映画×温泉 湯けむり日本映画紀行

■ 作品解説 / / /

7月4日(水) 〜10日(火)

社長千一夜

1967年(S42)/東宝/カラー/94分

■監督:松林宗恵/脚本:笠原良三/撮影:長谷川清/美術:村木忍 ■出演:森繁久彌、久慈あさみ、小林桂樹、司葉子、加東大介、三木のり平、フランキー堺

万博を目前に控え上昇気流にのりたい庄司観光会社は、社長を中心に猛ハッスル中。そこへ、超近代ホテルを九州に建築するという日系三世が登場。この男を引き込もうと、別府・熊本・天草・島原…候補地選びの現地案内珍道中。

『社長千一夜』写真

(c)東宝

7月8日(日) 〜14日(土)

夢千代日記

1985年(S60)/東映京都/カラー/129分

■監督:浦山桐郎/脚本:早坂暁/撮影:安藤庄平/美術:井川徳道/音楽:松村禎三 ■出演:吉永小百合、名取裕子、田中好子、樹木希林、北大路欣也

山陰の湯村温泉。母から受け継いだ芸者置屋「はる屋」を営む夢千代は、長年、原爆症に苦しみ、白血病と診断される。限られた命のなかでひたむきに生きる夢千代。彼女は、ふと知りあった旅役者に心惹かれていく…。

『夢千代日記』写真

(c)東映

7月8日(日) 〜14日(土)

温泉女医

1964年(S39)/大映東京/カラー/78分 ※16mm

■監督・脚本:木村恵吾/脚本:田口耕三/撮影:宗川信夫/音楽:小川寛興 ■出演:若尾文子、丸井太郎、姿美千子、中村鴈治郎、菅井一郎

湯けむりたなびく伊豆の温泉町。医者といえば高血圧の老医師がただ一人というこの町に、美貌の女医がやってきた。俄然、急患続出!女医・若尾を中心に、湯の町の情緒豊かな人間模様を明るい笑いとお色気のなかに描く。

『温泉女医』写真

(c)角川映画

7月11日(水) 〜17日(火)

波の塔

1960年(S35)/松竹大船/カラー/99分

■監督:中村登/脚本:沢村勉/原作:松本清張/撮影:平瀬静雄/美術:芳野尹孝 ■出演:有馬稲子、津川雅彦、桑野みゆき、南原宏治、石濱朗、二本柳寛

東京地検の新任検事・小野木は、美しい人妻と深い関係に。逢瀬を重ねる二人が訪れた場所は山梨県の下部温泉。しかし、予想もしない偶然の連鎖が愛する二人を終局へと導いていく――。松本清張の同名小説を映画化。

7月11日(水) 〜17日(火)

風流温泉 番頭日記

1962年(S37)/宝塚映画/カラー/90分

■監督:青柳信雄/脚本:長瀬喜伴/原作:井伏鱒二/撮影:安本淳/音楽:松井八郎 ■出演:小林桂樹、司葉子、池内淳子、志村喬、高島忠夫、三木のり平

原作は井伏鱒二『掛け持ち』。甲府の旅館では叱られてばかりだった番頭の喜十さん。ところが、伊豆の旅館では人柄を見込まれ支配人格にまで出世する――。温泉旅館を渡り歩く飄々とした番頭さんの物語。

『風流温泉 番頭日記』写真

(c)東宝

7月15日(日) 〜21日(土)

四十八歳の抵抗

1956年(S31)/大映東京/白黒/108分

■監督:吉村公三郎/脚本:新藤兼人/原作:石川達三/撮影:中川芳久/音楽:池野成 ■出演:山村聰、若尾文子、雪村いづみ、小野道子、船越英二

保険会社次長・西村は平凡なサラリーマン生活に倦怠を感じ、冒険を試みようとバーで知りあったロマンティックな少女に情熱を燃やす。熱海の一夜にかけた中年男の悲しきレジスタンス――。石川達三の同名小説を映画化。

『四十八歳の抵抗』写真

(c)角川映画

7月15日(日) 〜21日(土)

若いやつ

1963年(S38)/松竹京都/カラー/91分

■監督:市村泰一/脚本:高橋二三/原作:北条誠/撮影:倉持友一/音楽:小川寛興 ■出演:橋幸夫、倍賞千恵子、山本豊三、瞳麗子、小坂一也、沢村貞子

バス会社社長の一人息子・哲夫は、大学卒業前の休みに高原温泉スキー場の営業所へ従業員としてやってきた。彼は温泉宿で働く娘・寿子と知りあい、親しくなっていく。橋幸夫・倍賞千恵子のコンビで描いた青春讃歌。

7月18日(水) 〜24日(火)

しろばんば

1962年(S37)/日活/白黒/101分

■監督:滝沢英輔/脚本:木下恵介/原作:井上靖/撮影:山崎善弘/美術:松山崇 ■出演:島村徹、芦川いづみ、北林谷栄、渡辺美佐子、高野由美、宇野重吉

井上靖の自伝的小説を映画化。伊豆湯ケ島の山村で、曾祖父の妾だったおぬい婆さんと二人きりで暮らす洪作少年の日々。小学校教師としてやってきた叔母・さき子との交流や、淡い恋など様々な経験を経て洪作は成長していく。