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  3/16(日)〜3/22(土)
この広い空のどこかに
1954年(S29)/111分/白黒
製作:久保光三/監督:小林正樹/脚本:楠田芳子/潤色:松山善三/撮影:森田俊保/照明:豊島良三/録音:大野久男/美術:平高主計
出演:佐田啓二/久我美子/高峰秀子/石浜朗/大木実/小林トシ子/浦辺粂子/日守新一
木下恵介の妹、楠田芳子のオリジナル脚本を松山善三が潤色、小林正樹が監督、そして音楽が木下忠司と木下組のオンパレード作品。酒屋を営むある一家の確執と和解を描き、貧しくとも懸命に生きる姿を写し出している。
 
  4/6(日)〜4/12(土)
やつさもつさ
1953年(S28)/105分/白黒
製作:山本武/監督:渋谷実/脚本:斎藤良輔/原作:獅子文六/撮影:長岡博之/照明:小泉喜代治/録音:大村三郎/美術:浜田辰雄
出演:淡島千景/小沢栄/佐田啓二/桂木洋子/三津田健/東山千栄子/倉田マユミ/菅井きん
渋谷実と獅子文六は相性が良かったらしく、全部で5作品を映画化。これは「てんやわんや」「自由学校」に続く3作品目。才気煥発、美貌の女主人公は、混血孤児収容所の拡張運動に東奔西走するが。戦後の混乱した社会をコミカルに描いた風俗映画。
 
  3/16(日)〜3/18(火)
新家庭問答
1958年(S33)/96分/白黒/松竹グランドスコープ
製作:桑田良太郎/監督:番匠義彰/脚本:斎藤良輔/原作:中野実/撮影:生方敏夫/照明:磯野春雄/録音:平松時夫/美術:逆井清一郎
出演:佐野周二/淡島千景/高千穂ひづる/大木実/九條映子/山鳩くるみ/岸輝子/山茶花究
買ったばかりの望遠鏡で近所の窓を覗いて見たら、何と若い女性の部屋で父親がエプロン姿で甲斐甲斐しく働いていた!?佐野周二が、妻と愛人、子供たちの間で往生する夫を演じ、可笑しみを誘うホームコメディ。
 
  3/19(水)〜3/25(火)
あなたと共に
1955年(S30)/100分/白黒
製作:山口松三郎/監督:大庭秀雄/脚本:柳井隆雄/原作:水木洋子/撮影:斎藤毅/照明:加藤政雄/録音:小尾幸魚/美術:浜田辰雄
出演:佐田啓二/岸恵子/高橋貞二/紙京子/野添ひとみ/菅佐原英一/幾野道子/沢村貞子
水木洋子原作の婦人小説の映画化作品。「君の名は」の大ヒットにより一躍スター女優となった岸恵子主演で、紆余曲折を経て結ばれる二人を描いた典型的メロドラマ、充実した共演陣を見ても松竹大船の味わいが楽しめる一本。
 
  3/19(水)〜3/25(火)
今日もまたかくてありなん
1959年(S34)/73分/カラー/松竹グランドスコープ
製作:細谷辰雄/監督・脚本:木下恵介/撮影:楠田浩之/照明:豊島良三/録音:大野久男/美術:梅田千代夫/音楽:木下忠司
出演:高橋貞二/久我美子/中村勘三郎/三国連太郎/田村高広/杉田弘子/夏川静江/小坂一也
湘南で平凡な生活を営む一家は、家の借金返済のために避暑用として自宅を会社の部長に貸し、軽井沢の妻の実家に向かう。そこでの滞在中に起きた様々な出来事を通して、庶民の生活の空しさ、悲しさを描いた作品。
 
  3/23(日)〜3/29(土)
悪女の季節
1958年(S33)/110分/カラー/松竹グランドスコープ
製作:佐々木孟/監督:渋谷実/脚本:菊島隆三/撮影:長岡博之/照明:小泉喜代治/録音:大村三郎/美術:浜田辰雄
出演:山田五十鈴/岡田茉莉子/伊藤雄之助/東野英二郎/三好栄子/杉浦直樹/川口のぶ/片山明彦
老人の莫大な財産を狙う悪女を中心に、人間の欲望を風刺的に描いたサスペンス・コメディ。元芸者とその娘は老人を亡きものにしようと、あの手この手と画策するが、次第に関係者が増えていく。山田五十鈴の強欲ぶりが怖い。
 
  3/23(日)〜3/29(土)
死者との結婚
1960年(S35)/97分/白黒/松竹グランドスコープ
製作:小梶正治/監督:高橋治/脚本:田村孟 高橋治/原作:ウィリアム・アイリッシュ/撮影:川又昴/照明:佐藤勇/録音:西崎英雄
出演:小山明子/渡辺文雄/瞳麗子/高野真二/斎藤達雄/東山千栄子/春山勉/須賀不二男
原作はウィリアム・アイリッシュの推理小説。一隻の汽船。甲板に立つ一人の女性。男に捨てられ自殺をする覚悟で。だが船が遭難し、死んだ船客と取り違えられ、莫大な遺産を相続するが。小山明子が演技派女優として開花。
 
