1月4日(水) 〜10日(火)

不知火檢校

1960年(S35)/大映京都/白黒/91分

『不知火檢校』写真

©KADOKAWA 1960

■監督:森一生/原作:宇野信夫/脚本:犬塚稔/撮影:相坂操一/美術:太田誠一/音楽:斎藤一郎
■出演:勝新太郎、中村玉緒、近藤美恵子、丹羽又三郎、鶴見丈二、倉田マユミ、安部徹、須賀不二男、丸山修、伊沢一郎

江戸爛熟期を舞台に、殺人、強盗、強姦、ゆすり……と悪の限りを尽くしてのしあがろうとする按摩師の姿をドライなタッチで描いたもの。原作は宇野信夫の戯曲。勝新が初の汚れ役に挑んで活路をみいだした記念碑的一篇。

1月4日(水) 〜10日(火)

七人の野獣 血の宣言

1967年(S42)/日活/カラー/91分

『七人の野獣 血の宣言』写真

©日活

■監督・原作・脚本:江崎実生/原作・脚本:山崎巌/撮影:安藤庄平/美術:千葉和彦/音楽:山本直純、坂田晃一
■出演:丹波哲郎、宍戸錠、岡田真澄、小池朝雄、山本陽子、弓恵子、青木義朗、高品格、郷?治、小高雄二

丹波哲郎扮する元刑事が、一癖も二癖もある野郎たちを集めて大スケールの現金強奪を画策。他人の競馬場襲撃に便乗して、売上金約三億円の横取りを狙う──!スリルとユーモアがいっぱいの娯楽アクション。

1月8日(日) 〜10日(火)

夜の終り

1953年(S28)/東宝/白黒/94分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『夜の終り』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:谷口千吉/脚本:菊島隆三/撮影:山田一夫/美術:松山崇/音楽:芥川也寸志
■出演:池部良、岡田茉莉子、志村喬、小川虎之助、三益愛子、沢村貞子、村瀬幸子、清水将夫、清水元、藤原釜足、坪内美子、本間文子

貧しい下水工夫の主人公は、ふとめばえた邪悪な欲望が引き金となって、転落のドラマを辿る──。谷口千吉監督が手掛けた犯罪映画の佳作で、一昼夜東京中を逃げ歩く青年の心理がスリラー仕立てで描かれる。

1月8日(日) 〜14日(土)

馬鹿と鋏

1965年(S40)/東宝/カラー/89分

『馬鹿と鋏』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督:谷口千吉/脚本:田波靖男/撮影:西垣六郎/美術:阿久根巌/音楽:三保敬太郎
■出演:伴淳三郎、小沢昭一、高島忠夫、池内淳子、北あけみ、田村奈巳、中北千枝子、有島一郎、田崎潤、平田昭彦、進藤英太郎

伴淳三郎、小沢昭一、高島忠夫の詐欺師トリオが、絶妙のチームワークでデッカクかもる──?!谷口千吉監督が初のコメディに挑んだ痛快犯罪劇。政治家の利権問題、空港建設に伴う土地取引など、現代社会に対する諷刺もピリリ。

1月11日(水) 〜14日(土)、18日(水) 〜21日(土)

最後の切札

1960年(S35)/松竹大船/カラー/93分

『最後の切札』写真

©1960 松竹株式会社

■監督:野村芳太郎/原作:白崎秀雄/脚本:橋本忍/撮影:川又昻/美術:宇野耕司/音楽:芥川也寸志
■出演:佐田啓二、桑野みゆき、日比野恵子、芳村真理、加藤嘉、多々良純、三井弘次、宮口精二、柳永二郎

普段は小綺麗な洋品店の主人、実はあくどい周旋屋という中年チンピラが主人公。いかがわしい新興宗教の暗部をついて、一世一代のゆすりを仕掛ける──。正当派二枚目スタアの佐田啓二が口八丁のワルに扮した犯罪サスペンス。

1月11日(水) 〜17日(火)

からみ合い

1962年(S37)/にんじんくらぶ/白黒/108分

『からみ合い』写真

©1962 松竹株式会社

■監督:小林正樹/原作:南條範夫/脚本:稲垣公一/撮影:川又昻/美術:戸田重昌/音楽:武満徹
■出演:岸恵子、仲代達矢、川津祐介、芳村真理、渡辺美佐子、山村聰、滝沢修、千秋実、宮口精二、信欣三、千石規子

余命いくばくもない実業家の財産を狙う人々が、虚々実々の争いを繰り広げる。最後に笑う者は誰か──?南條範夫の書きおろし長篇小説を映画化したもので、岸恵子、仲代達矢を囲んで、最高の演技陣が熱演の火花を散らす。

1月11日(水) 〜17日(火)

やくざ坊主

1967年(S42)/大映京都/カラー/84分

『やくざ坊主』写真

©KADOKAWA 1967

■監督:安田公義/脚本:高岩肇/撮影:森田富士郎/美術:加藤茂/音楽:渡辺宙明
■出演:勝新太郎、成田三樹夫、小川真由美、三木本賀代、久保菜穂子、多々良純、小松方正、五味龍太郎、金内吉男、渡辺文雄

江戸のあるボロ寺に途方もない刺青坊主が乗りこんできた!連れこみ宿の開業は序の口で、ゆすり、たかり、賭場の開帳と好き勝手し放題──。悪党泣かせの大悪党坊主・勝新のいきいきとした暴れっぷりが楽しい娯楽時代劇。

1月15日(日) 〜17日(火)

恐怖のカービン銃

1954年(S29)/蟻プロダクション/白黒/45分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『恐怖のカービン銃』写真

©国際放映

■監督:田口哲/監督・脚本:浅野辰雄/撮影:井上莞/美術:吉山俊彦/音楽:伊藤宣二
■出演:天知茂、三原葉子、村山京司、加藤章、三砂亘、児玉一郎、上野綾子、有馬新二、倉橋宏明、川部守一、千葉徹、松本朝夫

昭和の犯罪史に残る「カービン銃ギャング事件」。保安庁の会計係長夫妻を誘拐、監禁し公金を奪うというこの兇悪事件の顛末をドキュメンタリー・タッチで克明に再現する。主犯格の大津に映画初主演の天知茂が扮した。

1月15日(日) 〜21日(土)

悪の紋章

1964年(S39)/宝塚映画/白黒/131分

『悪の紋章』写真

©TOHO CO.,LTD.

■監督・脚本:堀川弘通/原作・脚本:橋本忍/脚本:広沢栄/撮影:逢沢譲/美術:松山崇/音楽:黛敏郎
■出演:山崎努、新珠三千代、岸田今日子、佐田啓二、北あけみ、大坂志郎、戸浦六宏、清村耕次、志村喬、柳永二郎

罠にかかって悪徳のレッテルをはられた元刑事が、復讐の鬼となって自分を陥れた連中に挑んでいく──。朝日新聞に連載された橋本忍の同名小説を映画化。人間の執念を描いた新感覚のスリラー映画として好評を得た。

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