ヒトラー、彼の内面の真実を描く
カンヌ映画祭、最優秀脚本賞『モレク神』の完全攻略本!

 美しく歪んだ映像と絵画を思わせる色彩。『ルードヴィッヒ神々の黄昏』と並ぶ傑作とカンヌ国際映画祭で絶賛を浴び、最優秀脚本賞を受賞したアレクサンドル・ソクーロフ監督作品『モレク神』。

 ヒトラー総統と愛人エヴァ・ブラウンの素顔に迫るこの映画は、現存する貴重な資料に基づきセット、衣装はもとより劇中料理に至るまで忠実に再現されている。

 本書では映画『モレク神』の魅力とヒトラーへの新たなる考察を伝えている。
 

発行: ラピュタ阿佐ヶ谷
発売: ふゅーじょんぷろだくと
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-19聖観ビル1F
TEL.03-5373-5780
定価: 1600円[本体1524円]/128頁/B5版
ISBN4-89393-286-1
C0079  ¥1524

 二〇世紀は科学文明の発達と民主主義が世界じゅうに浸透した、啓蒙の時代であったとされる。だが一方でそれはナショナリズムと思想の対立が血みどろの抗争を引き起こした時代でもあった。その負の遺産の中心に、アドルフ・ヒトラーがいる。
 ロシアはナチスとの戦争で最も大量の犠牲者を出した国だ。だがそこに生まれたアレクサンドル・ソクーロフは、そのヒトラーもまた「ただの人間だった」と言う。『モレク神』はその人間ヒトラーをあえて描こうとする映画だ…

(イントロダクション「二〇世紀のレクイエムのために」より抜粋)
 

掲載概要
二〇世紀のレクイエムのために
ヒトラーは絶え間なく世に出没する(みやこうせい)
ヒトラーの虚像と実像(後藤修一)
 ナチスとその時代
ヒトラー資料集
 アメリカ戦時情報局による精神分析
ヒトラーあるいはナチス映画(瀬川裕司)
戯画化されたヒトラー(野口文雄)
ヒトラーの遺言書
『モレク神』の世界
プロダクション・ノート
歴史四部作のために(沼野充義)
『モレク神』を見る
表舞台で進行する無惨な悲劇(橋本 勝)
二〇世紀の魔の山で開かれた愚かな神々の宴(海野 弘)
ソクーロフ〜イメージからの解放(赤坂大輔)
ソクーロフ映画にひびく音楽(小沼純一)
遅れてきた新古典主義者(藤原えりみ)
『牡牛座』のほうへ
アレクサンドル・ソクーロフ監督インタヴュー
『モレク神』文学台本

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