『花のれん』写真

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7月10日(日) 〜16日(土)

花のれん

1959年(S34)/宝塚映画/白黒/129分

■監督:豊田四郎/脚本:八住利雄/原作:山崎豊子/撮影:安本淳/美術:伊藤熹朔/音楽:芥川也寸志
■出演:淡島千景、森繁久彌、司葉子、乙羽信子、石浜朗、佐分利信、花菱アチャコ、浪花千栄子、山茶花究

吉本興業の創業者、吉本せいをモデルに描く女の一代記。夫の死後、寄席経営に辣腕を振るい、商売一筋に生きた大阪女の強さとたくましさ、美しさと哀しさを、淡島千景が堂々たる演技でみせる。山崎豊子の直木賞受賞作を映画化。

『お父さんはお人好し 家に五男七女あり』写真

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7月10日(日) 〜16日(土)

お父さんはお人好し 家に五男七女あり

1958年(S33)/宝塚映画/白黒/55分

■監督:青柳信雄/脚本:新井一/原作:長沖一/撮影:西垣六郎/美術:近藤司/音楽:神津善行
■出演:花菱アチャコ、浪花千栄子、環三千世、安西郷子、山田彰、夏亜矢子、太刀川洋一、柳家金語楼

大阪下町で果物店兼焼芋屋を営むアチャコ一家は子沢山の大家族──。NHKラジオの人気番組、長沖一の連続放送劇『お父さんはお人好し』を映画化したホーム・コメディ。妙齢の四女、正義漢の三男、ふたりの縁談騒動をユーモラスに描く。

『おへその大将』写真

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7月13日(水) 〜19日(火)

おへその大将

1962年(S37)/宝塚映画/白黒/87分

■監督・脚本:佐伯幸三/脚本:藤本義一、木村武/撮影:黒田徳三/美術:加藤雅俊/音楽:真鍋理一郎
■出演:フランキー堺、新珠三千代、原知佐子、船戸順、千之赫子、山崎努、山茶花究

大阪の川の畔にあるスラム街。この地のはずれにある医院は、子供たちのおへその診療、夫婦喧嘩の仲裁…と住人のよろず相談所──。商売度外視で貧しい人々の面倒をみる医師フランキーとその妻・新珠三千代の奮戦を描いた社会ドラマ。

『独立機関銃隊未だ射撃中』写真

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7月13日(水) 〜19日(火)

独立機関銃隊未だ射撃中

1963年(S38)/宝塚映画/白黒/92分

■監督:谷口千吉/脚本:井手雅人/撮影:山田一夫/美術:加藤雅俊/音楽:團伊玖磨
■出演:三橋達也、夏木陽介、佐藤允、太刀川寛、堺左千夫、寺田誠、福山博寿

終戦間近のソ満国境付近。凄まじい砲撃の中、重機関銃トーチカ“キの3”の守備兵たちは、次第に追いつめられていく…。充満する男たちの息づかい、悲壮感。トーチカという密室空間で濃密な人間ドラマが繰り広げられるハードな戦争アクション。

『ある大阪の女』写真

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7月17日(日) 〜19日(火)

ある大阪の女

1962年(S37)/宝塚映画/カラー/90分

■監督・脚本:須川栄三/脚本:依田義賢/原作:溝口健二/撮影:遠藤精一/音楽:平岡精二
■出演:団令子、川崎敬三、原知佐子、黛ひかる、勝呂誉、小沢栄太郎、山茶花究、藤原釜足

溝口健二の『浪華悲歌』を須川栄三が現代的感覚で再映画化。男に騙され、金に振りまわされ…、現実の波に翻弄されながらも強く生き抜くヒロインを、団令子が熱っぽく演じて素晴らしい出来ばえ。
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品

『悪の紋章』写真

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7月17日(日) 〜23日(土)

悪の紋章

1964年(S39)/宝塚映画/白黒/131分

■監督・脚本:堀川弘通/原作・脚本:橋本忍/脚本:広沢栄/撮影:逢沢譲/音楽:黛敏郎
■出演:山崎努、新珠三千代、岸田今日子、佐田啓二、北あけみ、大坂志郎、志村喬、柳永二郎

警部補・山崎努はある事件を追跡中、謀略にかかって投獄される。それから二年、出所した彼は名前を変え、自分を陥れた連中への復讐に燃えて悪に染まっていく──。橋本忍が朝日新聞に連載した同名の小説を映画化。

『雲の上団五郎一座』写真

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7月20日(水) 〜23日(土)

雲の上団五郎一座

1962年(S37)/宝塚映画/カラー/84分

■監督:青柳信雄/脚本:長瀬喜伴、新井一/原作:菊田一夫/撮影:鈴木斌/音楽:松井八郎
■出演:榎本健一、フランキー堺、三木のり平、八波むと志、丘寵児、森川信、水谷良重、高島忠夫

菊田一夫作・演出の伝説の舞台劇を映画化した爆笑篇。エノケン率いる貧乏な旅まわり一座が、新進気鋭の若き演劇人フランキーとタッグを組んで大奮闘。ドサ回り劇団のサクセス・ストーリーもさることながら、劇中で演じられる芝居も絶品。

『ハイハイ3人娘』写真

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7月20日(水) 〜26日(火)

ハイハイ3人娘

1963年(S38)/宝塚映画/カラー/87分

■監督:佐伯幸三/脚本:井手俊郎/原作:川上宗薫/撮影:梁井潤/美術:小島基司/音楽:平岡精二
■出演: 中尾ミエ、園まり、伊東ゆかり、高倉一志、長沢純、手塚しげお、高島忠夫、江原達怡、植木等

ナベプロ所属のティーン歌手・中尾ミエ、園まり、伊東ゆかりの“スパーク3人娘”を主役に配したミュージカル・コメディ。高校二年のおきゃんな娘・中尾のもとに、毎夕かかってくる正体不明の愛の告白電話──。三人娘が電話の主を追求する!

『僕はボデイガード』写真

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7月20日(水) 〜26日(火)

僕はボデイガード

1964年(S39)/宝塚映画/カラー/93分

■監督:久松静児/脚本:沢村勉、山根優一郎/撮影:梁井潤/美術:加藤雅俊/音楽:広瀬健次郎
■出演:渥美清、浜美枝、有島一郎、笠智衆、団令子、加東大介、船戸順、磯村みどり

持ち前の正義感と柔道の腕前が認められて、BG=ボディガードとなった青年が、恋に仕事に泣いて笑って大活躍、出世街道を歩む様をユーモラスに描いたもの。力は強いが犬には弱い、愛嬌たっぷりの庶民派BGを渥美清がいきいきと演じる。