  3/26(水)〜4/1(火)

1956年(S31)/129分/白黒
製作:桑田良太郎/監督:小林正樹/脚本:松山善三/原作:岸田国士/撮影:森田俊保/照明:須藤清治/録音:西崎英雄/美術:平高主計
出演:有馬稲子/佐分利信/佐田啓二/中川弘子/桂木洋子/加東大介/小林トシ子/織田政雄
岸田国士が戦前に発表した小説の映画化。浅間山麗の水源地問題をめぐる土地の人々との土建会社との対立を背景に、男女の孤独な愛を心理的に描写。完全主義者・小林正樹監督の本領がのぞきはじめた問題作。
 
  3/26(水)〜4/1(火)
図々しい奴
1961年(S36)/88分/白黒/松竹グランドスコープ
製作:岸本吟一/監督:生駒千里/脚本:飯坂啓 安田重夫/原作:柴田錬三郎/撮影:川又昴/照明:佐藤勇/録音:栗田周十郎/美術:平高主計
出演:杉浦直樹/高千穂ひづる/津川雅彦/牧紀子/東野英二郎/小沢栄太郎/高野真二/渥美清
週刊誌に掲載された柴田錬三郎の小説を映画化。時は昭和16年、星雲の志を抱いて岡山から上京してきた主人公は、持ち前の図々しさで世間を渡って行く。杉浦直樹と津川雅彦がコンビを組み、オトボケ振りを発揮している。
 
  3/30(日)〜4/5(土)
彼女だけが知っている
1960年(S35)/63分/白黒/松竹グランドスコープ
製作:小梶正治/監督:高橋治/脚本:田村孟 高橋治/撮影:川又昴/照明:荒井公平/録音:西崎英雄/編集:浦岡敬一
出演:小山明子/渡辺文雄/笠智衆/水戸光子/松本克平/三井弘次/千之赫子/永井達郎
今や直木賞作家として知られている高橋治であるが、かつては松竹のヌーヴェル・ヴァーグ監督の一人として登場。この映画は彼の第一回作品。強姦殺人魔を捕らえるべく、刑事は自分の恋人に捜査の協力を求めるが。
 
  3/30(日)〜4/5(土)
近くて遠きは
1957年(S32)/100分/白黒
監督:番匠義彰/脚本:猪俣勝人/原作:飯沢匡/撮影:生方敏夫/照明:田村晃雄/録音:小尾幸魚/美術:逆井清一郎/音楽:奥村一
出演:佐分利信/杉村春子/石浜朗/野添ひとみ/中川弘子/朝丘雪路/渡辺文雄/小林トシ子
松竹大船のプログラム・ピクチャーのエースとして活躍した番匠義彰監督は、メロドラマからコメディまで幅広く手がけ、誰もが楽しめる娯楽作品を残した。大学教授の夫、映画脚本家の妻、この一家の騒動を描いたホームコメディ。
 
  4/2(水)〜4/8(火)
熱愛者
1961年(S36)/95分/カラー/松竹グランドスコープ
製作:今泉周男/監督:井上和男/脚本:新藤兼人/原作:中村真一郎/撮影:堂脇博/照明:飯島博/録音:吉田庄太郎/美術:芳野尹孝
出演:岡田茉莉子/芥川比呂志/乙羽信子/桑野みゆき/月丘夢路/山村聡/園井啓介/宇野重吉
中村慎一郎の原作を岡田茉莉子が自ら企画プロデュース、主演した意欲作。音楽評論家と室内装飾家という男女の、熱愛から破局を迎えるまでの心理的な葛藤をうまく捕らえ、岡田茉莉子の迫力ある演技で成功を収めた作品。
 
  4/2(水)〜4/8(火)
女性についての103章より 新妻と女秘書
1958年(S33)/91分/白黒/松竹グランドスコープ
製作:保住一之助/監督:田島恒男/脚本:若尾徳平/原作:堀秀彦/撮影:布戸章/照明:田村晃雄/録音:高懸義人/美術:森田郷平/音楽:万城目正
出演:三橋達也/小山明子/上原謙/瞳麗子/笠智衆/菅佐原英一/福田公子/永井達郎
東洋大学の教授であった堀秀彦のエッセイ「女性についての103章」をまとめた喜劇映画。妻の会社が結婚後の勤続を認めないために不自由な結婚生活を余儀なくされる夫婦。お互いが別の相手からプロポーズされて。
 
