vol.1 2000


ラピュタ・アニメーションフェスティバルは8月30日をもって終了いたしました。
ご来場頂いた皆様、ご支援くださった皆様に厚くお礼申し上げます。
今後当サイトにて、フェスティバルの結果報告などを掲載していきたいと思います。
お知らせ

会 期
2000年8月1日(火)〜30日(水)
主 催
ラピュタ・アニメーションフェスティバル事務局
料 金
当日券 一般/1500円 学生/1300円 シニア・子供/1000円
前売券/1200円 前売親子券/1600円 前売2回券/2000円
全回通し券/15000円
お問い合わせは…
ラピュタ阿佐ヶ谷
〒166-0001 東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21
tel.03-3336-5440 fax.03-3336-5671
laputa@ask.ne.jp

はじめに
アニメーション大国といわれ、世界ではジャパニメーションという言葉でその評価も定着しつつある現在、もうひとつのアニメーションである“アートアニメーション”(紙や粘土を含む立体、人形、実験、CG等など)で日本や世界の作家の紹介や発掘、育成の場があまりありません。
今年8回目を迎える国際広島アニメーション大会はその地理的な要因も加わり、海外の作家の紹介・上映が中心で国内の作家の現状の全体像が把握できない状況です。
身近な日本人の活動、紹介、上映なくしてどうして後輩が後に続くことができるでしょうか。また、内外の作家と観客が集まることによる人々の出会い、交流の場となり、新たな作品作りのきっかけとなる“場”の必要性を切に感じます。

また、いまの子どもたちがしいられているこの閉塞した状況にあってのアニメーションを知ることによる本来の人間性の確認、未来の無限の可能性の回復等々や様々な手段による自己表現の発見、人生の選択肢の幅の広がり等々“アニメーション”(創造物)のもつ子どもたちだけに与えられる力ははかり知れません。

そこで、ここに「アニメーション・フィスティバル事務局」を設立して、あえて国内(ドメスティック)を対象としたアニメーションの大会を連続して企画したいと思っています。幸い、世界のアニメーション界の第一人者ユーリ・ノルシュテイン氏を実行委員長に迎え、さらに「ノルシュテイン大賞」をもうけ作家の発掘・紹介・育成の一助になればと考えます。

かなり性急な企画・運営でもありますが、コワイモノは一挙にエイヤァ!とやらねばできないという側面 もあり(?)不手際も多くあるとは思われますが、どうぞ協力、また楽しんで下さい。ちいさな輪とちいさな力が21世紀に向かって、何かの役にたつことを願っています。

また、この地、阿佐ヶ谷は古(いにしえ)には日本武尊が蝦夷征伐の折に立ち寄ったり、戦後は文士村などもあり、文化と歴史の街でもあり、アニメーションに関しても初期の「オバケのQ太郎」がつくられ、宮崎アニメの原点「風の谷のナウシカ」が誕生しています。そして今、手塚治虫の「メトロポリス」が制作中です。

幅広い方々、作家、制作スタジオ・会社、学校、各メディア、また地域の学校・文化教育機関の方々の参加・協賛・協力をいただければ幸いです。
ラピュタ・アニメーションフェスティバル事務局
才谷遼 7.8.2000