漢(おとこ)・佐藤允! BANG! BANG! BANG!

■ 作品解説 / / / 上映スケジュールラピュタ阿佐ヶ谷

『吼えろ脱獄囚』写真

©東宝

9月4日(水) 〜10日(火)

吼えろ脱獄囚

1962年(S37)/東宝/白黒/75分

■監督:福田純/原作:宮下幻一郎/脚本:須崎勝弥/撮影:内海正治/美術:北辰雄/音楽:広瀬健次郎
■出演:夏木陽介、水野久美、北あけみ、星由里子、田崎潤、浜美枝

無実のトランペッター大木竜介=佐藤允は脱獄に成功、自分を陥れたキャバレー「スリー・キャッツ」の犯罪を暴き出そうとするが、周辺には潜入捜査官や、脱獄仲間ジョーの姿があった。妖艶な歌姫に水野久美、われらがウルトラマン古谷敏のデビュー作!

『暗黒街全滅作戦』写真

©東宝

9月8日(日) 〜14日(土)

暗黒街全滅作戦ニュープリント

1965年(S40)/東宝/カラー/88分

■監督・脚本:福田純/脚本:小川英、石松愛弘/撮影:宇野晋作/美術:育野重一/音楽:広瀬健次郎
■出演:三橋達也、浜美枝、北あけみ、伊吹徹、平田昭彦、堺左千夫

暗黒街シリーズ最終編はその後の東映やくざ映画のようなテイストが加わり、異質な色彩を帯びる。果たして『暗黒街の顔役』の殺し屋五郎役で初登場した佐藤允と、三橋達也との対決の行方は?オシャレな非行少女役・浜美枝の弾けっぷりが男子のハートを直撃する!

『今日もわれ大空にあり』写真

©東宝

9月8日(日) 〜14日(土)

今日もわれ大空にあり

1964年(S39)/東宝/カラー/103分

■監督:古澤憲吾/脚本:須崎勝弥/撮影:小泉福造/美術:北猛夫/音楽:広瀬健次郎
■出演:三橋達也、夏木陽介、稲垣隆、星由里子、新珠三千代、当銀長太郎

パレンバン奇襲作戦でパラシュート降下した通称パレさんこと古澤憲吾監督こだわりの航空映画、集大成的作品。航空自衛隊戦技研究班ブルー・インパルスが全面協力した数々のアクロバット飛行シーンなど、迫力の臨場感をぜひラピュタの大画面で!

『やま猫作戦』写真

©東宝

9月11日(水) 〜17日(火)

やま猫作戦

1962年(S37)/東宝/カラー/95分

■監督:谷口千吉/脚本:関沢新一/撮影:小泉福造/美術:育野重一/音楽:佐藤勝
■出演:夏木陽介、星由里子、水野久美、伊吹徹、平田昭彦、中丸忠雄、中谷一郎、田崎潤

第三作『どぶ鼠作戦』の次に製作・公開されたが、後のテレビシリーズ「遊撃戦」を含む、愚連隊シリーズ中、唯一のカラー作品にして、その骨太のテイストの底に悲壮感のようなものがあり、不思議なことにどこか最終章の雰囲気が漂う。

『血とダイヤモンド』写真

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9月11日(水) 〜17日(火)

血とダイヤモンド

1964年(S39)/宝塚映画/白黒/96分

■監督:福田純/脚本:小川英、間藤守之/撮影:宇野晋作/美術:竹中和雄/音楽:沢田駿吾
■出演:宝田明、夏木陽介、水野久美、中川ゆき、藤木悠、砂塚秀夫、志村喬

ダイヤ原石強奪計画を横からかすめ取り、廃墟のガレージに逃げ込んだギャングのリーダーに佐藤允。右胸部を負傷し、暗躍する悪徳探偵や仲間に疑心暗鬼する役柄は『レザボア・ドックス』のティム・ロスの役所か。弟分役で石立鉄男が鮮烈にデビュー、東宝ノワールの大傑作である!

『あゝ陸軍 隼戦闘隊』写真

©1969角川書店

9月15日(日) 〜21日(土)

あゝ陸軍 隼戦闘隊

1969年(S44)/大映東京/カラー/100分

■監督:村山三男/脚本:須崎勝弥/撮影:渡辺公夫/美術:高橋康一/音楽:大森盛太郎
■出演:本郷功次郎、藤村志保、峰岸徹、露口茂、長谷川明男、藤巻潤、宇津井健

多くのパイロット役を演じてきた佐藤允の集大成的作品。藤村志保、本郷功次郎ら大映オールスターキャストに囲まれ、俳優座同期生の宇津井健に叱咤激励され、そして加藤役の先輩・藤田進を前に加藤隼戦闘隊長を全力で演じる佐藤允に感無量!

『青島(チンタオ)要塞爆撃命令』写真

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9月15日(日) 〜21日(土)

青島(チンタオ)要塞爆撃命令

1963年(S38)/東宝/カラー/99分

■監督:古澤憲吾/特技監督:円谷英二/脚本:須崎勝弥/撮影:小泉福造/美術:北猛夫/音楽:松井八郎
■出演:加山雄三、夏木陽介、浜美枝、伊吹徹、平田昭彦、池部良

第一次大戦、難攻不落の青島ビスマルク要塞に挑む空の勇者たち。空の独立愚連隊とも言うべき痛快ノンストップ冒険アクション。吊り橋に追いつめられた夏木、佐藤が橋自体を爆破することで危機脱出するなど、まさに東宝版インディ・ジョーンズ!

9月18日(水) 〜21日(土)

みな殺しの霊歌

1968年(S43)/松竹/白黒/91分

■監督・構成:加藤泰/原案:広見ただし/構成:山田洋次/脚本:三村晴彦/撮影:丸山恵司/音楽:鏑木創
■出演:倍賞千恵子、中原早苗、応蘭芳、角梨枝子、松村達雄

連続殺人鬼の愛と死を描く、戦慄のクライム・サスペンス。佐藤允が自己ベストに挙げ、最も愛した作品である。加藤泰監督は逃亡犯の心理を掴ませるために、佐藤允に撮影前に必ず朝刊を読むこと、赤信号で交差点を渡ることを命じたという。倍賞千恵子にとっても間違いなく代表作!

text by 佐藤闘介
(本文敬称略にて失礼いたします。)