Laputa Asagaya 20th anniversary もう一度みたいにおこたえします

■ 作品解説 / / / /

12月23日(日) 〜25日(火)

沙羅(しゃら)の花の峠

1955年(S30)/日活/白黒/112分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『沙羅(しゃら)の花の峠』写真

©日活

■監督・脚本:山村聰/原案:三好十郎/撮影:中尾駿一郎/美術:高田一郎/音楽:土肥泰
■出演:南田洋子、山村聰、滝沢修、芦川いづみ、河上敬子、宍戸錠、牧真介、利根はる恵、浜村純、東山千栄子

山村聰の第三回監督作品。少年が激しい腹痛に襲われたが医者のいない村では手の施しようがない──。その救援に乗りだそうとする人々の姿を通して無医村問題に一石を投じた。南田洋子は大映から日活に移籍、本作が第一回出演となる。

12月23日(日) 〜29日(土)

吹けよ春風

1953年(S28)/東宝/白黒/83分

『吹けよ春風』写真

©東宝

■監督・脚本:谷口千吉/脚本:黒澤明/撮影:飯村正/美術:小川一男/音楽:芥川也寸志
■出演:三船敏郎、小泉博、岡田茉莉子、青山京子、越路吹雪、小林桂樹、藤原釜足、三國連太郎、山村聰

雨の日も、風の日も、東京の街々を流してまわるやさしいタクシードライバー・三船敏郎が、バックミラー越しにみつめるさまざまな人生の断片──。さわやかで心あたたまるエピソードが満載の珠玉のヒューマンドラマ。

12月26日(水) 〜30日(日)、1月2日(水) 〜4日(金)

早乙女(そうとめ)家の娘たち

1962年(S37)/東宝/白黒/99分

『早乙女(そうとめ)家の娘たち』写真

©東宝

■監督:久松静児/原作:壺井栄/脚本:堀江史朗、樫村三平/撮影:飯村正/美術:清水喜代志/音楽:斎藤一郎
■出演:香川京子、白川由美、田村奈巳、大沢健三郎、津島恵子、小泉博、小林桂樹、佐原健二

東京郊外の早乙女家。両親はすでになく、娘たちはゆがんだ方向に走りがちな中学生の弟に心を痛めている──。原作は壺井栄の『どこかでなにかが』。若い心をぶつけあい、明るい家庭を保とうとする四人姉弟の姿を描いたもの。

12月26日(水) 〜30日(日)、1月2日(水) 〜4日(金)

いのち・ぼうにふろう

1971年(S46)/俳優座映画放送、東宝/白黒/121分

『いのち・ぼうにふろう』写真

©東宝

■監督:小林正樹/原作:山本周五郎/脚本:隆巴/撮影:岡崎宏三/美術:水谷浩/音楽:武満徹
■出演:仲代達矢、勝新太郎、中村翫右衛門、酒井和歌子、栗原小巻、山本圭、佐藤慶、岸田森、草野大悟、神山繁

山本周五郎の『深川安楽亭』をもとに映画化。吹きだまりに巣食うならず者たちが、ある若者の純愛にほだされ、一人、また一人と命を投げだしていく──。武満徹の緊迫感あふれる音楽、岡崎宏三のモノクロ撮影も絶品。

12月30日(日)、1月2日(水) 〜8日(火)

しろばんば

1962年(S37)/日活/白黒/102分

『しろばんば』写真

©日活

■監督:滝沢英輔/原作:井上靖/脚本:木下恵介/撮影:山崎善弘/美術:松山崇/音楽:斎藤高順
■出演:島村徹、芦川いづみ、北林谷栄、渡辺美佐子、細川ちか子、宇野重吉、山田吾一、芦田伸介、清水将夫

伊豆湯ヶ島の山村で、曽祖父の妾であったお婆さんと二人きりで暮らす少年の日々。美しい叔母との交流や、淡い恋など、豊かな自然と複雑な人間関係のなかで幼き心は育っていく──。井上靖の自伝的小説をもとにした珠玉の文芸ロマン。

12月30日(日)、1月2日(水) 〜8日(火)

