『温泉あんま芸者』写真

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3月17日(土)〜23日(金)

温泉あんま芸者

1968年(S43)/東映京都/カラー/89分

■監督・脚本:石井輝男/脚本:内田弘三/撮影:吉田貞次/音楽:八木正生 ■出演:吉田輝雄、三原葉子、三島ゆり子、高倉みゆき、賀川雪絵、応蘭芳、南風夕子、芦屋雁之助、南都雄二、由利徹、金子信雄、沢淑子(任田順好)、上田吉二郎

体ひとつを武器にたくましく生きる芸者衆を描いた人情喜劇の好編。これが石井輝男との最後のコンビになった三原葉子をはじめとする女たちのなかにあって、好きな医師の吉田輝雄のために一途に処女を守る純情芸者の橘ますみがいじらしい。

『喜劇 競馬必勝法 一発勝負』写真

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3月24日(土)〜30日(金)

喜劇 競馬必勝法 一発勝負

1968年(S43)/東映東京/カラー/90分

■監督:瀬川昌治/脚本:野上龍雄、田坂啓/撮影:飯村雅彦/音楽:木下忠司
■出演:谷啓、伴淳三郎、大橋巨泉、飯田蝶子、赤木春恵、沢村いき雄、杉本エマ、坂本道子(夏純子)、沢知美、由利徹、小林稔侍、西村晃、東野英治郎

谷啓と伴淳三郎コンビの掛け合いが楽しい喜劇シリーズ第3作にして最終作。山形訛りもかわいらしく夫の谷に「ダーリン」と甘える橘ますみはミニスカやホットパンツ、ランジェリーから入浴場面までお色気で勝負!大橋巨泉の詐欺師が爆笑もの。

『徳川女刑罰史』写真

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3月31日(土)〜4月6日(金)

徳川女刑罰史

1968年(S43)/東映京都/カラー/96分

■監督・脚本:石井輝男/脚本:荒井美三雄/撮影:わし尾元也/音楽:八木正生
■出演:吉田輝雄、渡辺文雄、上田吉二郎、芦屋雁之助、賀川雪絵、尾花ミキ、林真一郎、小池朝雄、沢たまき、三笠れい子、由利徹

兄妹(吉田輝雄、橘ますみ)の禁断の恋、レズ尼僧(賀川雪絵)の狂気の愛、彫物師(小池朝雄)対サド与力(渡辺文雄)の執念の勝負の三話構成。薄幸の娘を演じる橘ますみは近親相姦、尊属殺人、拷問と悲劇のフルコースを体当たりで熱演。

『残酷・異常・虐待物語 元禄女系図』写真

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4月7日(土)〜13日(金)

残酷・異常・虐待物語 元禄女系図

1969年(S44)/東映京都/カラー/94分

■監督・脚本:石井輝男/脚本:掛札昌裕/撮影:吉田貞次/音楽:八木正生
■出演:吉田輝雄、山本豊三、カルーセル麻紀、三笠れい子、石浜朗、葵三津子、尾花ミキ、賀川雪絵、上田吉二郎、土方巽、南風夕子、小池朝雄

鬼才・掛札昌裕が脚本に加わり、見世物精神がヒートアップ。橘ますみは第一部で遊び人に騙されて吉原の女郎に身を落とし、拷問の果てに惨死する娘。第三部で狂気の暴君に扮した小池朝雄が怪演。土方巽が踊るタイトルバックがすごい。

『異常性愛記録 ハレンチ』写真

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4月14日(土)〜20日(金)

異常性愛記録 ハレンチ

1969年(S44)/東映京都/カラー/89分 

■監督・脚本:石井輝男/撮影:わし尾元也/音楽:八木正生
■出演:若杉英二、吉田輝雄、尾花ミキ、葵三津子、小池朝雄、賀川雪絵、南風夕子、宮城千賀子、蓑和田良太、沢彰謙、上田吉二郎、三笠れい子、林真一郎

異常性愛路線で唯一、石井輝男が単独で脚本を書いた大怪作。バイセクシュアル、サドとマゾ、DVにストーカー、おまけに語尾の「ダヨーン!」。映画史上空前絶後の変態の総合商社、若杉英二の演じる深畑さんのキャラクターが強烈。可憐なますみタン、危うし!

