■監督:武田有生/原案:港雄一/脚本:中原圭司/撮影:虻川常雄/音楽:伊東義太郎
■出演:港雄一、珠瑠美、美矢かほる、大月麗子、邦かほり、冬木京三、鶴岡八郎
結婚したばかりの若い刑事が愛する妻を殺害した。加虐性愛に目覚めた彼は、出所後、禁断のエクスタシーを求めて彷徨する──。港雄一、珠瑠美がそれぞれ二役で主演。首を絞める……昂る……歪んだ欲望の世界をクローズアップ!
2025年5月1日(木)〜6月2日(月)
レイトショー 連日21時より1回のみ
ラピュタ阿佐ケ谷
2022年の特集では、多くの方に御来場いただきました。本宮映画劇場が六邦映画・鈴木邦夫社長から直々にフィルムを譲り受け50年が経ち、惜しみなくお見せしたい気持ちです。
六邦映画は昭和40年代のピンク映画の会社です。映画史上とくに評価された作品があるわけではありません。場末で上映され今ではほとんど情報が見つかりませんが、今回4つの秘宝をあらたに。女板前、妄想男、任俠、喜劇風味などバラエティあふれる六邦映画らしい作品の御開帳。ピンク映画ならではのパートカラー(お色気シーンになると突然カラーになる)も見どころです。
令和元年東日本台風による水害で被災し生き延びた作品、その他の作品も傷みや劣化、褪色はありますが、おそらく世界に1つしかないプリント。50年間眠っていたフィルムが映写機の灯によってスクリーンに甦ります。劇場の暗闇の中でフィルムは生きていることを実感してください。
(本宮映画劇場 田村優子)
2025年5月1日(木)〜6月2日(月)
レイトショー 連日21時より1回のみ
ラピュタ阿佐ケ谷
5月1日(木)〜5日(月)
1969年(S44)/六邦映画/パートカラー/61分
■監督:武田有生/原案:港雄一/脚本:中原圭司/撮影:虻川常雄/音楽:伊東義太郎
■出演:港雄一、珠瑠美、美矢かほる、大月麗子、邦かほり、冬木京三、鶴岡八郎
結婚したばかりの若い刑事が愛する妻を殺害した。加虐性愛に目覚めた彼は、出所後、禁断のエクスタシーを求めて彷徨する──。港雄一、珠瑠美がそれぞれ二役で主演。首を絞める……昂る……歪んだ欲望の世界をクローズアップ!
5月6日(火)〜10日(土)
1972年(S47)/六邦映画/パートカラー/63分
■監督・脚本:二宮次郎/原案:大島みどり/撮影:岡良治
■出演:千原和加子、北見マヤ、桜マミ、大杉真紀、藤ひろ子、小川純、島たけし、堺勝朗、谷ナオミ
芸者屋兼料亭の娘が大地主の息子に接近。彼の父親が持つ莫大な財産を狙って、あの手この手のお色気作戦に打ってでる──。色と欲にからんだ醜い闘争を明るいコメディタッチで描いた娯楽篇。悩殺スタアに囲まれ、小川純オロオロ。
5月14日(水)〜18日(日)
1973年(S48)/六邦映画/パートカラー/63分
■監督・脚本:小川卓寛/撮影:久我山剛
■出演:山本昌平、谷ナオミ、青山リマ、青山美沙、島江梨子、森村由加、冬木京三、北村淳、小川純、大倉乱童
低学歴を理由にプロポーズを断られた男・山本昌平。それ以来彼はすべての女を憎み、復讐のために次々と誘惑しては強姦した。異常な執念を抱く男の凄まじいセックス遍歴とその意外な終末──。監督の小川卓寛は小川欽也の変名。
5月19日(月)〜23日(金)
1973年(S48)/六邦映画/パートカラー/62分
■監督:秋津隆二/脚本:戸塚純/撮影:久我剛
■出演:谷ナオミ、森村由加、青山リマ、山谷ますみ、藤ひろ子、山本昌平、今泉洋、武藤周作、冬木京三
奇妙なセックスの儀式で強烈なテレパシーを持つようになった未亡人。明日の運命を映しだす古い手鏡の中に彼女がみたものは……という異色作。テレパスに藤ひろ子、不幸な予言を授けられる同僚に谷ナオミ、能力後継者に青山リマ。
5月24日(土)〜28日(水)
1973年(S48)/六邦映画/カラー/52分
■監督:姿良三/原作:戸塚純/脚本:神田明夫/撮影:山崎考
■出演:谷ナオミ、山本昌平、藤ひろ子、森村由加、奥ゆかり、山谷ますみ、小川純、北村淳
豊かな胸にサラシを巻いて太腿露わなキマタ姿。粋で鉄火な女板前・谷ナオミは、父から受けた性的虐待のトラウマで極度の男嫌い。そんな彼女が運命の出会いを果たす。姿良三=小川欽也監督による官能劇。私の包丁濡らしたのあなたなんです……!
5月29日(木)〜6月2日(月)
1969年(S44)/六邦映画/パートカラー/80分
■監督:武田有生/脚本:団鬼六/撮影:船橋登/音楽:吉村廉
■出演:珠瑠美、美矢かほる、辰巳典子、乱孝寿、鶴岡八郎、椙山拳一郎、津崎公平、野上正義
娯楽センター建設を目的に温泉町へ乗りこんできた東京ヤクザ。それに対抗するのは地元ヤクザと凄艶な極道女五人組──。珠瑠美、水木洋子、林美樹、邦かほりら悩殺スタアがずらり顔を揃えて一世一代の大暴れ。男優陣も豪華な痛快娯楽大作。
本宮映画劇場(福島県本宮市)は築111年を迎えます。1914年に地元有志によって建てられた本宮座が、1947年に映画館に衣替えしたものです。邦洋各社の作品を上映していましたが、全国的な映画観客動員数の減少により、1963年に常設館としての活動休止を余儀なくされます。しかし、その後も約20年間にわたり、ピンク映画などの短期上映や福島県内の映画館へのフィルム配給をつづけました。現在でも館主・田村修司が建物、資料の管理維持にあたっています。
「場末のシネマパラダイスー本宮映画劇場」
田村優子 著
筑摩書房 定価1,980円(税込)
映写機の光、謎のポスター、100年を超えた建物……
映画をめぐる記憶を呼び醒ませ!
堂々の大公開。奇跡の映画館へようこそ!
福島県の小さな町に残る築100年を超える映画館では古い映写機やフィルムが出番を待っている。まるでタイムカプセルのような劇場の歴史と館主の姿を伝える。
一般…1,400円 / シニア・学生…1,200円 / 会員…1,000円 / 水曜サービスデー…1,200円均一
※5月11日(日)〜13日(火)は休館いたします。
トップ写真: 『スケコマシの掟 SEX放浪記』1973年/小川卓寛