1月24日(日) 〜26日(火)

太平洋ひとりぼっち

1963年(S38)/石原プロモーション/カラー/97分

『太平洋ひとりぼっち』写真

©日活

■監督:市川崑/原作:堀江謙一/脚本:和田夏十/撮影:山崎善弘/美術:松山崇/音楽:芥川也寸志、武満徹
■出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子、大坂志郎、田中絹代、森雅之、ハナ肇、芦屋雁之助、草薙幸二郎、平田大三郎、神山勝、上野山功一

昭和三十七年、夏。たった一人で太平洋ヨット横断をやってのけた堀江謙一青年の壮挙。自然の猛威に翻弄され、体力の消耗や孤独と闘いながらサンフランシスコを目指す様を、石原裕次郎が一人芝居でみごとに演じきった。

1月24日(日) 〜30日(土)

裸の大将

1958年(S33)/東宝/カラー/93分

『裸の大将』写真

©東宝

■監督:堀川弘通/脚本:水木洋子/撮影:中井朝一/美術:河東安英/音楽:黛敏郎
■出演:小林桂樹、三益愛子、団令子、青山京子、中田康子、横山道代、沢村貞子、三木のり平、有島一郎、加東大介、市村俊幸、柳家金語楼、東野英治郎

実在の天才画家・山下清の放浪の日々を描いた傑作人情喜劇。太平洋戦争突入から敗戦直後までの日本の世相が清一流のみかたでユーモラスにとらえられている。小林桂樹のなりきりぶりもみごとな、彼の代表作のひとつ。

1月24日(日) 〜30日(土)

七つの弾丸

1959年(S34)/東映東京/白黒/89分

『七つの弾丸』写真

©東映

■監督:村山新治/脚本:橋本忍/撮影:仲沢半次郎/美術:森幹男/音楽:林光
■出演:三國連太郎、久保菜穂子、今井俊二、伊藤雄之助、能沢佳子、星美智子、高原駿雄、加藤嘉、神田隆、清村耕次、左卜全、成瀬昌彦、花澤徳衛、織田政雄

昭和三十年の大阪北浜銀行ギャング事件に材をとって橋本忍が脚色、犯人の側にカメラを据えながら、被害者となる人々の日常も並行して描いていく異色の犯罪映画。村山新治監督得意のドキュメンタリータッチが光る。

1月27日(水) 〜2月2日(火)

にあんちゃん

1959年(S34)/日活/白黒/101分

『にあんちゃん』写真

©日活

■監督・脚本:今村昌平/原作:安本末子/脚本:池田一朗/撮影:姫田真佐久/美術:中村公彦/音楽:黛敏郎
■出演:長門裕之、松尾嘉代、沖村武、前田暁子、吉行和子、二谷英明、北林谷栄、芦田伸介、西村晃、小沢昭一、殿山泰司、山内明

不景気に覆われた九州の炭鉱町。両親を亡くした四人兄妹が苦境に遭いながらも、明るく、そして力強く生きていく──。十歳の少女の日記、感動の映画化。現地ロケをいかして労働者の暮らしを鮮やかにとらえている。

1月27日(水) 〜2月2日(火)

暁の翼

1960年(S35)/大映東京/白黒/99分

『暁の翼』写真

©KADOKAWA 1960

■監督:富本壮吉/脚本:井手雅人、下飯坂菊馬/撮影:高橋通夫/美術:間野重雄/音楽:大森盛太郎
■出演:菅原謙二、友田輝、金田一敦子、左幸子、三田村元、高松英郎、片山明彦、石井竜一、浜口喜博、見明凡太朗、伊沢一郎、藤田進

新田原基地から訓練に飛びたったジェット機が計器故障をおこし、搭乗員二名は落下傘降下、洋上を彷徨いながら救助を待つことに──。必死の捜索、家族の祈り。実際におこった遭難救出劇をドラマティックに描いたもの。

1月31日(日) 〜2月2日(火)

蟻の街のマリア

1958年(S33)/歌舞伎座/カラー/109分 ○国立映画アーカイブ所蔵作品

『蟻の街のマリア』写真

©1958 松竹株式会社

■監督:五所平之助/原作:松居桃楼/脚本:長谷部慶治/撮影:竹野治夫/美術:平川透徹/音楽:芥川也寸志
■出演:千之赫子、南原伸二、佐野周二、渡辺文雄、三井弘次、多々良純、斎藤達雄、夏川静江、丸山明宏、中村是好、須賀不二夫、飯田蝶子

隅田川畔のバタヤ部落に、人々の魂を救いたいとカトリック信者のお嬢さんがやってきた──。当時のマスコミを賑わせた実話を、五所平之助がたくみに映画化。宝塚を退団した直後の千之赫子がヒロインに抜擢された。

1月31日(日) 〜2月6日(土)

帝銀事件 死刑囚

1964年(S39)/日活/白黒/109分

『帝銀事件 死刑囚』写真

©日活

■監督・脚本:熊井啓/撮影:岩佐一泉/美術:千葉和彦/音楽:伊福部昭
■出演:信欽三、内藤武敏、井上昭文、笹森礼子、柳川慶子、平田大三郎、庄司永建、藤岡重慶、木浦佑三、草薙幸二郎、北林谷栄、高品格、垂水悟郎、鈴木瑞穂、佐野浅夫

昭和二十三年一月、東京都豊島区の帝国銀行椎名町支店で大量毒殺事件が発生。犯行から容疑者逮捕、判決まで──日本中を騒然とさせた怪事件を、取材の新聞記者の目を通して追う。熊井啓、渾身の監督昇進第一作。

2月3日(水) 〜13日(土)

真昼の惨劇

ニュープリント

1958年(S33)/歌舞伎座/白黒/80分

『真昼の惨劇』写真

©1958 松竹株式会社

■監督:野村企鋒/脚本:水上伸郎、峰竜太/撮影:荒牧正/美術:平川透徹、飯田公夫/音楽:長沢勝俊
■出演:望月優子、福原秀雄、青柳寿恵、島田典子、春日井宏住、左卜全、中村是好、武智豊子、本郷秀雄、賀原夏子、中村美代子、島田屯

大東京の片隅、バタヤ部落で十代の姉妹が父親を絞殺する……という昭和三十三年六月におきた尊属殺人が題材。酒乱の父親に泣き、貧困の生活に追いつめられた果ての悲劇をリアリスティックな手法で銀幕に再現。

2月3日(水) 〜9日(火)

ここに泉あり

1955年(S30)/中央映画/白黒/150分

『ここに泉あり』写真

写真提供:独立プロ名画保存会

■監督:今井正/脚本:水木洋子/撮影:中尾駿一郎/美術:川島泰造/音楽:團伊玖磨
■出演:岸恵子、岡田英次、小林桂樹、加東大介、三井弘次、東野英治郎、千石規子、沢村貞子、中村是好、十朱久雄、原保美、山田耕筰、室井摩耶子

地方オーケストラの草分け、群馬交響楽団の草創期の苦闘を、ポピュラーな名曲や童謡などをふんだんに盛りこんで描いた感動作。山田耕筰が自ら劇中の楽団演奏の指揮をとるなど音楽人の特別出演が話題を呼んだ。

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