日活アクションの華麗な世界

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執炎
執炎
拳銃無頼帖 流れ者の群れ
拳銃無頼帖 流れ者の群れ
刺青一代
刺青一代
東京流れ者
東京流れ者
帰らざる波止場
帰らざる波止場
 
(c)日活

執炎
3.6[日]― 3.12[土]
1964年(S39)/白黒/120分
■監督:蔵原惟繕/脚本:山田信夫/原作:加茂菖子撮影:間宮義雄/美術:松山崇/音楽:黛敏郎 ■出演:浅丘ルリ子、伊丹一三、芦川いづみ、松尾嘉代細川ちか子、平田大三郎、信欽三

幾度も戦争にとられ、ついに帰ってきた夫は不治の傷を負っていた。夫を癒す妻の異常な執念ともいえる愛。日活アクションを彩るスター女優ルリ子が裕次郎とのコンビ中断中に主演。女優として大きく飛躍した作品として印象深い。
拳銃無頼帖 流れ者の群れ
3.6[日]― 3.12[土]
1965年(S40)/カラー/93分
■監督:野口晴康/原作・脚本:松浦健郎/脚本:佐藤道雄/撮影:姫田真佐久/美術:中村公彦 ■出演:小林旭、宍戸錠、葉山良二、武藤章生、楠侑子松原智恵子、深江章喜

組長を殺されたヤクザの幹部が、組員に足を洗わせ、自分一人で復讐を心に誓う。敵方のボスは復讐を恐れ、殺し屋を差し向けた…。暴力を媒介としてしか自己を表現できないヤクザ達の世界をハードボイルドタッチで描いた佳作。
刺青一代
3.9[水]― 3.15[火]
1965年(S40)/カラー/86分
■監督:鈴木清順/脚本:直居欽哉、服部佳/撮影:高村倉太郎/美術:木村威夫/音楽:池田正義 ■出演:高橋英樹、花ノ本寿、山内明、伊藤弘子、和泉雅子、松尾嘉代、小松方正、小高雄二、高品格

渡世の掟に従い人を刺した鉄太郎は、堅気の弟とともに満州へ逃れようと、とある港町に寄るが…。鈴木清順による任 映画の秀作。軽快なテンポで流れていた物語がクライマックスで突如映像的に大爆発するさまは圧巻である。
東京流れ者
3.9[水]― 3.15[火]
1966年(S41)/カラー/82分
■監督:鈴木清順/原作:脚本:川内康範/撮影:峰重義/美術:木村威夫/音楽:鏑木創 ■出演:渡哲也、松原智恵子、吉田毅、二谷英明、郷治、江角英明、川地民夫

“不死鳥の哲”は東京を追われ、安住の地を求めて地方を流れ歩くが…。主題歌“東京流れ者”にのせて描いたミュージカル・アクションとでも呼ぶべき、実に奇妙な味わいのある一本。渡哲也が主演スターとしてその魅力を開花させた。
帰らざる波止場
3.13[日]― 3.19[土]
1966年(S41)/カラー/88分
■監督:江崎実生/脚本:山田信夫、中西隆三/撮影:横山実/美術:千葉和彦/音楽:伊部晴美 ■出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子、志村喬、郷治、金子信雄、深江章喜

自分を罪に陥れた麻薬組織に復讐を企てるジャズピアニストと、美貌の未亡人の恋を描いたムードアクションの傑作のひとつ。横浜を舞台にして、いかにも日活アクションの燗熟期らしいムードを濃密にかもしだしていた点で忘れ難い。

作品解説
スケジュール
ラピュタ阿佐ヶ谷