脚本家・桂千穂 血と薔薇は暗闇の映画

2021年5月2日(日)〜29日(土) ラピュタ阿佐ケ谷

─ 人間を描くだけが映画じゃありません ─

 生前の桂千穂はそんな言葉をよく口にした。
 作り手は“人間を描く”ことなどで作家的良心を満足させていてはいけない。もっとストーリーの面白さを追求し、目の覚めるようなプロットを生み出すために創意工夫を重ねるべきなのだ。それこそが桂千穂の映画作りの信念であり、また自らへの戒めでもあった。
 ここに集められた映画は、そんな桂にしか書きえなかったシナリオに支えられたものばかりである。その過激で極端な世界に度肝を抜かれ、エンターテイメントの極意に酔いしれてほしい。そして、映画の“面白さ”に殉じたシナリオライターを何度でも発見してほしい。

解説:日本シナリオ作家協会

2021年5月2日(日)〜29日(土)ラピュタ阿佐ケ谷

協力:日本シナリオ作家協会、日活株式会社、新日本映像株式会社、東宝株式会社、株式会社KADOKAWA、株式会社PSC、国立映画アーカイブ

トークイベント

●5月2日(日)17:00『大江戸性盗伝 ─女斬り─』上映後
ゲスト:山田耕大さん(脚本家、元ロマンポルノプロデューサー)

●5月8日(土)16:30『蔵の中』上映後
ゲスト:佐伯俊道さん(脚本家、日本シナリオ作家協会理事長)

●5月9日(日)18:50『暴行切り裂きジャック』上映後
ゲスト:ハセベバクシンオーさん(脚本家、小説家、長谷部安春監督ご長男)

●5月15日(土)18:50『㊙ハネムーン 暴行列車』上映後
ゲスト:柏原寛司さん(脚本家、監督)

●5月16日(日)18:50『愛欲の標的』上映後
ゲスト:伴一彦さん(脚本家)

●5月22日(土)16:50『俗物図鑑』上映後
ゲスト:内藤誠さん(脚本家、監督)

●5月23日(日)17:30『ふたり』上映後
ゲスト:大林千茱萸さん(映画家、大林宣彦監督ご長女)

●5月29日(土)18:50『縄と乳房』上映後
ゲスト:港岳彦さん(脚本家)、難波望さん(脚本家)