©東宝
8月7日(水) 〜13日(火)
1961年(S36)/東宝/白黒/80分
■監督:福田純/原作:飛鳥高/脚本:須崎勝弥/撮影:内海正治/美術:北辰雄 音楽:広瀬健次郎 ■出演:中谷一郎、水野久美、浜美枝、平田昭彦、中丸忠雄、田中邦衛
前科者であるばかりに殺人の濡れ衣を着せられた男、愛する女にも裏切られ、すべてを失くした彼の、たった一人の戦いが始まる。クライマックスの殺し屋田中邦衛との重油まみれの死闘は、佐藤允をして「二度とゴメンです」と言わしめたほどの凄まじさ! ▲
上映スケジュール
8月11日(日) 〜17日(土)
1961年(S36)/東宝/白黒/111分
■監督・脚本:稲垣浩/原作:真山美保/脚本:井手雅人/撮影:山田一夫/美術:植田寛/音楽:石井歓 ■出演:夏木陽介、市川染五郎、中村萬之助、雪村いづみ、笠智衆
盗賊が荒廃した村を救うために、藩主や侍に戦いを挑む、言わば「逆・七人の侍」!佐藤允は暴れん坊ハヤテの弥藤太役を文字通りギラギラと熱演。その個性がひとつのキーワードになっているのが面白い。夏木陽介・佐藤允共演作の頂点である! ▲
1961年(S36)/東宝/カラー/73分
■監督:岡本喜八/脚本:関沢新一/撮影:小泉福造/美術:阿久根巌/音楽:佐藤勝 ■出演:加山雄三、浜美枝、三橋達也、島崎雪子、水野久美、ミッキー・カーチス、河津清三郎
弱小出版社の若き社長にして事件屋・須藤健。借金取りに追われ命が危ないというのに明るくさわやかに、でも内心命がけで大事件の中に飛び込んで行く。リーゼントヘアに皮ジャン、デニムと、この役は佐藤允史上最もイケメンに撮れている! ▲
8月14日(水) 〜20日(火)
1963年(S38)/宝塚映画/白黒/92分
■監督:谷口千吉/脚本:井手雅人/撮影:山田一夫/美術:加藤雅俊/音楽:団伊玖磨 ■出演:三橋達也、太刀川寛、堺左千夫、寺田誠(現・麦人)、福山博寿、夏木陽介
題名とは裏腹に愚連隊物とは別種のシリアスな、ソ連国境守備隊陣地のトーチカが舞台の、戦争映画の逸品である。佐藤允は役に深く入り込みすぎ、テスト中から涙が溢れ出し、あまりにも涙が止まらずNGがでたほど。劇中本当に泣いてるのである! ▲
1960年(S35)/東宝/カラー/94分
■監督・脚本:岡本喜八/脚本:関沢新一/撮影:飯村正/美術:阿久根巌/音楽:佐藤勝 ■出演:山崎努、久保明、江原達怡、鶴田浩二、ミッキー・カーチス、上原美佐、白川由美
谷川岳、蔵王、八方尾根に長期ロケを敢行した本格スキー映画の大作であり、見れば誰もが幸福になれるファンタジックな青春グラフィティでもある。佐藤允は食いしん坊の「胃袋」役で、危険なズッコケシーンをスタントなしで演じている! ▲
©Softgarage/衛星劇場/グ ルーヴコーポレーション
8月18日(日) 〜24日(土)
1999年(H11)/ソフトガレージ、衛星劇場、グルーヴコーポレーション/カラー/134分
■監督・脚本:今村昌平/原作:吉村昭/脚本:冨川元文、天願大介/撮影:小松原茂/音楽:池辺晋一郎 ■出演:役所広司、清水美砂、柄本明、田口トモロヲ、倍賞美津子、常田富士男
97年版での、高鳴るBGMを排除し凄みを増した妻刺殺シーンから始まる、うなぎにしか心を開かない男の罪と再生の物語は、3・11後のいまにこそ胸に迫るものがある。作品の象徴である、うなぎの生態を語る船大工を佐藤允が全身全霊で演じる。カンヌ・グランプリ受賞作品。 ▲
1958年(S33)/東宝/白黒/64分
■監督:日高繁明/原作:樫原一郎/脚本:須崎勝弥/撮影:小泉福造/美術:小川一男/音楽:池野成 ■出演:姿圭子、伊藤久哉、有島一郎、宮口精二、中丸忠雄
佐藤允の記念すべき第1回主演作品は密輸組織を追う若き熱血刑事“ベア”の物語。宮口精二が万年ダメ刑事の父を好演。主人公との出会いに幸せを夢見る哀しき夜の女を演じる姿圭子というこれ1作だけの女優さんの素晴らしさを目に焼きつけたい! ▲
8月21日(水) 〜27日(火)
1963年(S38)/東宝/白黒/98分
■監督:福田純/脚本:関沢新一/撮影:内海正治/美術:竹中和雄/音楽:団伊玖磨 ■出演:団令子、夏木陽介、三橋達也、田崎潤、平田昭彦、藤木悠、田島義文
戦死した日本軍大隊長が隠し持っていたある“品物”をめぐって敵味方入り乱れる一大争奪戦の渦の中、佐藤允扮する流れ者のマジシャン雪旭斉勝々はインチキ手品を駆使して独自に“品物”を狙うべく暗躍するが…。中国少女戦士役・団令子が超可憐! ▲
見出し内写真:『独立愚連隊』©東宝
text by 佐藤闘介 (本文敬称略にて失礼いたします。)