コース
生徒はあらかじめコースを選択して入学しますが、1年次は合同授業になります。全コースの基礎を習得したうえで、あらためて2年次からのコースを選びます。
- ●平面アニメーションコース(10名)
- ●立体アニメーションコース(10名)
1年次は立体コース、平面コース合同で手法にとらわれずアニメーション制作の基礎を学びます。
●2007年度週間スケジュール

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●美術(池ケ谷肇)
写実(デッサン):形をとる感覚、技術を身につける為の訓練(遠近法、光と影)
モティーフ
- 正確な空間把握と質感の違いの訓練
- 質感の多様性/皮膜 消しゴムによる光りの表現
- モティーフ1、2を統合した石膏による光りと影
クロッキー:3分ポーズ 人体の様々な動きを捕らえる(人体の構造)
- ポージングを解釈する
- 身体の正確なデッサン
- ポージングがもたらす構図の研究
美術
- 印象派からキュビズム 20世紀美術の飛躍
省略とデフォルメの源流を実習を通じ体感する。 - 構造と形(1)「形のない物をデザインする」
それぞれのイメージを語り共通項をシェアする。日本語 <生命エネルギー 体・態>をデザインする。 - カリカチュア 強調とアイロニー、笑い。印象の強度 キャラクター計画
- 構造と形(2) 「 音楽 形ならざる形 」
チコ・ハミルトン hi-fiにおけるジャケットと楽曲の関係。 <各自テーマ設定> プレゼンテーション - 構造と形(3)「怪しいとは何か」
クリストフ作品とフィリップ・ポォの墓の共通項隠蔽、(内)に対しての(外)の過剰性について。
<怪しい箱>をデザインする。 - 構造と形(4)「変化の構造とは何か」
発生-消滅-再生、誕生-成長-死、、復活
モネ 睡蓮、カール・ストーン作曲shing keeを鑑賞
<誕生(発生)そして、、、>をデザインする。 - カリカチュア2 キャラクター計画
●アニメーション基礎(石之博和)
まずはアニメーションに興味を持ってもらって、作る楽しみ、見る楽しみということでいろんな手法の作品を見せた。ブレとで線の面白さ。メタモルフォーゼで簡単にアニメーションが作れることを体験してもらい、あわせてタイムシートでタイミングを考えさせ、表記する作業を覚えてもらった。あわせてカメラ操作も始める。動きの基本を慣性の法則、重力、運動曲線、などから教える。各自にキャラクターを作らせ、そのキャラで歩き走り、重さの表現などをやらせた。いろいろな傾向の作品とパース表現をみせ、レイアウトの実習を通じてパースと画面構成を学ばせる。キャラクターを使って一場面をコンテに描かせる。これがフィルムフェスティバルのCM制作に使用している生徒が多い。随時現場での用語解説やカメラワークをなどを自作のプリントを配ることで説明を加えた。
●作画(小林準治)月2回
課題
1)振り子 2)鳥のはばたき 3)女の子の振り向き 4)棒をつかむ手 5)象の鼻 6)棒を折る 7)じゃんけん 8)木の葉の落ちる軌跡 9)ドアの開閉 10)おじぎをする 11)背景動画 12)振り向き(2) 13)歩き 横 14)走り 横 15)歩き 前 (男) 16)歩き 前 (女) 17)走り 前 18)走り 斜後 19)歩き 斜後 20)イスから立ち上がる 21)石を落とした水しぶき 22)旗 23)マント 24)1mの高さから跳びおりる 25)"走って来た車が急ブレーキで止まる" 26)犬歩き 27)犬走り 28)倒れる箸 29)たき火の火
●メディア史(石上三登志)月2回
12月末の授業で生徒に向けて:
「アニメーション」は、「実写」と同じく本来は映画技術を表わす一つの言葉にすぎません。しかし、「一秒間」を二十四駒の静止画にすることを基本とした「映画」の中では「アニメーション」はいたって本質的な、だからユニークな「ジャンル」なのかも知れません。ましてすべてをCGで描ける時代が到来しつつある事を考えれば、”映画はすべてアニメーションである”というかぎりない可能性と、そこからこそ生まれる責任を自覚しなければならないことも事実なのです。
そしてもとはといえば映画は技術‥‥だから進化してゆきます。かつてそこから「テレビ」という別メディア(媒体)にさえ発展していったように、そしてそれこそが重要な「日常」となっていったように、進化をおそれず、メディアの違いをいつも自覚しながら明快なコミュニケーションを理想とし、歩み続けましょう。
●立体アニメーション(真賀里文子)
映像を作る時の基本を、みる、かんじる、あらわす、つたえるに置き、その第一歩として街に出て観察。
何を面白いと思ったか、何故面白いと思ったか等々教室へ戻り話す。
