6月17日(水) 〜20日(土)

江分利満氏の優雅な生活

1963年(S38)/東宝/白黒/102分

『江分利満氏の優雅な生活』写真

©東宝

■監督:岡本喜八/原作:山口瞳/脚本:井手俊郎/撮影:村井博/美術:浜上兵衛/音楽:佐藤勝
■出演:小林桂樹、新珠三千代、江原達怡、田村奈巳、横山道代、太刀川寛、中丸忠雄、平田昭彦、東野英治郎

山口瞳の直木賞受賞作を岡本喜八監督が映画化。大手洋酒メーカーに勤める平凡なサラリーマン・江分利満氏の生活を通して、戦中派の悲哀と屈折した心情を綴る。主演・小林桂樹の酔いっぷり、絡みっぷり、クダの巻きっぷり!

6月17日(水) 〜24日(水)

泣き濡れた春の女よ

1933年(S8)/松竹蒲田/白黒/96分

『泣き濡れた春の女よ』写真

©1933 松竹株式会社

■監督:清水宏/原作:本間俊/脚本:陶山密/撮影:佐々木太郎/舞台設計:脇田世根一
■出演:岡田嘉子、大日方傳、村瀬幸子、千早晶子、小倉繁、石山龍児、大山健二、市村美津子、富士龍子

北海道の小さな港町で繰り広げられる酌婦と炭坑夫たちのうら悲しい恋──。名匠・清水宏監督のトーキー映画第一作は、北国の情緒あふれるメロドラマ。岡田嘉子が子持ちの流れ女を好演している。

6月17日(水) 〜24日(水)

血煙高田馬場
戦後改題短縮版『決闘高田の馬場』での上映

1937年(S12)/日活京都/白黒/51分

『血煙高田馬場』写真

©日活

■監督:マキノ正博、稲垣浩/原作・脚本:牧陶三/撮影:三井六三郎、石本秀雄/音楽:高橋半
■出演:阪東妻三郎、市川百々之助、原駒子、伊庭駿三郎、志村喬、香川良介、大倉千代子、小松みどり、滝沢静子、市川正二郎

江戸の町でやくざな生活をおくる中山安兵衛は、叔父の窮地を知り助太刀に駆けつける──。講談などでおなじみ「高田馬場の決闘」をモチーフにした痛快このうえないチャンバラ映画。韋駄天走り、十八人斬り……!

6月21日(日) 〜27日(土)

軍国酒場

1958年(S33)/大映東京/白黒/64分

『軍国酒場』写真

©KADOKAWA 1958

■監督:西村元男/脚本:高橋二三、池上金男/撮影:小林節雄/美術:高橋康一/音楽:大久保徳二郎
■出演:石井竜一、仁木多鶴子、潮万太郎、清川玉枝、市川和子、八木沢敏、鶴見丈二、春本富士夫、浜口喜博、三角八郎

入口には軍服姿のボーイが立ち、バンドの曲目は軍歌ばかり……!逆コースを一気に飛びこえすべてが軍国調のキャバレーを舞台に、部隊長=社長と一人娘、アルバイト学生とその母、新旧世代のぶつかりあいをコミカルに描いたもの。

6月21日(日) 〜7月1日(水)

いろニュープリント

1965年(S40)/東映東京/白黒/87分

『いろ』写真

©東映

■監督:村山新治/脚本:成澤昌茂/撮影:仲沢半次郎/美術:進藤誠吾/音楽:内藤法美
■出演:梅宮辰夫、緑魔子、大原麗子、春川ますみ、木村俊恵、中西杏子、小沢昭一、金子信雄、藤村有弘、浦辺粂子

マンモスバーのバーテンが、女客を騙し、抱き、金品をタカる──。盛り場に蠢く男女の愛憎を描いた、梅宮辰夫主演「夜の青春」シリーズの第二弾。成澤昌茂のオリジナル脚本を、村山新治監督がみごたえのある風俗映画に。

