昭和の銀幕に輝くヒロイン 山本富士子 待ちわびて白雪、遠い夢のなかのひと。山本富士子

【モーニングショー】朝10:30〜 1回のみ上映
11月21日(日)'04ー1月15日(土)'05 / ラピュタ阿佐ヶ谷

『婦系図 湯島の白梅』衣笠貞之助 『いつか来た道』島耕二 『京化粧』大庭秀雄 『宝石泥棒』井上梅次 『白鷺』衣笠貞之助 『氷壁』増村保造 『白子屋駒子』三隅研次 『夜の河』吉村公三郎

▼ インフォメーション



婦系図 湯島の白梅

(c)角川映画
婦系図 湯島の白梅 11月21日(日)ー27日(土)
1955年(S30)/大映東京/白黒/116分

■製作:藤井朝太/監督・脚本:衣笠貞之助/脚本:相良準/原作:泉鏡花/撮影:渡辺公夫美術:柴田篤二/音楽:斎藤一郎 ■出演:鶴田浩二、森雅之、藤田佳子、川上康子、三田隆

泉鏡花の名作『婦系図』を映画化。お蔦と主税、運命のいたずらに翻弄される男女の悲恋物語。監督の細やかな演技指導のもと、まるで日本画から抜け出してきたかのような美しさをみせ、出世作となった。 


いつか来た道

(c)角川映画
いつか来た道 11月28日(日)ー12月4日(土)
1959年(S34)/大映東京/カラー/98分

■製作:武田一義/監督・脚本:島耕二/脚本:長谷川公之/撮影:小原譲治/美術:後藤岱二郎/音楽:大森盛太郎 ■出演:和波孝禧、黒岩かをる、小川虎之助小林勝彦、シュタットマン・ボルフガング

ウィーン少年合唱団の二度目の来日を記念して作られた作品。障害を持ち不治の病に倒れる少年バイオリニストと彼をめぐる家族愛を描く。母がわりとなり、弟のために全てを捧げる姉を山本富士子が好演。 



京化粧 12月5日(日)ー11日(土)
1961年(S36)/松竹京都/カラー/96分

■監督・脚本:大庭秀雄/脚本:斎藤良輔/原作:近松秋江/撮影:石本秀雄/美術:芳野尹孝/音楽:池田正義 ■出演:佐田啓二、岩下志麻、千之赫子、浪花千栄子、清川虹子、川津祐介、藤山寛美

ひたむきな男の恋情にうちふるえる京おんなの悲恋をつづったメロドラマ。大庭秀雄監督が、絢爛たる祇園情緒のなかに女心の深層を巧みに描きだし、哀愁ただよう作品に仕上げた。 


宝石泥棒

(c)角川映画
宝石泥棒 12月12日(日)ー18日(土)
1962年(S37)/大映東京/カラー/95分 ※16mm

■監督・脚本:井上梅次/撮影:小原譲治/美術:黒沢治安/音楽:伊部晴美 ■出演:野添ひとみ、川口浩、船越英二、菅原謙二、角梨枝子、春本富士夫

箱根のホテルに現れた美女二人組。実は彼女達、宝石泥棒。有閑マダムのダイヤを狙い接近を試みるも、同様にダイヤを狙う男二人組がいて…。山本富士子が貴婦人スタイルの泥棒に扮したロマンティックコメディ。 


白鷺

(c)角川映画
白鷺 12月19日(日)ー25日(土)
1958年(S33)/大映東京/カラー/97分

■製作:永田雅一/監督・脚本:衣笠貞之助/脚本:相良準/原作:泉鏡花/撮影:渡辺公夫美術:柴田篤二/音楽:斎藤一郎 ■出演:川崎敬三、野添ひとみ、高松英郎、佐野周二、清川玉枝、東野英治郎

『湯島の白梅』同様、泉鏡花原作の悲恋物語を映画化。明治末期の浜町河岸を舞台に、料亭“辰巳屋”のひとり娘・お篠の数奇な運命をたどる。その美貌ゆえに幸薄き女を、山本富士子がしとやかに演じる。 


氷壁

(c)角川映画
氷壁   ※12/31(金)〜1/2(日)は休館 12月26日(日)ー30日(木)
1958年(S33)/大映東京/カラー/96分

■製作:永田雅一/監督:増村保造/脚本:新藤兼人/原作:井上靖/撮影:村井博/音楽:伊福部昭/美術:下河原友雄 ■出演:菅原謙二、川崎敬三、野添ひとみ上原謙、山茶花究、浦辺粂子

原作は井上靖のベストセラー小説。 登山中の友人の事故死をめぐり様々な人間関係が交錯する。山本富士子が、若い男たちに慕われて憂いに沈む人妻の役を、和服をしっとりと着こなし、悲しげに、寂しげに演じている。 


白子屋駒子

(c)角川映画
白子屋駒子   ※12/31(金)〜1/2(日)は休館 1月3日(月)ー8日(土)
1960年(S35)/大映京都/カラー/92分

■製作:永田雅一/監督:三隅研次/脚本:衣笠貞之助/原作:舟橋聖一/撮影:今井ひろし/美術:内藤昭/音楽:斎藤一郎 ■出演:小林勝彦、近藤美恵子、島田竜三千秋実、中村鴈治郎、細川ちか子

衣笠貞之助が、愛弟子の三隅研次のために、自ら原作を脚色し撮らせた作品。封建の世に、あまりにも美しく、あまりにも哀しく、恋に生き恋に散っていった悲恋の女・白子屋駒子の波乱にとんだ半生を描く。 


夜の河

(c)角川映画
夜の河 1月9日(日)ー15日(土)
1956年(S31)/大映京都/カラー/104分
■製作:永田雅一/監督:吉村公三郎/脚本:田中澄江/原作:沢野久雄/撮影:宮川一夫美術:内藤昭/音楽:池野成 ■出演:上原謙、小野道子、市川和子、川崎敬三、舟木洋一、星ひかる、山茶花究

京染家の娘で家業にうちこむ女性と、中年の大学教授との恋愛を描く。山本富士子が気丈にして情熱的なヒロインを上品な色気と凛とした美しさで見事に演じて、名実ともに日本映画の代表的スター女優となった。 


■料金
一般/1,200円 学生・シニア/1,000円 会員/800円 水曜日サービスデー/1,000円均一

■インフォメーション
●フィルム状態により、作品によって画面、音声が必ずしも良好でない場合がございますのでご了承下さい。
●12/31(金)〜1/2(日)は休館