12月18日(日) 〜20日(火)

野獣死すべし

1959年(S34)/東宝/白黒/96分

『野獣死すべし』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:須川栄三/原作:大藪春彦/脚本:白坂依志夫/撮影:小泉福造/美術:浜上兵衛/音楽:黛敏郎
■出演:仲代達矢、団令子、白川由美、小泉博、東野英治郎、中村伸郎、佐藤允、滝田裕介、三好栄子、横山道代

勤勉で誠実、しかも秀才と折り紙つきの大学院生が完全犯罪に異常な興味を抱き、次々と罪をおかしていく──。大藪春彦の処女小説を映画化したもので、スタッフ・キャストに若い才能が集結。本格的ハードボイルド映画の登場と話題に。

12月18日(日) 〜24日(土)

現代悪党仁義

1965年(S40)/日活/白黒/103分 ※16mm

『現代悪党仁義』写真

©日活

■監督:中平康/原作:佐川桓彦/脚本:若井基成/撮影:山崎善弘/美術:千葉和彦/音楽:三保敬太郎
■出演:宍戸錠、二谷英明、桂小金治、稲野和子、山本陽子、井上昭文、杉山俊夫、深江章喜、高原駿雄、天坊準

鮮やかな手口とチームワークで銭を巻きあげる商売、その名は詐話師──。原作は佐川桓彦の『えげつない奴』。大阪ミナミを舞台に、宍戸錠率いる犯罪者集団VS二谷英明の金庫破り軍団が華麗な騙しあいを繰り広げる。

12月18日(日) 〜24日(土)

悪女の季節

1958年(S33)/松竹大船/カラー/110分

『悪女の季節』写真

©1958 松竹株式会社

■監督:渋谷実/脚本:菊島隆三/撮影:長岡博之/美術:浜田辰雄/音楽:黛敏郎
■出演:山田五十鈴、岡田茉莉子、片山明彦、杉浦直樹、東野英治郎、伊藤雄之助、九條映子、三好栄子、中村伸郎、諸角啓二郎

老実業家の莫大な財産を狙って、殺人計画をきそう内妻とそのドライ娘。これに甥っこ、殺し屋、運転手までが加わって、むきだしの欲望が醜くからみあう──。魅力的なキャストが快演・怪演をみせるブラックコメディ。

12月21日(水) 〜28日(水)

最後の審判

1965年(S40)/東京映画/白黒/96分

『最後の審判』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:堀川弘通/原作:W・P・マッギヴァーン/脚本:松山善三、池田一朗/撮影:黒田徳三/美術:小野友滋/音楽:武満徹
■出演:仲代達矢、須賀不二男、淡島千景、吉村実子、松村達雄、伴淳三郎、東野英治郎

エリートコースを歩む従兄を妬み、その妻を利用して破滅に導こうとする主人公。大胆で巧妙な殺人の手口、完璧なアリバイ、そして驚くべき結末──。仲代達矢主演のクライムサスペンスで、武満徹の音楽がムードを盛りあげる。

12月21日(水) 〜28日(水)

銭ゲバ

1970年(S45)/近代放映/カラー/91分

『銭ゲバ』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:和田嘉訓/原作:ジョージ秋山/脚本:小滝光郎、高畠久/撮影:安藤庄平/美術:安部衛/音楽:広瀬健次郎
■出演:唐十郎、緑魔子、横山リエ、應蘭芳、加藤武、岸田森、曽我廼家明蝶、左とん平

「銭のためならなんでもするズラ!」少年サンデーに連載されて反響を呼んだジョージ秋山の同名漫画を映画化。金のためなら手段を選ばぬ醜男が、罪を重ねながら成りあがっていく。ぶっ飛んだ主題歌『銭ゲバ大行進』も必聴。

12月25日(日) 〜30日(金)、1月2日(月)、3日(火)

白い巨塔

1966年(S41)/大映東京/白黒/150分

『白い巨塔』写真

©KADOKAWA 1966

■監督:山本薩夫/原作:山崎豊子/脚本:橋本忍/撮影:宗川信夫/美術:間野重雄/音楽:池野成
■出演:田宮二郎、東野英治郎、田村高廣、小沢栄太郎、船越英二、滝沢修、藤村志保、小川真由美、長谷川待子

封建的な人間関係、派閥争いなど、醜悪な医学界の内幕を凄まじい迫力で描いた山本薩夫監督渾身の作。立身出世のためにあらゆるものを踏みつけ、弱者を切り捨てて医学部教授の地位を獲得する主人公を田宮二郎が熱演している。

12月25日(日) 〜30日(金)、1月2日(月)、3日(火)

地獄の曲り角

1959年(S34)/日活/白黒/93分

『地獄の曲り角』写真

©日活

■監督:蔵原惟繕/原作:藤原審爾/脚本:馬場当、山田信夫/撮影:間宮義雄/美術:千葉一彦/音楽:真鍋理一郎
■出演:葉山良二、南田洋子、稲垣美穂子、大泉滉、土方弘、高品格、近藤宏、二本柳寛、広岡三栄子

しがないホテルボーイが汚職事件にまつわる鍵を手に入れ、瞬く間に街の顔役へとのしあがっていく──。藤原審爾原作『金と女と死』をもとにしたスリリングなサスペンス・ドラマ。欲に憑かれた主人公に葉山良二、南田洋子の妖婦も◎。

12月29日(木)、30日(金)、1月2日(月) 〜7日(土)

白昼堂々

1968年(S43)/松竹/カラー/99分

『白昼堂々』写真

©1968 松竹株式会社

■監督・脚本:野村芳太郎/原作:結城昌治/脚本:吉田剛/撮影:川又昻/美術:梅田千代夫/音楽:林光
■出演:渥美清、倍賞千恵子、藤岡琢也、有島一郎、生田悦子、三原葉子、田中邦衛、佐藤蛾次郎、フランキー堺

九州の炭鉱で働いていた元スリが、廃鉱をきっかけに万引集団を結成して上京。白昼堂々と都内のデパートをあらしまわる──!大胆な手口の数々、刑事との攻防、社会から見捨てられた者たちの人間模様が滑稽さのなかに鋭く描かれる。

12月29日(木)、30日(金)、1月2日(月) 〜7日(土)

花と嵐とギャング

1961年(S36)/ニュー東映東京/白黒/84分

『花と嵐とギャング』写真

©東映

■監督:石井輝男/原作:藤原審爾/脚本:佐治乾/撮影:星島一郎/美術:近藤照男/音楽:三保敬太郎
■出演:高倉健、鶴田浩二、江原真二郎、小宮光江、曽根晴美、小川守、新井茂子、清川虹子、山本麟一、佐々木孝丸

一族郎党みな悪人というヤバい一家に銀行襲撃の話が舞いこんだ──!鬼才・石井輝男監督が東映入社第一回作品として撮った軽快なギャング映画。撃たれる奴、裏切る奴、金を横取りする奴が入り乱れ、大争奪戦に。

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