『思春の泉』写真

(c)国際放映

3月26日(日) 〜28日(火)

思春の泉

1953年(S28)/新東宝=俳優座/白黒/88分

■脚本:館岡謙之助/原作:石坂洋次郎/撮影:横山実/美術:北川勇/音楽:斎藤一郎 ■出演:左幸子、宇津井健、岸輝子、高橋豊子、小沢栄、千田是也、東野英治郎

東北の農村。秋になると村が一団となって小屋掛けをして草刈りをはじめる。この時期に若い男女の間で芽生える、はちきれるような恋模様を、“中川信夫・人間喜劇”の真髄をいっぱいに詰めこんで描いた作品。


『妖艶毒婦伝 人斬りお勝』写真

(c)東映

3月26日(日) 〜28日(火)

妖艶毒婦伝 人斬りお勝

1969年(S44)/東映東京/カラー/89分 ※英語字幕付

■脚本:高田宏治/原作:高橋猛/撮影:飯村雅彦/美術:江野慎一/音楽:河辺公一 ■出演:宮園純子、大信田礼子、西村晃、近藤正臣、賀川雪絵、若山富三郎

なんたる屈辱、ああ無念なり。極悪非道の悪代官に全てを奪われ、地獄の底まで突き落とされたお勝。復讐に燃える女が借りを返すべく立ちあがる!二階建て遊郭セットの縦横無尽の撮影は必見。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品


『憲兵と幽霊』写真

(c)国際放映

3月26日(日) 〜4月1日(土)

憲兵と幽霊

1958年(S33)/新東宝/白黒/75分

■脚本:石川義寛/撮影:西本正/美術:黒沢治安 ■出演:天知茂、中山昭二、宮田文子、久保菜穂子、三原葉子、万里昌代、芝田新、胡美芳

第二次世界大戦中。部下の結婚に嫉妬した憲兵将校は、機密書類盗難の罪を被せ部下を銃殺、その妻に近づいた。やがて、大陸に渡った将校を部下の怨念が襲う…。天知茂が冷ややかに演じる将校は、『東海道四谷怪談』民谷伊右衛門の下地か。


『八百万石に挑む男』写真

(c)東映

3月29日(水) 〜 4月4日(火)

八百万石に挑む男

1961年(S36)/東映京都/カラー/95分

■脚本:橋本忍/撮影:三木滋人/美術:桂長四郎/音楽:渡辺宙明 ■出演:市川右太衛門、中村賀津雄、桜町弘子、河原崎長一郎、水島道太郎、仲谷昇、徳大寺伸

天一坊は将軍吉宗の御落胤か否かー。その真実をめぐり、政争の具にされ、翻弄される若者の悲哀を突きつける。東映時代劇特有の派手なチャンバラ、立回りが一切ない時代劇。“天一坊と伊賀之亮”に、中村賀津雄と市川右太衛門。


『さすらいの旅路』写真

(c)国際放映

3月29日(水) 〜 4月4日(火)

さすらいの旅路

1951年(S26)/新東宝/白黒/86分

■脚本:岸松雄、井手雅人/原作:大林清/撮影:鈴木博/美術:加藤雅俊/音楽:服部正 ■出演:若山セツ子、龍崎一郎、清川玉枝、田崎潤、暁テル子、柳永二郎、清水将夫

心やさしい人ならばきっと泣きます、歌謡メロドラマ。流しの歌手から、スタア歌手へ。その出世が愛の破局へ…。恋人たちのすれ違いと、その友人の秘かな片思い、男同士の友情を、ほろ苦くさわやかに描いた作品。


『夏目漱石の三四郎』写真

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4月2日(日) 〜8日(土)

夏目漱石の 三四郎

1955年(S30)/東宝/白黒/81分

■脚本:八田尚之/原作:夏目漱石/撮影:玉井正夫/美術:北猛夫、清水喜代志/音楽:斎藤一郎 ■出演:山田真二、八千草薫、笠智衆、土屋嘉男、岩崎加根子、江原達怡

男にとって女は天使か、魔物か。上京したばかりの大学生・三四郎は、一人の女性に出会い、惹かれていくが…。夏目漱石の名作を、中川信夫が香り豊かな演出で映画化。大正時代の若者の、淡い恋ごころが清々しい。