  4/6(日)〜4/12(土)
青空よいつまでも
1958年(S33)/85分/白黒
製作:小梶正治/監督:川頭義郎/脚本:楠田芳子/撮影:荒野諒一/照明:須藤清治/録音:小尾幸魚/音楽:木下忠司
出演:石浜朗/田村高広/桑野みゆき/朝丘雪路/瞳麗子/藤原釜足/岸輝子/小坂一也
下町のごくありふれた庶民生活の哀歓を綴った作品。家族との葛藤・恋愛など様々な経験を通して成長していく若い二人を暖かく見守っている。川頭義郎監督の代表作となった「涙」と同じ脚本家、楠田芳子のもっとも得意とする世界である。
 
  4/6(日)〜4/12(土)
結婚の設計
1963年(S38)/98分/白黒/シネマスコープ
製作:山内静夫/監督:八木美津男/脚本:池田一朗/原作:梶山季之/撮影:平瀬静雄/照明:津吹正/録音:中村寛/編集:浦岡敬一
出演:岩下志麻/高橋幸治/清水まゆみ/石浜朗/芳村真理/三上真一郎/笠智衆/浅茅しのぶ
好意を抱いてい男性からプロポーズをされたのに、何故か自分の理想とする設計図にぴったりしない。自分の描く結婚の設計図とは?松竹の看板女優として成長しつつあった岩下志麻と映画デビュー2作目の高橋幸治が好演。
 
  4/9(水)〜4/16(火)
想い出のボレロ
1950年(S25)/82分/白黒/16ミリ
製作:小倉武志/監督:佐々木康/脚本:長瀬喜伴/撮影:厚田雄春/照明:磯野春雄/録音:伊藤善一/音楽:万城目正
出演:高峰三枝子/高峰麻梨子/若原雅夫/徳大寺伸/桜むつ子/清水一郎/北竜二/小島道代
数々のヒットを飛ばした佐々木康、万城目正、高峰三枝子のトリオが放つ歌謡映画シリーズのひとつ。誤解がもとで離れ離れになってしまう二人が、再び結ばれるまでのメロドラマ。高峰三枝子の妹、麻梨子が映画初出演。
 
  4/9(水)〜4/16(火)
咲子さんちょっと
1963年(S38)/93分/カラー/松竹グランドスコープ
製作:杉山茂樹/監督:酒井欣也/脚本:富田義朗/原作:中島さと子/撮影:厚田雄春/照明:石渡健蔵/録音:新楠元/美術:森田郷平
出演:江利チエミ/吉田輝雄/伊志井寛/山田五十鈴/轟夕起子/笠智衆/清川虹子/柳家金語楼
61年〜65年までの同名のテレビドラマが江利チエミと小泉博の出演で好評を博していた。当時、江利チエミが人気絶頂の頃。江利チエミといえば“サザエさん”だが、この映画もそんな雰囲気を持ったホームコメディである。
 
  4/13(日)〜4/20(日)
いろはにほへと
1960年(S35)/109分/白黒/松竹グランドスコープ
製作:深沢猛/監督:中村登/脚本・原作:橋本忍/脚本:国弘威雄/撮影:厚田雄春/照明:石渡健蔵/録音:吉田庄太郎/美術:芳野尹孝
出演:佐田啓二/伊藤雄之助/藤間紫/城山順子/宮口精二/殿山泰司/三井弘次/桜むつ子
前年度に芸術祭文部大臣賞を受賞した橋本忍のテレビドラマの映画化。「庶民のための唯一の投資銀行」として高額配当で街の話題をさらっている投資経済会。この会に何か胡散臭いものを感じた警視庁捜査二課が内偵していくが。
 
  4/13(日)〜4/20(日)
長崎の鐘
1950年(S25)/95分/白黒
製作:小倉武志/監督:大庭秀雄/脚本:新藤兼人 光畑硯郎 橋田寿賀子/原作:永井隆/撮影:生方敏夫/照明:加藤政雄/録音:小尾幸魚/美術:森幹男
出演:若原雅夫/月丘夢路/津島恵子/滝沢修/三井弘次/薄田研二/村瀬禪/加藤順子
原子医学の研究に一生を捧げた永井隆博士の手記をもとに映画化されたメロドラマ。白血病で余命幾ばくもない体ながら、科学者としての信念を貫き、そして強い絆で結ばれた夫婦愛、親子愛を抒情豊かに謳い上げた名作。
 
  4/17(木)〜4/20(日)
千年女優
クロックワークス/2002年(H14)/87分/カラーヴィスタビジョン
製作:「千年女優」製作委員会/監督:今敏/演出:松尾衡作画監督:本田雄 井上俊之 濱洲英喜 小西賢一 古屋勝悟/脚本:今敏 村井さだゆき/原案:今敏/撮影監督:白井久男音楽:平沢進/美術監督:池信孝/音響監督:三間雅文
配役:荘司美代子/小山茉美/折笠富美子/飯塚昭三
「かつて大女優と謳われた老女が自分の一代記を語っているはずが、記憶は錯綜し、昔演じた様々な役柄が混じり始め、波瀾万丈の物語となっていく」一人の女性が過去から今日を過ぎ、彼方の未来へと駆け抜ける恋愛幻想譚。(プレスシートより抜粋)