『にっぽん泥棒物語』写真

(c)東映

11月6日(日) 〜12日(土)

にっぽん泥棒物語

1965年(S40)/東映東京/白黒/117分

■監督:山本薩夫/脚本:高岩肇、武田敦/撮影:仲沢半次郎/美術:森幹男/音楽:池野成
■出演:三國連太郎、佐久間良子、江原真二郎、緑魔子、市原悦子、千葉真一、北林谷栄

パーフェクトな仕事ぶりで有名な土蔵破りが、ある仕事の夜、不気味な集団を目撃。その直後に列車転覆事故が勃発する──。松川事件をモチーフにした味わい深い傑作社会派喜劇。悪刑事役・雄之助のとぼけた味わいが笑いを増幅させる。

『鷄はふたたび鳴く』写真

(c)国際放映

11月9日(水) 〜15日(火)

鷄はふたたび鳴く

1954年(S29)/新東宝/白黒/118分 ※16mm

■監督:五所平之助/脚本:椎名麟三/撮影:小原譲治/美術:下河原友雄/音楽:黛敏郎
■出演:佐野周二、佐竹明夫、小園蓉子、左幸子、南風洋子、東野英治郎、坂本武、中村是好、渡辺篤

海沿いの小さな町。生きることに絶望した少女三人と、食いつめた石油労働者五人。彼らの数日間の奇妙な友情に、何かと怪しい行動をとる男・雄之助も絡んで、遂には寂れた土地に奇跡が起こる。五所平之助ならではの秀作庶民派ドラマ。

『赤毛』写真

(c)東宝

11月9日(水) 〜15日(火)

赤毛

1969年(S44)/三船プロダクション/カラー/116分

■監督・脚本:岡本喜八/脚本:廣澤栄/撮影:斎藤孝雄/美術:植田寛/音楽:佐藤勝
■出演:三船敏郎、岩下志麻、寺田農、高橋悦史、吉村実子、望月優子、乙羽信子、神山繁、田村高廣

徳川から明治へと大きく体制が変わる革命期、新しい世を夢みて豪快に暴れた男──。赤報隊の一隊士を主軸に、民衆のエネルギーと体制の非情さを描いた幕末アクション。悪どさ、ネチっこさ、小物ぶり!漫画チックな悪代官・雄之助が最高。

11月13日(日) 〜19日(土)

色ぼけ欲ぼけ物語

1963年(S38)/松竹京都/カラー/82分

■監督・脚本:堀内真直/脚本:富田義朗、小林久三/撮影:加藤正幸/音楽:土橋啓二
■出演:伴淳三郎、有島一郎、三木のり平、柳沢真一、藤原釜足、瑳峨三智子、鰐淵晴子、菅原文太

上官たちが終戦直後に隠匿したとされる時価三億円のダイヤモンド──。このお宝の在り処を知る部隊長の行方をめぐって、かつての戦友たちがドタバタ騒動を繰り広げる人情コメディ。怪しげな儲け話を持ちこむ元副官に雄之助。

『関東無宿』写真

(c)日活

11月13日(日) 〜19日(土)

関東無宿

1963年(S38)/日活/カラー/92分

■監督:鈴木清順/脚本:八木保太郎/原作:平林たい子/撮影:峰重義/美術:木村威夫/音楽:池田正義
■出演:小林旭、松原智恵子、平田大三郎、中原早苗、伊藤弘子、殿山泰司、信欣三、高品格、安部徹

利権に走る組織のなかで、ストイックなまでに任侠道を貫いた男の哀しい宿命──。ほとばしる清順美学、颯爽としたアキラの着流し姿が魅力の任侠アクション快作。イカサマ博打師・雄之助もウサン臭さ全開でいい味。

『万年太郎と姐御社員』写真

(c)東映

11月16日(水) 〜22日(火)

万年太郎と姐御社員

1961年(S36)/ニュー東映東京/カラー/87分

■監督:小林恒夫/脚本:舟橋和郎/原作:源氏鶏太/撮影:岡戸嘉外/音楽:木下忠司
■出演:高倉健、星輝美、小林裕子、山東昭子、大村文武、花澤徳衛、十朱久雄、上田吉二郎、月形龍之介

熱血サラリーマン・万年太郎は、持ち前の正義感が仇となって北海道へ転勤に。しかし、今度は悪徳課長と遭遇し…。快男児・高倉健の活躍を、笑いと活劇のなかに描いたもの。味方社員・雄之助が健サンを程よくサポート。

『とむらい師たち』写真

(c)角川映画

11月16日(水) 〜22日(火)

とむらい師たち

1968年(S43)/大映京都/カラー/89分

■監督:三隅研次/脚本:藤本義一/原作:野坂昭如/撮影:宮川一夫/美術:内藤昭/音楽:鏑木創
■出演:勝新太郎、藤村有弘、藤岡琢也、財津一郎、西岡慶子、酒井修、多賀勝、遠藤辰雄

最近のビジネスライクな葬式が気にくわないと、アイデア満載の葬儀コンサルタントを開業した男たち──。クセ者揃いの役者陣に、奇抜で過激なユーモア満載!野坂昭如の同名小説を映画化したもので、注目はやっぱり雄之助の不気味なもぐり医者。