3月25日(土)〜4月3日(月)

色暦女浮世絵師

NEW

1971年(S46)/日活/カラー/67分 ※NEW

『色暦女浮世絵師』写真

©日活

■監督:曽根中生/脚本:新関次郎/撮影:森勝/美術:柳生一夫/音楽:J・S・バッハ
■出演:小川節子、前野霜一郎、福島むつお、嵯峨正子、森みどり、加原武門、神山勝

強姦魔に襲われ、幸せな夫婦生活を失った浮世絵師の妻・小川節子。彼女はその憤りを筆にこめ、ある復讐を開始する。江戸市井ものに新領域を求めたロマンポルノ初期作品で、鬼才・曽根中生が鮮烈デビュー。BGMはクラシック(バッハ)!

4月4日(火)〜10日(月)

性盗ねずみ小僧

1972年(S47)/日活/カラー/68分

『性盗ねずみ小僧』写真

©日活

■監督:曽根中生/脚本:長谷川和彦/撮影:森勝/美術:松井敏行/音楽:多摩零
■出演:五條博、小川節子、森竜二、高見由紀、浜口竜哉、小森道子、河野弘、牧恵子

荒んだ毎日を送る夜這い強盗が、時の権力者の陰謀により義賊に祀りあげられ獄門になる——という異聞「ねずみ小僧」の悲劇の物語。途中、サイレント映画調になったり、ニュース速報が入ったりと荒唐無稽でスラップスティックな仕上がりに。

4月11日(火)〜17日(月)

艶説 お富与三郎

1972年(S47)/日活/カラー/73分

『艶説 お富与三郎』写真

©日活

■監督:加藤彰/脚本:木俣堯喬/撮影:畠中照夫/美術:菊川芳江/音楽:坂田晃一
■出演:続圭子、五條博、山科ゆり、木夏衛、中原功二、河野弘、浜口竜哉、中平哲仟

うっかりハマった道ならぬ恋のため、簀巻きにされて海へドボンのお富与三郎。運よく命をとりとめた二人はそれぞれの世界で生き抜き、やがて江戸の町で再会する——。歌舞伎の演目『与話情浮名横櫛』をロマンポルノとして大胆にアレンジ。

4月18日(火)〜24日(月)

㊙女郎市場

1972年(S47)/日活/カラー/70分

『まる秘女郎市場』写真

©日活

■監督:曽根中生/原作:荒木一郎/脚本:田中陽造/撮影:高村倉太郎/美術:川原資三/音楽:多摩零
■出演:片桐夕子、益富信孝、五條博、あべ聖、山口明美、加納愛子

江戸、文化文政の頃。おつむは弱いが身体はバツグンの新米女郎・片桐夕子を中心に、客とのドタバタ、廓風俗を面白おかしく描いたもの。原作は荒木一郎がつくった浪曲『風流宿場女郎記』。底抜けに明るく、破天荒な、曽根中生初期の代表作。

4月25日(火)〜5月4日(木)

情炎お七恋唄

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1972年(S47)/日活/カラー/68分 ※NEW

『情炎お七恋唄』写真

©日活

■監督:小原宏裕/脚本:新関次郎/撮影:森勝/美術:川崎軍二/音楽:月見里太一
■出演:小川節子、森竜二、浜口竜哉、高見由紀、牧恵子、小森道子、長弘、清水国雄

家のための縁談を強要され打ちひしがれる娘お七に、ある日運命の出逢いが訪れる——。歌舞伎や人形浄瑠璃でも有名な「八百屋お七」の悲恋物語を映画化。ロマンポルノ時代劇のミューズ、小川節子の狂気をはらんだ美しさ。圧巻。

5月5日(金)〜7日(日)

性談 牡丹燈籠

1972年(S47)/日活/カラー/67分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『性談 牡丹燈籠』写真

©日活

■監督:曽根中生/脚本:豊島耕次/撮影:高村倉太郎/美術:松井敏行/音楽:奥沢散策
■出演:小川節子、谷本一、原英美、林美樹、橘田良江、木夏衛、小泉郁之助、中平哲仟

からんころん、下駄の音を響かせながら今夜もお露がやってくる——。日本三大怪談の一つ「牡丹燈籠」を題材に、女の情念を幻想的に描いたもの。死霊との禁断の逢瀬はエロティックというよりも幽玄で、メルヘンの世界と思えるほど。

5月8日(月)〜14日(日)

