特急』の近江俊郎と由利徹コンビによる幻のカックン・コメディ。秘薬を配合したホルモン剤“アンコール006”で世の男性諸氏に福音をもたらそうとする製薬会社のあの手この手。佐山俊二、南利明の助演も楽しい。ニュープリント。（未） ▲

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『海底から来た女』写真

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10月13日(日) 〜15日(火)

海底から来た女

1959年（S34）／日活／白黒／76分

■監督：蔵原惟繕／原作・脚本：石原慎太郎／脚本：蔵原弓弧／撮影：山崎善弘／美術：千葉一彦／音楽：佐藤勝
■出演：筑波久子、川地民夫、内田良平、武藤章生、草薙幸二郎、横山運平、浜村純、杉幸彦、水谷貞雄

ある日、海岸の別荘で孤独な敏夫（川地民夫）が美しい少女（筑波久子）と出会い、逢瀬を重ねるが。後に『殺人魚フライングキラー』を製作する筑波が、“鱶（ふか）女”を演じた石原慎太郎原作、蔵原惟繕によるホラー・タッチの異色作。（未）
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品 ▲

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『無頼 黒匕首(ドス)』写真

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10月13日(日) 〜19日(土)

無頼 黒匕首(ドス)

1968年（S43）／日活／カラー／86分

■監督：小沢啓一／原作：藤田五郎／脚本：池上金男／撮影：高村倉太郎／美術：川原資三／音楽：坂田晃一
■出演：渡哲也、松原智恵子、川地民夫、北林早苗、葉山良二、田中邦衛、青木義朗、中谷一郎、露口茂

基地の街・立川に現れた“人斬り五郎”（渡哲也）が、自分のアイデンティティ回復のために、死地に赴く。松原智恵子は、かつて五郎の恋人・由利と瓜二つの看護師・志津子の二役。ニューアクションの雄・小沢啓一の演出が冴える。「無頼」シリーズ第５作。 ▲

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『網走番外地』写真

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10月16日(水) 〜22日(火)

網走番外地

1959年（S34）／日活／白黒／93分

■監督・脚本：松尾昭典／原作：伊藤一／脚本：柏木和彦／撮影：永塚一栄／美術：千葉一彦／音楽：真鍋理一郎
■出演：小高雄二、浅丘ルリ子、大坂志郎、芦田伸介、小沢昭一、梅野泰靖、清水将夫、近藤宏、浜村純

原作は伊藤一の「網走番外地」だが、ストーリーもテイストも東映版とは異なる純愛映画。やくざの石塚（小高雄二）には、みち子（浅丘ルリ子）という恋人がいたが、傷害事件で網走刑務所へ。みち子は看護婦をしながら石塚の出所を待つが…。（未） ▲

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『金語楼の俺は殺し屋だ』写真

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10月16日(水) 〜22日(火)

金語楼の俺は殺し屋だ

1960年（S35）／日活／白黒／67分

■監督：小杉勇／脚本：高橋二三／撮影：山崎安一郎／美術：西亥一郎／音楽：小杉太一郎
■出演：柳家金語楼、香月美奈子、宮城千賀子、南利明、杉幸彦、武藤章生、青木富夫、嵯峨善兵、弘松三郎、上野山功一

昭和の爆笑王・柳家金語楼のアクション珍喜劇。香港から来日した世界的殺し屋“苦が虫の金造”（金語楼）が、酒を飲むと泣き出す“泣き上戸”だったために、金造と瓜二つの小心者のサラリーマン敬吉（金語楼・二役）が替え玉に仕立てられてしまう。（未） ▲

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『この髭百万ドル』写真

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10月20日(日) 〜26日(土)

この髭百万ドル

1960年（S35）／日活／白黒／53分

■監督：春原政久／原作：梅田慶吉／脚本：高橋二三／撮影：中尾利太郎／美術：大鶴泰弘／音楽：原六郎
■出演：益田喜頓、堀恭子、葵真木子、中川姿子、八波むと志、南利明、由利徹、神戸飄介、山田周平

“あきれたぼういず”で一世を風靡したコメディアン、益田喜頓主演のホーム・コメディ。元陸軍少将（喜頓）が、自慢の髭で製薬会社の広告に登場、一躍時代の寵児となるが…。脱線トリオ（由利徹、八波むと志、南利明）の助演も楽しい。（未） ▲

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『刑事物語 ジャズは狂っちゃいねえ』写真

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10月20日(日) 〜26日(土)

刑事物語 ジャズは狂っちゃいねえ

1961年（S36）／日活／白黒／54分

■監督：小杉勇／脚本：宮田達男／撮影：松橋梅夫／美術：西亥一郎／音楽：小杉太一郎
■出演：益田喜頓、青山恭二、佐野浅夫、伊藤孝雄、楠侑子、上野山功一、伊藤寿章、長尾敏之助、弘松三郎、野呂圭介

ベテラン刑事・源造（益田喜頓）と息子で部長刑事・保郎（青山恭二）の佐藤父子による「刑事物語」第９作。ジャズ喫茶の裏口で麻薬の売人が殺され、捜査中にバンドメンバーが刺殺されるが…。白木秀雄クインテットのクールな演奏が楽しめる佳作。（未） ▲

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『波止場の鷹』写真

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10月20日(日) 〜26日(土)

波止場の鷹

1967年（S42）／日活／カラー／80分

■監督：西村昭五郎／原作：生島治郎／脚本：小川英、中西隆三／撮影：姫田真佐久／美術：横尾嘉良／音楽：真鍋理一郎
■出演：石原裕次郎、浅丘ルリ子、安部徹、須賀不二男、郷鍈治、小沢栄太郎、丹波哲郎

横浜の港湾荷受業者・久須見（石原裕次郎）を、麻薬取引に利用しようとする悪党たちの陰謀。浅丘ルリ子は主人公を窮地に陥れる金貸し・井関（小沢栄太郎）の娘。甘い感傷を廃した西村昭五郎のクールな演出による、異色のハードアクション。 ▲

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作品セレクト・解説：佐藤利明（娯楽映画研究家）