昼の部では、アニメーションの基礎・応用、様々な方法論を2年間で集中して身につけます。2年次修了後、希望する生徒は研究生として1年間、実際のプロの現場に参加し仕事のノウハウを訓練でき、また自分の作品制作に取り組みます。
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専攻を選んで入学しますが、一年次は平面・人形両実習とも合同授業になります。
両手法の作品制作の方法論、アニメーション制作の基礎を学びます。 課題/小品制作。 -
専攻するコースで作品制作。アニメーションの応用編。
各々つくりたい作品に取り組みます。教養・講義系は合同授業です。 -
実際のプロの現場に参加し仕事のノウハウを訓練します。
また先生からの指導を引き続き受けながら自分の作品制作に取り組みます。
カリキュラム
1 映画を映画館でみる/考える
- 映画館で公開中の映画作品・アニメーション作品(人形 、少女、SF、ロボット、変身、ディズニー、教育、テレビシリーズ、カルトムービー)100本の視聴が随時可能
- 開講から12年、人気のアニメーション史の授業を400本以上の作品を鑑賞しながら受講
2 物語を徹底的につくる/考える
- 専門講師がフィクション・ノンフィクションとも、オリジナル脚本づくりの指導にあたる
- 精選されたテキストと膨大な蔵書からアートアニメーション作家になるための基礎をまなぶ
- 専用劇場ザムザで演劇のドラマツルギーにふれてみる
3 専用のスタジオがある
- アニメーションの街にある、複数のアニメイト専用スタジオで創作に没頭する
- 人形アニメーション/マルチプレーン専用の設備で多様な制作に対応
- 制作ペースに合わせて自由にスタジオを解放
授業内容
- 立体アニメーション
- 担当講師:真賀里 文子
- アニメートの基礎演習。チームでの習作演習。表現する為にはアニメーションの場合、体内ストップウォッチが必須である。それを体感し、各々が気になっていて動かしたいものを持ってきて実際にアニメーション作業に入る。後期からは班を分けての撮影。テーマを決め、なるべくシンプルに、どう動かせばそのキャラクターが生きるか考えながら制作する。セットデザイン、照明等の講義と合わせて1本のアニメーションを完成させる。
- 人形製作
- 担当講師:山本 真由美
- 人形の素材、構造、デザイン、形態を知る、考える。
立体アニメーションの作品制作と連動し、アニメート用の人形を製作。人形づくりをゼロから学びます。
- アニメーション基礎
- 担当講師:大橋 学
- まずはアニメーションの作る楽しみ、見る楽しみを知る為に様々な手法の作品を鑑賞する。ブレと線の面白さ。メタモルフォーゼで簡単にアニメーションが作れることを体験してもらい、あわせてタイムシートでタイミングを考えさせ、表記する作業を覚えてもらう。あわせてカメラ操作も開始。動きの基本を慣性の法則、重力、運動曲線、などから教える。各自にキャラクターを作らせ、そのキャラで歩き走り、重さの表現などをやらせる。いろいろな傾向の作品とパース表現をみせ、レイアウトの実習を通じてパースと画面構成を学ばせる。
- アニメーション史(一般講座共通)
- 担当講師:原口 正宏
- アニメーションの誕生から現在までの世界/国内のアニメーションの 歴史、作品/作家、スタジオの関連性などを学ぶ。 アメリカカートゥンからドイツ抽象アニメーション、 様々な国の平面アニメ、人形アニメーション。国内のアニメーションは 大正から戦前、また東映動画、アニメーション3人の会などなど。
- デッサン・クロッキー
- モノの動きを捉える、また形を捉える基礎訓練。
特に平面アニメーション制作ではクロッキーが重要となる。
作品のためのイメージボード制作も。
- メディア論
- 石上三登志先生のメディア史/日本映画講座を引き継いだ授業。
自分たちの生きている今現在について、文学、映画などを用いて考察する。国内外の名作映画を鑑賞し、映画の本質、演出の技を分析。
- 特別授業
- 定期的な授業のほかに、各分野のプロの先生方をお呼びして特別授業を不定期で開催しています。中堀正夫(撮影)、小前隆(美術、造形、間節)、佐瀬康洋(照明)、古川タク(アニメーション)、大地丙太郎(アニメーション)、鈴木翁二(漫画)、おかだえみこ(評論)杉井ギサブロー(アニメーション)、角銅博之(絵コンテ)、池ケ谷肇(美術)野澤美香(音楽)。また学校主催の一般講座ワークショップも行なっております。
〒166-0001
東京都杉並区阿佐ヶ谷北
2-12-19 1F