戦国ロック 疾風(はやて)の女たち

1972年(S47)/日活/カラー/80分

『戦国ロック 疾風(はやて)の女たち』写真

©日活

■監督:長谷部安春/脚本:大和屋竺、藤井鷹史/撮影:森勝/美術:松井敏行/音楽:月見里太一、杉田一夫
■出演:田中真理、山科ゆり、続圭子、相川圭子、花柳幻舟、荒戸源次郎

当時、人気絶頂だった田中真理を主演に迎え、荒くれ男も顔負けの女野盗集団「疾風組」の活躍を描いた戦国ポルノ活劇。日活ニューアクションを牽引した長谷部安春、初のロマンポルノ作品で、大和屋竺の奇想に満ちた脚本に果敢に挑んでいる。

5月18日(木)〜24日(水)

㊙女郎残酷色地獄

1973年(S48)/日活/カラー/69分

『まる秘女郎残酷色地獄』写真

©日活

■監督:白鳥信一/脚本:大工原正泰/撮影:畠中照夫/美術:柳生一夫/音楽:山野狩人
■出演:中川梨絵、吉野あい、丘奈保美、真湖道代、坂本長利、橘田良江、井上博一

大奥女中がたどる転落艶話。年寄の不始末の身替りに吉原へと送りだされたヒロインは「将軍さまが抱いた身体」を売り文句に一躍人気女郎へ——。初期ロマンポルノの黄金時代を築いた女優の一人、中川梨絵の魅力がギュッと詰まった佳篇。

5月25日(木)〜31日(水)

㊙極楽(あか)弁天

1973年(S48)/日活/カラー/70分

『まる秘極楽紅(あか)弁天』写真

©日活

■監督:曽根中生/脚本:田中陽造/撮影:森勝/美術:渡辺平八郎/音楽:月見里太一
■出演:片桐夕子、芹明香、薊千露、吉野あい、山本涼、丹古母鬼馬二、長弘、織田俊彦

江戸の町の片隅に肩を寄せあうように建ち並んでいる帳外長屋。男を知らないおぼこ娘&旗本の倅という身分違いの恋を主軸に、住人たちの哀歓とバイタリティを描いたドタバタ群像劇。ハマり役をイキイキと演じる片桐夕子と芹明香。

6月1日(木)〜7日(水)

大江戸性盗伝 −女斬り−

1973年(S48)/日活/カラー/71分

『大江戸性盗伝 −女斬り−』写真

©日活

■監督:藤井克彦/脚本:桂千穂/撮影:前田米造/美術:徳田博/音楽:坂田晃一
■出演:小川節子、梢ひとみ、宮下順子、江角英明、林美樹、五條博、宝京子、小森道子

泰平の世のため職がなく、止むを得ず押し込み強盗を働いた浪人がある事件に巻きこまれる。大江戸八百八町を震撼させる女斬りの般若の正体とは——?猟奇とミステリーと連続暴行。桂千穂脚本、藤井克彦監督による怪作、快作。

6月8日(木)〜14日(水)

㊙女郎責め地獄

1973年(S48)/日活/カラー/77分

『まる秘女郎責め地獄』写真

©日活

■監督:田中登/脚本:田中陽造/撮影:高村倉太郎/美術:川崎軍二/音楽:月見里太一
■出演:中川梨絵、山科ゆり、絵沢萠子、あべ聖、薊千露、高橋明、堂下繁、織田俊彦、長弘

どこへ行こうとこの世は同じ暗闇地獄——。百文女郎「死神おせん」の苦界に居直って生きる姿を活写。田中陽造の絶妙な脚本、田中登の様式美的演出、そして撮影、照明等の名人芸が奇跡のように融合し、殊に人形振りの名場面は語り草になっている。

■料金(当日)

一般…1,300円 / シニア・学生…1,100円 / 会員…900円 / 水曜サービスデー…1,100円均一

■インフォメーション

  • 各回定員入れ替え制
  • 午前10時より当日の全回分の整理番号付き入場券を発売します。定員48名になり次第、締め切らせていただきます。
  • 混雑状況により、販売開始時刻を早める場合がございます。
  • 上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
  • 作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合がございます。あらかじめご了承下さい。

※5月15日(月)〜17日(水)は休館いたします。

協力:日活株式会社、国立映画アーカイブ

トップ写真: 『情炎お七恋唄』1972年/小原宏裕 ©日活