『怪談本所七不思議』写真

(c)国際放映

9月3日(日) 〜9日(土)

怪談本所七不思議

1957年(S32)/新東宝/白黒/55分 ※16mm

■監督:加戸野五郎/脚本:林音彌、赤坂長義/撮影:鈴木博/美術:宮沢計次/音楽:伊藤宣二 ■出演:林寛、明智十三郎、天知茂、山下明子、松浦浪路、鮎川浩、小高まさる、沢井三郎

旗本父子に命を救われたいたずら狸の恩返し物語。冒頭で「消えずの行灯」などの本所七不思議が紹介され、それぞれが物語の中で再現されていく。狸が化けた妖怪として、唐傘おばけや一つ目小僧などが続々登場。


『孫悟空』写真

(c)東宝

9月6日(水) 〜12日(火)

孫悟空

1959年(S34)/東宝/カラー/98分

■監督・脚本:山本嘉次郎/脚本:村田武雄/撮影:小泉一/美術:北猛夫/音楽:團伊玖磨/特技監督:円谷英二 ■出演:三木のり平、市川福太郎、千葉信男、中村是好、団令子、由利徹

あまりにも有名な中国の伝奇物語『西遊記』を、エノケン主演の戦前の映画化に続いて、山本嘉次郎が自らリメイク。ミュージカル風に仕立てた大冒険コメディで、本作では円谷の大胆な発想により、全篇にわたって作画合成が多用されている。


『空の大怪獣 ラドン』写真

(c)東宝

9月6日(水) 〜12日(火)

空の大怪獣 ラドン

1956年(S31)/東宝/カラー/82分

■監督:本多猪四郎/脚本:村田武雄、木村武/撮影:芦田勇/美術:北辰雄/音楽:伊福部昭/特技監督:円谷英二 ■出演:佐原健二、白川由美、小堀明男、中田康子、田島義文

大気中の放射性元素の増加によって、卵のまま眠っていた太古の翼手竜ラドンが孵化し、地上へ飛びだした!その出現から、戦闘機隊との大空中戦、福岡市街の破壊シーン、阿蘇山噴火による最期と、名特撮シーン多数の傑作。


『風速七十五米』写真

(c)角川ヘラルド映画

9月10日(日) 〜16日(土)

風速七十五米

1963年(S38)/大映東京/白黒/89分

■監督:田中重雄/脚本:高岩肇、田口耕三/撮影:高橋通夫/美術:柴田篤二/音楽:木下忠司/特殊撮影:築地米三郎 ■出演:宇津井健、田宮二郎、叶順子、菅原謙二、見明凡太朗、高松英郎

史上最大風速七十五メートルの超弩級台風が東京を襲う!!想像を絶する大型台風の驚異を描いた鮮烈のパニック・ムービー。暴風雨と高波で次々と崩壊していく銀座の街並みを特撮で活写したクライマックスは圧巻。


『クレージーの怪盗ジバコ』写真

(c)東宝

9月10日(日) 〜16日(土)

クレージーの怪盗ジバコ

1967年(S42)/東宝、渡辺プロ/カラー/110分

■監督:坪島孝/脚本:田波靖男、市川喜一/原作:北杜夫/撮影:内海正治/美術:育野重一/音楽:宮川泰 ■出演:植木等、谷啓、ハナ肇、犬塚弘、桜井センリ、石橋エータロー、安田伸、東野英治郎

北杜夫原作によるユーモアSF。人相、年齢、国籍すべて不明の怪盗ジバコが、“日本民族の遺産たる美術品”を盗むと予告来日。が、国際窃盗団にお宝を横取りされ…。合成がギャグの切れ味をアップさせ、坪島演出、クレージーの演技も快調。


『怪談』写真

(c)東宝

9月13日(水) 〜19日(火)

怪談

1964年(S39)/文芸プロ・にんじんくらぶ/カラー/161分

■監督:小林正樹/脚本:水木洋子/原作:小泉八雲/撮影:宮島義勇/美術:戸田重昌/音楽:武満徹 ■出演:三國連太郎、新珠三千代、岸恵子、仲代達矢、中村賀津雄、丹波哲郎、中村翫右衛門

小泉八雲原作によるオムニバス映画。「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」「茶碗の中」の四話構成で、それぞれに豪華スターが配されている。派手な特撮はないが、オールセットによるみごとな美術で、耽美的な美しさを描きだした怪奇ロマン。