■監督:内田吐夢/原作:小津安二郎/脚本:八木保太郎/撮影:碧川道夫/美術:堀保治/音楽:山田栄一
■出演:小杉勇、江川宇礼雄、瀧花久子、片山明彦
誠実で小心な老サラリーマンがマイホーム完成の目前、インフレや定年制導入で夢が崩壊し、次第に正気を失ってゆく姿を描いた、日本映画史上最高傑作の一本。小津、八木、内田の天才三人がスタッフに結集した。発狂する父とは対照的に、娘を演じた轟夕起子の健康的な明るい魅力には言葉も出ない。今回の特集上映中、最も古い轟の出演作。 ▲
8月20日(日)〜22日(火)
1937年(S12)/日活多摩川/白黒/78分
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
8月27日(日)〜29日(火)
1940年(S15)/日活多摩川/白黒/29分
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
8月27日(日)〜29日(火)
1942年(S17)/日活多摩川/白黒/64分
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
9月10日(日)〜12日(火)
1943年(S18)/東宝映画/白黒/71分
○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品
text by 山口博哉(映画史家)
見出し内写真:『限りなき前進』1937年/内田吐夢©日活
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