無頼無法の徒 さぶ

1964年(S39)/日活/白黒/102分

『無頼無法の徒 さぶ』写真

©日活

■監督:野村孝/原作:山本周五郎/脚本:山田信夫/撮影:高村倉太郎/美術:松山崇/音楽:伊部晴美
■出演:小林旭、長門裕之、浅丘ルリ子、小林千登勢、深江章喜、梅野泰靖、浜村純、田中邦衛、芦田伸介

明治初期の東京下町を舞台に、経師店に住みこみで働く若者──男前で腕もたつ栄二と、不器用だが誠実な弟分のさぶ──二人の愛と友情、対立、そして成長を描いた人間ドラマの秀作。原作は山本周五郎の評判小説『さぶ』。

1月5日(土) 〜12日(土)

芸者学校

1964年(S39)/大映東京/カラー/97分

『芸者学校』写真

©KADOKAWA 1964

■監督:木村恵吾/原作:花登筺/脚本:田口耕三/撮影:宗川信夫/美術:柴田篤二/音楽:小川寛興
■出演:有島一郎、滝瑛子、山下洵一郎、藤田まこと、柳家金語楼、林家三平、若水ヤエ子、左卜全

伊豆山間の温泉郷で置屋を営む男が芸者学校を開校。踊りはもちろん、お座敷英語から男性悩殺法まで教えるとあって大繁盛──。花登筐の同名舞台劇の映画化で、明るいお色気をふんだんに盛りこんだ明朗娯楽篇。

1月5日(土) 〜12日(土)

恐怖の時間

1964年(S39)/東宝/白黒/88分

『恐怖の時間』写真

©東宝

■監督:岩内克己/原作:エド・マクベイン/脚本:山田信夫/撮影:飯村正/美術:育野重一/音楽:別宮貞雄
■出演:山崎努、加山雄三、星由里子、田村奈巳、志村喬、土屋嘉男、佐田豊、佐々木孝丸

刑事の誤射で恋人を失った男が、爆薬ニトログリセリンと拳銃を携えて警察署に籠城する──。エド・マクベインの87分署シリーズ『殺意の楔』を原作に、復讐に燃える兇漢VS刑事たちの熾烈な心理闘争を描いた密室サスペンス劇。

1月5日(土) 〜11日(金)

色情トルコ日記

1974年(S49)/東映東京/カラー/87分

『色情トルコ日記』写真

©東映

■監督:山口和彦/脚本:掛札昌裕、中島信昭/撮影:中島芳男/美術:北川弘/音楽:河辺公一
■出演:梅宮辰夫、シャロン・ケリー、佐藤蛾次郎、鈴木サミ、田島晴美、小林千枝、白石襄、伊達三郎、小松方正

ポルノブローカー梅宮辰夫が途方にくれていると、突如、全裸の金髪美人がパラシュートで舞いおりてきた──!当時人気絶頂のアメリカのポルノ女優シャロン・ケリーを招いたコメディ篇。「巨乳VS巨根」日米対決の行方はいかに。

1月9日(水) 〜15日(火)

千曲川絶唱

1967年(S42)/東京映画/白黒/102分

『千曲川絶唱』写真

©東宝

■監督:豊田四郎/脚本:松山善三/撮影:岡崎宏三/美術:狩野健/音楽:佐藤勝
■出演:北大路欣也、星由里子、平幹二朗、田中邦衛、いしだあゆみ、宮口精二、都家かつ江、浜田寅彦、中村たつ

不治の病に侵された長距離トラック運転手と看護婦の純愛物語──。星由里子が、それまでのお嬢さんタイプからの脱皮を目指して体当たりの熱演。ラスト、光のなかに浮きあがる彼女の肢体がまばゆく美しい。

1月9日(水) 〜15日(火)

拳銃0号

1959年(S34)/日活/白黒/53分

『拳銃0号』写真

©日活

■監督:山崎徳次郎/脚本:寺田信義、米谷純一、前田満州夫/撮影:松橋梅夫/美術:大鶴泰弘/音楽:三保敬太郎
■出演:川地民夫、稲垣美穂子、待田京介、南風夕子、宍戸錠、岡田真澄、丘野美子、安部徹

アメリカ人観光客が落とした護身用のコルトが、屑屋からはじまりギャング、スリ、修道尼、バイオリニスト、そして最後は心中しようとする若いカップルと、幾人もの手を転々としていく──。なんと主役は一挺の拳銃という意欲作。

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