2月7日(日) 〜13日(土)

愛と死をみつめて

1964年(S39)/日活/白黒/118分

『愛と死をみつめて』写真

©日活

■監督:斎藤武市/原作:大島みち子、河野実/脚本:八木保太郎/撮影:萩原憲治/美術:坂口武玄/音楽:小杉太一郎
■出演:吉永小百合、浜田光夫、笠智衆、宇野重吉、内藤武敏、北林谷栄、ミヤコ蝶々、笠置シヅ子、木下雅弘、初井言栄

軟骨肉腫という難病におかされ二十一年の生涯を閉じた大島みち子と、大学生・河野実の往復書簡集を映画化。ミコとマコ、若い二人のひたむきな恋、重苦しい死の影。国民的ヒットを記録した純愛映画の金字塔。

2月10日(水) 〜16日(火)

朝を呼ぶ口笛

1959年(S34)/松竹大船/白黒/62分

『朝を呼ぶ口笛』写真

©1959 松竹株式会社

■監督:生駒千里/原作:吉田稔/脚本:光畑碩郎/撮影:篠村荘三郎/美術:平高主計/音楽:鏑木創
■出演:加藤弘、田村高廣、瞳麗子、沢村貞子、山内明、井川邦子、吉永小百合、鳥居博也、殿山泰司、織田政雄、吉野憲司、田中晋二、真塩洋一

一家を支え、定時制高校進学の学費を得るために、雨の日も、風の朝も、新聞配達をする少年の健気な生活記録。全国小中学校つづり方コンクールで文部大臣賞を受賞した吉田稔の「新聞配達」をもとにした珠玉篇。

2月10日(水) 〜16日(火)

証人の椅子

1965年(S40)/大映東京、山本プロダクション/白黒/103分

『証人の椅子』写真

©KADOKAWA 1965

■監督:山本薩夫/原作:開高健/脚本:井手雅人/撮影:上村竜一/美術:菊池誠/音楽:池野成
■出演:奈良岡朋子、福田豊土、吉行和子、新田昌玄、樋浦勉、寺田誠、浜田寅彦、日色ともゑ、松下達夫、下條正巳、大滝秀治、永田靖、加藤嘉、清水将夫

「徳島ラジオ商殺し」を素材にした開高健『片隅の迷路』を山本薩夫監督が迫真のタッチで映画化、冤罪疑惑を広く世に訴えた。犯人に仕立てられた妻・奈良岡朋子の演技が絶賛され、毎日映画コンクール女優助演賞を受賞。

2月14日(日) 〜20日(土)

ぼくどうして涙がでるの

1965年(S40)/日活/白黒/89分

『ぼくどうして涙がでるの』写真

©日活

■監督:森永健次郎/原作:伊藤文學、伊藤紀子/脚本:吉田憲二/撮影:萩原憲治/美術:西亥一郎/音楽:渡辺宙明
■出演:十朱幸代、日下部聖悦、佐藤英夫、山本陽子、西尾三枝子、浜川智子、藤竜也、北竜二、楠侑子、柳川慶子、村瀬幸子

「薔薇族」編集長として知られる伊藤文學と、その妹・紀子の同名手記にもとづく感動篇。心臓病を患ったヒロインの闘病生活、同室の坊やとの交流──。本も映画もヒットし、心臓病の啓蒙に多大な貢献をした。

2月14日(日) 〜20日(土)

おれについてこい!

1965年(S40)/東宝、渡辺プロダクション/白黒/106分

『おれについてこい!』写真

©東宝

■監督:堀川弘通/原作:大松博文/脚本:菊島隆三/撮影:完倉泰一/美術:河東安英/音楽:石井歓
■出演:ハナ肇、草笛光子、白川由美、河西都子、檜よしえ、根岸明美、山本圭子、滝田裕介、清村耕次、佐原健二、淡島千景、島田正吾、中村伸郎

東京オリンピックで金メダルを獲得した女子バレー日本チーム。彼女らを率いた名監督・大松博文の著書をもとに優勝までの険しい道のりを描いたもの。もちろん「東洋の魔女」の代名詞「回転レシーブ」誕生秘話も。

2月17日(水) 〜23日(火)

かあちゃんと11人の子ども

1966年(S41)/松竹/カラー/106分

『かあちゃんと11人の子ども』写真

©1966 松竹株式会社

■監督:五所平之助/原作:吉田とら/脚本:堀江英雄/撮影:長岡博之/美術:浜田辰雄/音楽:斎藤一郎
■出演:左幸子、渥美清、倍賞千恵子、田村正和、香山美子、藤岡弘、竹脇無我、久我美子、十朱幸代、内藤武敏、稲野和子、左時枝

十一人の子どもたちを育てあげた主婦の四十年にわたる歳月をほのぼのと描く。夫の出征、子の病。いつの時も明るく、マイペースに家族と向きあうかあちゃん──。西伊豆に暮らす吉田とらの実話をもとにした感動篇。

2月17日(水) 〜23日(火)

一万三千人の容疑者

1966年(S41)/東映東京/白黒/88分

『一万三千人の容疑者』写真

©東映

■監督:関川秀雄/原作:堀隆次/脚本:長谷川公之/撮影:飯村雅彦/美術:中村修一郎/音楽:伊福部昭
■出演:芦田伸介、田畑隆、小山明子、市原悦子、岸輝子、村瀬幸子、永田靖、浜田寅彦、織本順吉、松本克平、稲葉義男、井川比佐志

戦後最大の誘拐事件といわれた「吉展ちゃん事件」。この事件の主任刑事だった堀隆次の手記にもとづくドキュメント・ドラマで、二年三ヶ月もの長きにわたって捜査にあたった刑事たちの苦闘が描かれる。

2月21日(日) 〜27日(土)

衝動殺人 息子よ

1979年(S54)/東京放送、松竹/カラー/130分

『衝動殺人 息子よ』写真

©1979 松竹/東京放送

■監督・脚本:木下恵介/原作:佐藤秀郎/脚本:砂田量爾/撮影:岡崎宏三/美術:重田重盛/音楽:木下忠司
■出演:若山富三郎、高峰秀子、田中健、大竹しのぶ、加藤剛、吉永小百合、中村玉緒、田村高廣、尾藤イサオ、近藤正臣、藤田まこと

最愛の一人息子を通り魔に殺された夫婦が、深い悲しみを乗りこえ、やがて被害者遺族の補償制度を国に訴えていく──。昭和五十三年中央公論に掲載された佐藤秀郎のノンフィクション『衝動殺人』を映画化。

2月21日(日) 〜27日(土)

限りある日を愛に生きて

1967年(S42)/大映東京/カラー/88分

『限りある日を愛に生きて』写真

©KADOKAWA 1967

■監督:田中重雄/原作:草薙実、草薙紀子/脚本:新藤兼人、関功/撮影:中川芳久/美術:柴田篤二/音楽:木下忠司
■出演:高田美和、太田博之、山本耕一、風見章子、松下達夫、原敬子、早川雄三、二宮秀樹、岡田陽子、見明凡太朗

死期を宣告された娘と、彼女を励まし支える苦学生。二人が多くの障害を乗りこえて結ばれるまでの感動の物語。原作は草薙実、草薙紀子の『限りある日を愛に生きてー不治の心臓病と闘う愛の記録』。

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