『徳川いれずみ師 責め地獄』写真

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4月21日(土)〜27日(金)

徳川いれずみ師 責め地獄

1969年(S44)/東映京都/カラー/95分

■監督・脚本:石井輝男/脚本:掛札昌裕/撮影:わし尾元也/音楽:八木正生
■出演:吉田輝雄、小池朝雄、片山由美子、藤本三重子、林真一郎、田中春男、ハニー・レーヌ、賀川雪絵、由利徹、大泉滉、上田吉二郎

石井輝男監督が到達した前人未到の境地。薄幸の女の数奇な運命からふたりの彫師の刺青対決へ、強烈な刺激とめくるめく映像とアイディアの奔流で描いた傑作。橘ますみは生娘お鈴に扮して白い柔肌をさらし、小池朝雄によって刺青を彫られる。

『ずべ公番長 夢は夜ひらく』写真

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4月28日(土)〜5月4日(金)

ずべ公番長 夢は夜ひらく

1970年(S45)/東映東京/カラー/87分

■監督・脚本:山口和彦/脚本:宮下教雄/撮影:仲沢半次郎/音楽:津島利章
■出演:大信田礼子、賀川雪絵、集三枝子、左とん平、佐々木梨里、六本木はるみ、谷隼人、藤圭子、夏純子、金子信雄、宮園純子、梅宮辰夫

藤圭子のヒット曲をタイトルに、TVドラマ『プレイガール』でブレイクした大信田礼子を主演に据えた東映スケバン映画の第1作。鑑別所を卒業したリカ(大信田)、ヤオチョウ(橘)、センミツ(集)たちずべ公グループの活躍を描く。

『ずべ公番長 東京流れ者』写真

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5月5日(土)〜11日(金)

ずべ公番長 東京流れ者

1970年(S45)/東映東京/カラー/86分

■監督・脚本:山口和彦/脚本:宮下教雄/撮影:中島芳男/音楽:津島利章
■出演:大信田礼子、賀川雪絵、集三枝子、左とん平、由利徹、南利明、上田吉二郎、トリオ・スカイライン、大泉滉、南原宏治、宮城千賀子、渡瀬恒彦

赤城学園を出たリカ(大信田)は古巣の新宿に戻り、学園の大先輩・蘭子(宮城千賀子)の一家にワラジを脱ぐが、新興やくざが一家の金看板を狙っていた。揃いの真っ赤なコートに身を包んだずべ公たちの殴り込みがダサカッコいい。

『ずべ公番長 ざんげの値打ちもない』写真

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5月12日(土)〜18日(金)

ずべ公番長 ざんげの値打ちもない

1971年(S46)/東映東京/カラー/86分

■監督・脚本:山口和彦/脚本:宮下教雄/撮影:仲沢半次郎/音楽:津島利章
■出演:大信田礼子、賀川雪絵、集三枝子、片山由美子、市地洋子、左とん平、笠置シヅ子、中谷一郎、金子信雄、伴淳三郎、渡瀬恒彦

北原ミレイのヒット曲をタイトルにした第4作にして最終作。前作『はまぐれ数え唄』を欠場した橘ますみも復帰。このシリーズの彼女は派手なメイクやコスチュームでアクションも披露、石井輝男作品とは打って変わったハツラツぶりが新鮮。

text by 磯田勉

■料金

一般/1,200円 シニア・学生/1,000円 会員/800円 水曜日サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション

  • 午前10時15分より当日全回分の整理番号付き入場券を発売いたします。定員48名になり次第、締め切らせていただきます。
  • 上映開始後10分を過ぎてのご入場はお断りさせていただきます。
  • 作品により画像、音声が必ずしも良好でない場合がございます。あらかじめご了承下さい。