そしてあらわす(表現する)為にはアニメーションの場合、体内ストップウォッチが必須である。10秒間を体験。
これらが前段階。
4月27日には撮影の中堀さんにフィルムの事、キャメラの事、VIDEO etc を話してもらう。
5月に入り、各々が気になっていて動かしたいものを持ってきて実際にアニメーション作業に入る。
7月中で大体全員撮影完了。思いがけない作品が出来上がる。
8月の夏休み中、出席出来る人達で人間駒撮りに挑戦。駒の感覚を身体で体験。これは鈴木さんと云うキャメラマンに16mmフィルムで撮影をお願いする。イマジカでフィルムからDVDにする作業を説明してもらい体験。ただいま快調に編集中。
9月に入り班を分けて協力し合い乍らの撮影に入る。テーマを「一寸法師」と決め、なるべくシンプルに仕上げる事にする。
そこからセットデザイン、照明等に入る為、佐野さん佐瀬さんに講義をお願いして今各班が製作中です。
●人形製作(保坂純子)
ノルシュテインさんのメソッドを人形アニメーションを作る若者にどう教えるか。
- 1)多くの実物を見せる。自分の立っているところの認識。
- 日本民芸館:常設展と織旗の展示
- 国立能楽堂:能と狂言
- 国立劇場:宮崎地方の神楽
- 日比谷地下のパイプライン 現代
- 国立劇場:文楽
- 2)面を模写することで立体化の基礎を学ぶ。
- 面の写真集や本から作りたい面を選びつくる作業。
木彫り 5名 塑造 10名 - 出来上がった作品を動かしながら、なぜこれを作ったか発表(田村さんに撮影してもらう)
- 面の写真集や本から作りたい面を選びつくる作業。
- 3)アニメーション用の人形製作
- 構造、素材、土台のつくり方
- 自分のデザインした人形を製作(人物と動物)
●コンテ実習(片渕須直・角銅博之)月2回
コンテ再録
ビデオ撮影
写真を2〜3分の音楽に沿って構成する(映像の時間的感覚を掴む)
コンテ実習「ある人物 その人がさがしていた すばらしい光景と 出会う」
レトリック探し
みる人を次のように誘導する企画「びっくりさせる→笑わせる→なごやかにさせる」
ビデオコンテ実習
●久里実習(久里洋二)
自分の好きな1分の音楽からアニメーションをつくる
朗読ものを紙芝居風に映像化する
指定の1分の音楽にアニメーションをあわせる
●島村実習(島村達雄)
宮沢賢治の「やまなし」をアニメーション化する(2年企画)
●鈴木実習〈鈴木伸一)
コンテ(キャラクターとオチ) コンテ(作りたい作品) 15秒CMのコンテ(既製商品で飲食物に限る)〜9月迄
●撮影(田村実)月2回
◎私の関わった作品の紹介
岡本忠成、川本喜八郎、両氏の作品の上映。特に岡本作品のアニメーションの方式や素材の多様さを知ってもらう。
◎阿佐ヶ谷の町を一眼レフカメラで撮る→次週にカラープリントを講評。それぞれの生徒の映像的な感覚を知るためが主な目的。生徒は撮影そのものをとても楽しんだ様子。
◎カメラ(写真機)の原理や使い方の基本、及びボレックス16mm カメラの解説。
◎「逆光写真」を撮る課題 逆光線で対象物を浮かび上がらせたり、雰囲気のある写真作りを主な目的で課題を出したのだが、課題そのものの説明が不十分で、夕焼けの写真が多かったのは失敗でした。
◎モノクロ写真 モノクロフィルムで写真(自由課題)を撮り、現像→プリントという、画像を手作業で完成させるアナログ体験。もう少し良い設備でやりたい所でしたが、みんな楽しんでいた。
◎松濤美術館での浮世絵鑑賞 浮世絵の構図やデザイン、色使いなどの独創性、モダン感覚等を知ってほしかった。初めて実物を見る生徒が殆どで、とても熱心に見入っていた。
◎長時間露光による面白写真 デジタル一眼を使い、撮った画像をパソコンで観てもらった。特殊な表現法の参考になったと思う。
◎レンズ前の効果 Mini DVカメラのレンズの前にフィルター、紗、ワセリン、ぼけマスク等をセットしてその効果を見る。→劇場で上映。
◎平面、半立体、立体などの素材の撮影法、照明法 撮ったものを劇場で上映。
●シナリオ(緒方彩子)月2回
10分のシナリオをつくる
●モンタージュ(山田和夫)月1回
エイゼンシュテインのモンタージュ理論と実践
●アニメーション史(原口正宏)
前期 手法ごとにみるアニメーション史 後期 アメリカアニメーション史
●特別授業
中堀正夫(撮影)、小前隆(美術、造形、関節)、佐野武治(照明)、佐瀬康洋(照明)、馬場当(脚本)、鈴木翁二(漫画)、おかだえみこ、大地丙太郎、古川タク
1年次にひきつづき合同授業がありますが、2年次からは選択したコースの専門授業が中心になります。
2008年度 2年次カリキュラム
立体アニメーションコース(真賀里文子・保坂純子など)
○ チームでひとつの作品をつくる
