10月16日(日) 〜18日(火)

秋立ちぬ

1960年(S35)/東宝/白黒/79分

『秋立ちぬ』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:成瀬巳喜男/脚本:笠原良三/撮影:安本淳/美術:北辰雄/音楽:斎藤一郎
■出演:大沢健三郎、一木双葉、乙羽信子、加東大介、夏木陽介、河津清三郎、原知佐子、藤原釜足、賀原夏子、菅井きん

父を亡くし、母に連れられ上京した少年と、近所に住む複雑な家庭環境の娘。二人は次第に仲良くなり、しかし夏の終わりに言葉もなく別れてしまう──。淡い子供同士の友情を中心に、都会の片隅の人情風俗を描いたもの。

10月16日(日) 〜22日(土)

銀座二十四帖

1955年(S30)/日活/白黒/117分 ※16mm

『銀座二十四帖』写真

©日活

■監督:川島雄三/原作:井上友一郎/脚本:柳沢類寿/撮影:横山実/美術:中村公彦/音楽:仁木他喜雄
■出演:月丘夢路、三橋達也、北原三枝、浅丘ルリ子、河津清三郎、大坂志郎、安部徹、岡田真澄、芦田伸介

思い出の肖像画の描き手を探す人妻の物語に様々な人間模様が交錯する──。「当時の銀座を記録するのが主」だったと川島雄三監督が語るように、昭和三〇年の銀座周辺が森繁の軽妙な解説付きで映しだされていく。

10月16日(日) 〜22日(土)

東京・丸の内

1962年(S37)/東映東京/白黒/78分

『東京・丸の内』写真

©東映

■監督:小西通雄/原作:源氏鶏太/脚本:大川久男、池田雄一/撮影:林七郎/美術:近藤照男/音楽:河辺公一
■出演:高倉健、佐久間良子、小林哲子、小林裕子、大村文武、谷幹一、亀石征一郎、千秋実、加藤嘉

正義感の強い青年社員・健サンと、美貌の総務課員・佐久間良子を中心に繰り広げられるサラリーマン青春物語。源氏鶏太の新聞連載小説を映画化したもので、タイトル通り、丸の内オフィス街の風景がふんだんに捉えられている。

10月19日(水) 〜25日(火)

やぶにらみニッポン

1963年(S38)/東宝/カラー/89分

『やぶにらみニッポン』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:鈴木英夫/脚本:奥山長春/撮影:完倉泰一/美術:小川一男/音楽:山本直純
■出演:宝田明、ジェリー伊藤、白川由美、若林映子、北あけみ、ムーザ・ケマナイ、E・H・エリック、田中邦衛、若水ヤエ子、木の実ナナ

アメリカで有名な原子物理学者が来日。それを聞いた週刊誌記者は最高のネタと彼に接近、街案内を始めるが──。オリンピックを控え大改造中の東京を背景に、ニッポンの実態を面白おかしくあぶりだそうとする風刺喜劇。

10月19日(水) 〜25日(火)

月給¥13,000

1958年(S33)/松竹大船/白黒/99分

『月給¥13,000』写真

©1958 松竹株式会社

■監督・脚本:野村芳太郎/脚本:山田洋次/撮影:井上晴二/美術:逆井清一郎/音楽:木下忠司
■出演:南原伸二、田村高廣、渡辺文雄、杉田弘子、石浜朗、中川弘子、三井弘次、三好栄子、宮口精二、西村晃

入社三年、東京本社勤務になった九州男児と、その同僚たちが繰り広げる騒動の数々。恋に悩む弱気型、出世第一ゴマスリ男、万年平社員の宴会王──。サラリーマンの生活をユーモアとペーソスで描く、小気味よい群像劇。

10月23日(日) 〜25日(火)

東京のえくぼ

1952年(S27)/新東宝/白黒/87分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『東京のえくぼ』写真

©国際放映

■監督:松林宗恵/脚本:小国英雄/撮影:小原譲治/美術:進藤誠吾/音楽:服部良一
■出演:上原謙、丹阿弥谷津子、高峰秀子、小林桂樹、柳家金語楼、古川緑波、江川宇礼雄、田中春男、小倉繁、清川虹子

下町育ちの女秘書が、青年社長の疲れた心に爽やかな風を誘いこむ──。松林宗恵監督のデビュー作は、キュートで洒脱、ぴりりと諷刺のきいた都会派コメディ。なんと渋谷の空中ケーブルカー「ひばり号」が登場!

10月23日(日) 〜29日(土)

噂の娘

1935年(S10)/P.C.L.映画製作所/白黒/54分

『噂の娘』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:成瀬巳喜男/撮影:鈴木博/美術:山崎醇之輔/音楽:伊藤昇
■出演:千葉早智子、御橋公、汐見洋、梅園龍子、藤原釜足、大川平八郎、伊藤智子

千葉早智子の姉娘はしっかり者のやさしい女、しかし妹・梅園龍子は反発してばかり──。新橋烏森の老舗酒屋を舞台に、腹違いの姉妹のちょっとした感情の行き違いが描かれる。成瀬巳喜男監督、下町ものの叙情的佳篇。

10月26日(水) 〜29日(土)、11月2日(水) 〜5日(土)

渡り鳥いつ帰る

1955年(S30)/東京映画/白黒/128分

『渡り鳥いつ帰る』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:久松静児/原作:永井荷風/構成:久保田万太郎/脚本:八住利雄/撮影:高橋通夫、玉井正夫/美術:伊藤熹朔/音楽:團伊玖磨
■出演:田中絹代、森繁久彌、高峰秀子、久慈あさみ、岡田茉莉子、淡路恵子

原作は永井荷風。娼家を営むしっかり者の女将とその主人を軸に、春をひさぐ女たちの生態を描いたもの。美術監督・伊藤熹朔による鳩の街のオープンセットもみごとだが、隅田川から荒川放水路にかけての風景も印象深い。

10月26日(水) 〜11月1日(火)

有楽町で逢いましょう

1958年(S33)/大映東京/カラー/97分

『有楽町で逢いましょう』写真

©KADOKAWA 1958

■監督:島耕二/原作:宮崎博史/脚本:笠原良三/撮影:秋野友宏/美術:仲美喜雄/音楽:大森盛太郎
■出演:京マチ子、菅原謙二、川口浩、野添ひとみ、北原義郎、小野道子、品川隆二、北林谷栄、山茶花究

フランス帰りの新進デザイナー女史と堅物建築技師、そしてそれぞれの弟妹という、二組の男女の恋のもつれが描かれる。主題歌はフランク永井、空前の大ヒット曲。今はなき有楽町そごうを絡めたロマンチック・コメディ。

10月26日(水) 〜11月1日(火)

新東京行進曲

1953年(S28)/松竹大船/白黒/97分 ※16mm

『新東京行進曲』写真

©1953 松竹株式会社

■監督:川島雄三/原作:入江徳郎、辻本芳雄、戸川幸夫/脚本:柳沢類寿/撮影:長岡博之/美術:逆井清一郎/音楽:木下忠司
■出演:高橋貞二、三橋達也、小林トシ子、淡路恵子、北上弥太郎、大坂志郎

泰明小学校の同級生六人が、それぞれの道に進み、恋に仕事に奮闘する姿を描いた都会派群像劇。校舎屋上でのロケが素晴らしい!プロローグも当時の都知事が小型飛行機でインタビューを受けているという変わった趣向。

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