俳優 佐藤慶

■ 作品解説 / /

10月18日(日) 〜20日(火)

無理心中 日本の夏

1967年(S42)/創造社/白黒/99分

■監督・脚本:大島渚/脚本:田村孟、佐々木守/撮影:吉岡康弘/美術:戸田重昌/音楽:林光
■出演:桜井啓子、田村正和、戸浦六宏、小松方正、殿山泰司、観世栄夫、福田善之

イキたい女と逝きたい男。銃マニアの高校生、テレビを持ったファシスト、軍用拳銃を愛するアナーキスト、ドスに狂った殺人鬼…。渦巻く殺意と無関心。大島渚監督の異色衝撃作で、死にたがりの虚無男を佐藤慶が快演。

『大悪党』写真

(c)角川映画

10月18日(日) 〜24日(土)

大悪党

1968年(S43)/大映東京/白黒/93分

■監督・脚本:増村保造/脚本:石松愛弘/原作:円山雅也/撮影:小林節雄/音楽:山内正
■出演:田宮二郎、緑魔子、倉石功、内田朝雄、北村和夫、早川雄三

街のヤクザに身体を奪われ、卑劣な手段で脅された少女が救いを求めたのは、ヤクザ以上に悪徳な弁護士だった――。ニヒルな田宮二郎、妖しい魅力を発散する緑魔子、凄みのある悪っぷりがさすがの佐藤慶。

10月18日(日) 〜24日(土)

あかね雲

1967年(S42)/表現社/パートカラー/107分

■監督:篠田正浩/脚本:鈴木尚之/原作:水上勉/撮影:小杉正雄/美術:戸田重昌/音楽:武満徹
■出演:岩下志麻、山崎努、小川真由美、日高澄子、宝生あやこ、花柳喜章、野々村潔、信欣三

北陸の町を舞台に、薄幸の運命に流されながらも必死に生きる土地の女と、軍隊を脱走、逃亡中の男との悲劇的な愛を描く。人生の転機に、それぞれの心に映るあかね雲――。佐藤慶は男を追う憲兵に扮して好助演。

『関東破門状』写真

(c)日活

10月21日(水) 〜27日(火)

関東破門状

1971年(S46)/日活/カラー/86分

■監督:小沢啓一/脚本:鴨井達比古/撮影:安藤庄平/美術:木村威夫/音楽:鏑木創
■出演:渡哲也、丘みつ子、郷えい治、岡崎二朗、山本麟一、夏純子、長谷川明男、藤竜也、内田良平

伯父貴分を殺して破門となった主人公が身を寄せたのは、古き良き美徳をもったヤクザ一家。そこへふりかかる大組織からの嫌がらせと暴力に、彼の怒りが爆発する。男気溢れる善玉親分に佐藤慶が扮して重厚味を加える。

『悪名幟』写真

(c)角川映画

10月21日(水) 〜27日(火)

悪名幟

1965年(S40)/大映京都/カラー/81分

■監督:田中徳三/脚本:依田義賢/原作:今東光/撮影:宮川一夫/美術:内藤昭/音楽:鏑木創
■出演:勝新太郎、田宮二郎、水谷良重、ミヤコ蝶々、内田朝雄、島田竜三

勝新太郎、田宮二郎の悪名コンビが、女社長をだまして町工場を乗っとろうと画策する悪玉一味と対決――。今東光原作の人気シリーズ第10作で、佐藤慶がキラリと光る名悪役ぶりを発揮。

10月25日(日) 〜31日(土)

白い南風

1961年(S36)/松竹大船/カラー/87分

■監督:生駒千里/脚本:沢村勉/原作:丹羽文雄/撮影:平瀬静雄/美術:宇野耕司/音楽:西山登
■出演:池内淳子、山下洵二、倍賞千恵子、峯京子、三宅邦子、北龍二、西村晃、佐分利信

丹羽文雄原作の連続テレビドラマを映画化したもので行き違う男女の恋愛感情を切なく描いたメロドラマ。悲愁のヒロインに池内淳子、彼女をめぐる二人の男性には山下洵ニと佐藤慶が競演する。

『御用牙 かみそり半蔵地獄責め』写真

(c)東宝

10月25日(日) 〜31日(土)

御用牙 かみそり半蔵地獄責め

1973年(S48)/勝プロダクション/カラー/89分

■監督・脚本:増村保造/原作:小池一雄、神田たけ志/撮影:宮川一夫/美術:太田誠一/音楽:冨田勲
■出演:勝新太郎、西村晃、小松方正、黒沢年男、岸田森、相川圭子、稲野和子、草野大悟、蟹江敬三

絶倫無敵の庶民の味方、江戸北町奉行所同心・かみそり半蔵こと板見半蔵の破天荒すぎる活躍を描いた「御用牙」シリーズの第2作。佐藤慶は女子供も平気で殺す極悪非道な大盗賊として登場。

『集団奉行所破り』写真

(c)東映

10月28日(水) 〜11月3日(火)

集団奉行所破り

1964年(S39)/東映京都/白黒/90分

■監督:長谷川安人/脚本:小国英雄/撮影:吉田貞次/美術:川島泰三/音楽:津島利章
■出演:里見浩太郎、大友柳太朗、内田良平、金子信雄、桜町弘子、田中春男、神戸瓢介、市川小金吾、御影京子

元海賊の八人が奉行所襲撃という無法な計画のもとに結集。各々の特技を駆使して、チームワークよろしく行動開始――という奇抜な悪党譚。息つく間もないスリルとスピードに満ちあふれた集団時代劇の傑作。

『わが命の唄 艶歌』写真

(c)日活

10月28日(水) 〜11月3日(火)

わが命の唄 艶歌

1968年(S43)/日活/カラー/109分

■監督:舛田利雄/脚本:池上金男/原作:五木寛之/撮影:高村倉太郎/美術:木村威夫
■出演:渡哲也、松原智恵子、芦田伸介、水前寺清子、藤竜也、団次郎、山内明、清水将夫

原作は五木寛之の『艶歌』。60年代の音楽業界を舞台に歌手の売り込みに奔走する業界人の競争を情感をこめて描いたもの。伝説のディレクター“艶歌の竜”と敵対する佐藤慶の憎々しげな演技が絶妙。