『怪談おとし穴』写真

(c)角川ヘラルド映画

7月23日(日) 〜25日(火)

怪談おとし穴

1968年(S43)/大映東京/白黒/78分 ※16mm

■監督:島耕二/脚本:舟橋和郎/撮影:小原譲治/美術:柴田篤二/音楽:大森盛太郎 ■出演:成田三樹夫、三条魔子、渚まゆみ、船越英二、見明凡太朗

社長令嬢と結婚することになった倉本は、邪魔になった元恋人を殺害。彼が新婚旅行から戻った翌日、社内に異変が起こり始める。深夜の無人オフィスに響くタイプ音、座ると具合の悪くなる椅子…。大映が新たな試みとして製作した現代の怪奇譚。主人公・成田三樹夫の冷徹さもコワイ。


『四谷怪談』写真

(c)東宝

7月23日(日) 〜29日(土)

四谷怪談

1965年(S40)/東京映画/カラー/105分

■監督:豊田四郎/脚本:八住利雄/原作:鶴屋南北/撮影:村井博/音楽:武満徹 ■出演:仲代達矢、岡田茉莉子、池内淳子、大空真弓、中村勘三郎

出世欲にかられて妻・お岩を殺害した民谷伊右衛門。人の世の無情残酷を恨んで死んだお岩の怨霊が伊右衛門に執念深くつきまとう。原作は鶴屋南北の代表作で、夏の興行には欠かせない素材。本作では日本幽霊最大の花形スタア“お岩様”に岡田茉莉子。醜いメイクは控えめ。


『怪談夜泣き燈篭』写真

(c)角川ヘラルド映画

7月23日(日) 〜29日(土)

怪談夜泣き燈篭

1962年(S37)/大映京都/白黒/73分 ※16mm

■監督:田坂勝彦/脚本:犬塚稔/撮影:本田平三/美術:加藤茂/音楽:高橋半 ■出演:小林勝彦、藤原礼子、名和宏、中村鴈治郎、近江輝子

自分の葬式を仕組んで、親から金を騙しとった豪商の息子・又三郎。だが、その悪知恵を授けた悪友・由之助が、又三郎を棺桶に入れたまま生き埋めにしてしまう。必死に墓からはいでた又三郎だったが…。色と欲をめぐる人間模様。ラストに発狂する、女の狂気の描写がみもの。


『怪猫呪いの沼』写真

(c)東映 1968「怪猫呪いの沼」

7月26日(水) 〜 8月1日(火)

怪猫呪いの沼

1968年(S43)/東映京都/白黒/87分

■監督・脚本:石川義寛/撮影:赤塚滋/美術:井川徳道/音楽:富田勲 ■出演:内田良平、里見浩太郎、御影京子、橘ますみ、三島ゆり子、八代万智子

佐賀の鍋島直茂が謀反を起こし城主を惨殺。その妻は愛猫とともに入水自殺を図った。やがて城主となった直茂の周りで怪異が起こり始め…。怪談映画のベテラン、石川義寛が自ら書きおろした一篇。狂乱した直茂が部屋に飛びこむと一面に生首がズラリ、という場面は恐怖度満点。


7月26日(水) 〜 8月1日(火)

吸血髑髏船

1968年(S43)/松竹/白黒/81分

■監督:松野宏軌/脚本:下飯坂菊馬、小林久三/撮影:加藤正幸/音楽:西山登 ■出演:松岡きっこ、入川保則、西村晃、岡田真澄、金子信雄、小池朝雄

航海中の貨物船が略奪者たちに襲われ、乗員は皆殺しに。やがて、船は幽霊船となって出没するようになり、殺された女の霊がその妹にのりうつる。呪いに満ちたミイラたちの壮絶な復讐劇を描いた和製ゴシックホラー。冒頭で殺されてしまう西村晃は後半、血を吸って生きるミイラとして復活!


7月30日(日) 〜8月5日(土)

怪談色ざんげ 狂恋女師匠

1957年(S32)/松竹京都/白黒/101分

■監督:倉橋良介/脚本:柳川真一/撮影:服部幹夫/美術:桑野春英/音楽:木下忠司 ■出演:水原真知子、名和宏、北上弥太郎、瑳峨三智子、日守新一

おせんは美人で独身、男嫌いで評判の踊りの師匠。そんな彼女の肌に火をつけた男がいた。初めて知った女の喜びに身も心も掻き乱されるおせん。しかし、悪党に熱湯を浴びせかけられたことから、彼女の顔は醜くただれ…。非業の死を遂げた女の執念が怨霊となり男たちを襲う。


『蛇娘と白髪魔』写真

(c)角川ヘラルド映画

7月30日(日) 〜8月5日(土)

蛇娘と白髪魔

1968年(S43)/大映東京/白黒/82分

■監督:湯浅憲明/脚本:長谷川公之/原作:楳図かずお/撮影:上原明/音楽:菊池俊輔 ■出演:松井八知栄、高橋まゆみ、平泉征、浜田ゆう子、北原義郎

生後すぐに両親と離ればなれになり、孤児院で育った小百合は、父と再会、新たな生活を始めることに。だがその屋敷には姿を隠しているもう一人の娘がいた…。晴れて両親のもとにひきとられた少女を、謎の蛇娘と白髪の怪人が襲う!原作者・楳図かずおも運転手役で登場。