『流転の王妃』写真

(c)1960 角川映画

6月5日(水) 〜11日(火)

流転の王妃

1960年(S35)/大映東京/カラー/103分 ※16mm

■監督:田中絹代/原作:愛新覚羅浩/脚本:和田夏十/撮影:渡辺公夫/美術:間野重雄/音楽:木下忠司
■出演:京マチ子、船越英二、金田一敦子、東山千栄子、沢村貞子、三宅邦子、水戸光子、石黒達也、笠智衆

満州国皇帝の実弟に嫁いだ公爵家令嬢。彼女の歩んだ数奇な運命を格調高く描き出す──。愛新覚羅浩が自らの生涯をつづって大反響を呼んだ同名ベストセラーを映画化。原作・脚本・監督・主演のいずれもが女性という、女性映画の決定版。

『刺青』写真

(c)1966 角川映画

6月5日(水) 〜11日(火)

刺青

1966年(S41)/大映京都/カラー/86分

■監督:増村保造/原作:谷崎潤一郎/脚本:新藤兼人/撮影:宮川一夫/美術:西岡善信/音楽:鏑木創
■出演:若尾文子、長谷川明男、山本学、佐藤慶、須賀不二男、内田朝雄、藤原礼子、毛利菊枝、南部彰三、木村玄

背中に女郎蜘蛛の刺青を施された娘が、男女の欲望うごめく世界で本能のままに生き始める。『刺青』に『お艶殺し』を加えた新藤兼人の脚本を得て、増村保造が文豪谷崎の絢爛たるエロチシズムに挑戦。妖艶・若尾文子の熱演にも目を見はる。

『娘の冒険』写真

(c)1958 角川映画

6月9日(日) 〜15日(土)

娘の冒険

1958年(S33)/大映東京/カラー/107分

■監督:島耕二/原作:中野実/脚本:長谷川公之/撮影:小原譲治/美術:下河原友雄/音楽:大森盛太郎
■出演:京マチ子、若尾文子、野添ひとみ、山本富士子、川口浩、菅原謙二、船越英二、上原謙、中村鴈治郎

大映東京スタア総出演のデラックスな恋愛娯楽篇。川口浩と野添ひとみの大学生カップルを中心に様々なキャラクターが登場。才女記者、よろめき重役、小唄師匠、ピカイチ芸者、落語家などなど、誰と誰とが結ばれるか、大変な騒ぎを繰り広げる。

『愛の嵐の中で』写真

(c)東宝

6月9日(日) 〜15日(土)

愛の嵐の中で

1978年(S53)/東京映画、サンミュージック/カラー/93分

■監督:小谷承靖/脚本:白坂依志夫、安本莞二/撮影:上田正治/美術:薩谷和夫/音楽:渡辺岳夫
■出演:桜田淳子、篠田三郎、夏純子、岸部シロー、泉ピン子、中村敦夫、田中邦衛、地井武男、岸田森、植草甚一、大林宣彦

モダンバレエに励むヒロインが、姉の不可解な死の謎を追求。事件を追う過程で姉の実像を知るとともに、葛藤しながらも少女から大人へと成長していく──。人気アイドル・桜田淳子主演映画のなかでもひときわ異彩を放つ哀しい愛のミステリー。

『瘋癲老人日記』写真

(c)1962 角川映画

6月12日(水) 〜18日(火)

瘋癲老人日記

1962年(S37)/大映東京/カラー/99分

■監督・脚本:木村恵吾/原作:谷崎潤一郎/撮影:宗川信夫/美術:柴田篤二/音楽:小川寛興
■出演:若尾文子、山村聰、川崎敬三、藤原礼子、毛利郁子、石井竜一、東山千栄子、村田知栄子、丹阿弥谷津子、倉田マユミ

「不能二ナッタ老人ニモ或ル種ノ性生活ハアルノダ。」老主人公が消え去ろうとする性本能を息子の嫁に傾ける──。谷崎潤一郎、晩年の代表作を映画化。山村聰の怪演と、妖しい魅力で義父を翻弄する若尾文子の小悪魔ぶりがみもの。

『眠狂四郎魔性剣』写真

(c)1965 角川映画

6月12日(水) 〜18日(火)

眠狂四郎魔性剣

1965年(S40)/大映京都/カラー/75分

■監督:安田公義/原作:柴田錬三郎/脚本:星川清司/撮影:竹村康和/美術:加藤茂/音楽:斎藤一郎
■出演:市川雷蔵、瑳峨三智子、明星雅子、長谷川待子、須賀不二男、北城寿太郎、五味龍太郎、水原浩一

円月殺法を使うニヒルな浪人・眠狂四郎を主人公とした市川雷蔵主演の人気時代劇シリーズ。第六作は、ふとした因縁で知り合った少年の身を守るため狂四郎が動くというストーリー。主観映像を用いたアクティブな殺陣など見ごたえたっぷり。

『遊び』写真

(c)1971 角川映画

6月16日(日) 〜22日(土)

遊び

1971年(S46)/大映東京/カラー/89分

■監督・潤色:増村保造/原作:野坂昭如/脚本:今子正義、伊藤昌洋/撮影:小林節雄美術:間野重雄/音楽:渡辺岳夫
■出演:関根恵子、大門正明、松坂慶子、平泉征、内田朝雄、蟹江敬三、根岸明美、笠原玲子

町工場で働く貧しい少女とチンピラ少年が出会い、逃亡の果てに真実の愛を掴む──。増村保造の大映最後の作品は、野坂昭如『心中弁天島』をもとにした傑作青春映画。デビューして間もない関根恵子がヒロインを熱演。初々しい魅力を発揮する。

『音楽』写真

(c)1972 藤井浩明/ATG

6月16日(日) 〜22日(土)

音楽

1972年(S47)/行動社、ATG/カラー/103分

■監督・脚本:増村保造/原作:三島由紀夫/撮影:小林節雄/美術:間野重雄/音楽:林光
■出演:黒沢のり子、細川俊之、高橋長英、森次浩司、三谷昇、松川勉、森秋子、藤田みどり、夏木章、松村若代、千月のり子

近親相姦とフロイトの精神分析を扱った三島由紀夫の同名小説を映画化。不感症に悩む女性患者の深層心理を乾いたタッチで解き明かしていく──。大映倒産後、増村保造、白坂依志夫とともに設立したプロダクション「行動社」の第一回作品。

『黒い十人の女』写真

(c)1961 角川映画

6月19日(水) 〜22日(土)

黒い十人の女

1961年(S36)/大映東京/白黒/103分

■監督:市川崑/脚本:和田夏十/撮影:小林節雄/美術:下河原友雄/音楽:芥川也寸志
■出演:船越英二、山本富士子、岸恵子、中村玉緒、宮城まり子、岸田今日子、倉田マユミ、紺野ユカ、滝沢修、大辻伺郎、伊丹一三

妻がありながら、九人の愛人を持つTVプロデューサー。やがて女たちは結束し、彼を殺害しようと企てる──。スタイリッシュなモノクロ映像、豪華女優陣の競演など見どころ満載。市川崑×和田夏十コンビによる、奇妙で風変わりな愛憎劇。