6月25日(木) 〜27日(土)

音楽喜劇 ほろよひ人生

1933年(S8)/P.C.L./白黒/77分 ※英語字幕付 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『音楽喜劇 ほろよひ人生』写真

©東宝

■監督:木村荘十二/構成:森岩雄/台本:松崎啓次/撮影:鈴木博/音楽:兼常清佐、紙恭輔、奥田良三
■出演:千葉早智子、藤原釜足、大川平八郎、徳川夢声、丸山定夫、古川緑波、大辻司郎、横尾泥海男、吉谷久雄

可愛いすぎるビールの売り子、同じ駅で働くアイスクリーム売りの青年、客の音楽学校生による淡い三角関係──。東宝の前身P.C.L.が第一回作品として製作した楽しいミュージカル・コメディ。ラストは麦酒のようにほろ苦く。

6月25日(木) 〜7月1日(水)

どぶろくの辰

1962年(S37)/東宝/カラー/115分

『どぶろくの辰』写真

©東宝

■監督:稲垣浩/原作:中江良夫/脚本:井手雅人、八住利雄/撮影:山田一夫/美術:植田寛/音楽:石井歓
■出演:三船敏郎、三橋達也、淡島千景、池内淳子、有島一郎、田崎潤、土屋嘉男、香川良介、中島そのみ

東北山中の道路工事現場を舞台にしたガテン系アクション。主人公は三升のどぶろくに命をかける飯場脱走常習犯「どぶろくの辰」。荒々しく無骨、それでいて根は純情。三船敏郎がイメージそのままにスクリーン狭しと暴れまくる。

6月28日(日) 〜7月4日(土)

猫が変じて虎になる

1962年(S37)/日活/白黒/74分

『猫が変じて虎になる』写真

©日活

■監督:春原政久/脚本:若井基成、中川一/撮影:峰重義/美術:佐谷晃能/音楽:斎藤高順
■出演:小沢昭一、長門裕之、南寿美子、由利徹、南利明、久里千春、野呂圭介、土方弘、松本染升、福田トヨ、加原武門

酒乱が原因で失敗続きの生命保険外交員が、世にも不思議な不老長寿の町で殺し屋に間違えられ、大変な目に──!古典落語の名作「らくだ」をベースに、小沢昭一、長門裕之の演技派二人が名演(?)を繰り広げる珍コメディ。

6月28日(日) 〜7月4日(土)

サラリーマン清水港

1962年(S37)/東宝/カラー/92分

『サラリーマン清水港』写真

©東宝

■監督:松林宗恵/脚本:笠原良三/撮影:西垣六郎/美術:浜上兵衛/音楽:神津善行
■出演:森繁久彌、小林桂樹、加東大介、司葉子、草笛光子、新珠三千代、フランキー堺、夏木陽介、三木のり平、有島一郎、柳家金語楼

一流酒造会社「清水屋」は“清水二十八人衆”として知られる模範社員に支えられ奮闘の日々──。ご存じ次郎長伝をサラリーマン喜劇の中でいかした面白さは最高!おなじみの社長トリオにフランキー堺も加わりデラックス感もUP。

7月2日(木) 〜4日(土)

たそがれ酒場

1955年(S30)/新東宝/白黒/94分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『たそがれ酒場』写真

©国際放映

■監督:内田吐夢/脚本:灘千造/撮影:西垣六郎/美術:伊藤寿一/音楽:芥川也寸志
■出演:小杉勇、小野比呂志、宮原卓也、津島恵子、野添ひとみ、宇津井健、東野英治郎、加東大介、多々良純、高田稔、江川宇礼雄

ある日の夕刻から真夜中の閉店まで。場末の大衆酒場で巻きおこる数々の事件とともに、そこへ集い、酔い、歌い、また別れていく様々な人生の断片を「グランドホテル形式」で描いた内田吐夢監督の野心作。

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