3月末 ガイダンス
4月 打合せ:やりたい話をださせる チームで/1人1人(真賀里)
5月 コンテ決め(真賀里、角銅、保坂)
5月〜 デザイン・人形製作(保坂)
9月〜撮影(真賀里)
○ 5月〜7月の訓練期間(真賀里)
平面アニメーションコース(久里洋二・石之博和・角銅博之・小林準治)
○ チームでひとつの作品をつくる
3月末 ガイダンス
5月 コンテ決め(角銅、石之)
5〜7月 1分のアニメーションをつくる(石之)
○ 絵本のアニメーション化
4月〜7月 絵本をつくる
9月 コンテ決め(角銅、石之)
9月〜 2〜3分のアニメーションをつくる(石之)
○ 久里洋二のプログラム/○ 島村達雄のプログラム(どちらかを選択もしくは選抜あり:立体コース希望者も可)
○ 小林準治のプログラム:作画集中演習 (立体コース希望者も一緒に)
1) 水と火の描き方 (全6回)
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2) 動物 (全8回)
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教科書、課題からは得にくい話を
3) 顔のかき方やヒトの動き (全5回)
- 子供と中人と大人の描きわけ
- 表情をつくる
- スカッシュについて
(生物やメカについても使えるが
最近忘れられている表現である)
ヒト
- 演技をする前の前段階を描くことで強調できるetc
メカニック
- ヒコーキやヘリコプターの表現(風をうまく描くことによってメカニックをより強調できる)
両コース合同
○ミハイル・トゥメリヤのプログラム トゥメリヤさんの作品づくりに全員で参加(4月いっぱい週3〜4日):合同
○シナリオ(石上三登志) 「活字」を「映像」へ、「短編」を「長編」へ、化学変化させるプロのマジックを考えてみる。
○美術(池ケ谷肇)
○音楽(野澤美香)
1)アメリカン・カートゥーンの黄金時代(1930's〜1950's)を楽しむ 〜ディズニー主導の時代を変革していったワーナー・ブラザーズ、MGMの作家たち〜
『ミッキーマウス』シリーズのヒットにより、ディズニー黄金時代の幕は開けた!
その成功に追随すべく、ワーナー・ブラザーズ、MGMらの映画会社がアニメーション制作に新規参入。当初は、ディズニープロ出身のアニメーターたちを次々とヘッドハンティングし、ディズニーアニメの二番煎じを狙うしかなかった両社だが、1930年代後半、鬼才テックス(フレッド)・エイヴリーの台頭を契機に状況は一変していく。バックス・バニー、ダフィー・ダック、トゥイーティ、ロードランナー、ドルーピー、トムとジェリーなどのキャラクターたちはどのような経緯で誕生し、どのような点で本家ディズニーアニメにはない魅力を獲得していったのか。本講座では、今もよく知られるアメリカン・アニメのキャラクターたちと、それらを生み出した“エイヴリー派”と呼ばれる作家たちを順に採り上げながら、キャラクター描写、ギャグ表現、視覚効果などの点で革新的な手法開拓が行われた1940〜50年のアメリカン・アニメーションの魅力に迫るお馴染みのキャラクターたちが、その背景となる歴史を知ることで、もっと親しみのある存 在に変わっていくはずだ。
第1回 “エイヴリー派”の作家とは? 1940〜50年代こそアメリカ・アニメの黄金時代だった
第2回 1930年代前半 ディズニーに追いつき、追い越せ! ワーナー、MGMの挑戦と試行錯誤
第3回 1930年代後半 バックス・バニー誕生! テックス・エイヴリーの出現とワーナー・アニメの進化
第4回 1940年代前半 エイヴリー、MGMへ! ドルーピー、赤ずきんシリーズとギャグ表現の新時代
第5回 1940年代後半 名匠チャック・ジョーンズの台頭とバックス・バニーの変容
第6回 1950年代 UPAの出現、テレビメディアの浸透により変質していくカートゥーンの画面様式
2)日本アニメーション その技術と人の流れ
第1回 切り紙からセルアニメへ─ 日本アニメーションの黎明
第2回 東映動画1 その誕生と初のカラー長編『白蛇伝』制作
第3回 東映動画2 長編制作体制の完成期と多彩なスタッフたち
第4回 虫プロダクション1 手塚治虫と初の30分テレビアニメ『鉄腕アトム』
第5回 虫プロダクション2 映像主義と実験精神が開拓した日本独自のアニメ手法
第6回 竜の子プロダクション 漫画と挿絵の境界から生まれたもう一つの流れ
第7回 アニメーション三人の会と草月の時代
第8回 日本アニメーションの後継者たち
○特別授業〈ゲスト講師〉
○卒業製作(3年次)
国際アニメーションフェスティバルへの出品を目指す。












