6月7日(水) 〜 13日(火)

恋の片道切符

1960年(S35)/松竹大船/白黒/82分

■監督・脚本:篠田正浩/撮影:小杉正雄/美術:梅田千代夫/音楽:池田正義 ■出演:小坂一也、牧紀子、平尾昌章、鳳八千代、永井達郎

和製プレスリーとして人気の歌手と、下積みのサックス奏者を主人公にした青春映画。ロカビリー・ブームの世相と風俗を背景に、若者たちの焦燥をモダンな感覚で描いた篠田正浩監督のデビュー作。歌舞伎町周辺で撮影されている。


『不敵な男』写真

(c)角川映画

6月11日(日) 〜17日(土)

不敵な男

1958年(S33)/大映東京/白黒/85分

■監督:増村保造/脚本:新藤兼人/撮影:村井博/美術:下河原友雄/音楽:塚原哲夫 ■出演:川口浩、野添ひとみ、船越英二、川上康子、市川和子

舞台は新宿。歌舞伎町に巣食うチンピラ・立野は、暴力で女をものにし叩き売る。ある日、田舎出の貧しい少女・秀子をいつもの手口でひっかけたが、それがもとで刑務所送りに。出所後の彼を待っていたのは…。


『女は二度生まれる』写真

(c)角川映画

6月11日(日) 〜17日(土)

女は二度生まれる

1961年(S36)/大映東京/カラー/99分

■監督・脚本:川島雄三/脚本:井手俊郎/原作:富田常雄/撮影:村井博/美術:井上章/音楽:池野成 ■出演:若尾文子、藤巻潤、山茶花究、フランキー堺、山村聰

九段の花街に生きる芸者・小えんは、お人好しをとおりこすほど無欲で単純、ただ本能のままに行動する可愛い女。自由な恋愛をかさねる彼女の行く末は…。靖国神社の裏手、その路地の一角にある安手の待合いが最初の舞台。


『恋化粧』写真

(c)東宝

6月14日(水) 〜 20日(火)

恋化粧

1955年(S30)/東宝/白黒/82分

■監督:本多猪四郎/脚本:西島大/原作:今日出海/撮影:飯村正/美術:北辰雄/音楽:仁木他喜雄 ■出演:池部良、越路吹雪、岡田茉莉子、小泉博、青山京子

今日出海原作『吹けよ川風』の映画化。柳橋の芸者・初子は、幼なじみの力彌が好きだったが、彼は戦争以来行方不明の園子という女性が忘れられずにいた…。池部良が隅田川を行き来する運送船の船長という設定。


『力道山物語 怒濤の男』写真

(c)日活

6月14日(水) 〜 20日(火)

力道山物語 怒濤の男

1955年(S30)/日活/白黒/84分 ※16mm

■監督:森永健次郎/脚本:菊島隆三/撮影:山崎安一郎/美術:中村公彦/音楽:古賀政男 ■出演:力道山、河津清三郎、南寿美子、飯田蝶子、沢村國太郎、武藤章生

九州の貧しい家に生まれた百田少年は、相撲界に身を投じひたすら精進するが、角界のしがらみから土俵をはなれることに…。力道山本人の主演による伝記物語。矢の倉河岸の風景が印象に残る。


『渡り鳥いつ帰る』写真

(c)東宝

6月18日(日) 〜24日(土)

渡り鳥いつ帰る

1955年(S30)/東京映画/白黒/128分

■監督:久松静児/脚本:八住利雄/原作:永井荷風/撮影:高橋通夫、玉井正夫/美術:伊藤熹朔 ■出演:田中絹代、森繁久彌、高峰秀子、久慈あさみ、岡田茉莉子、水戸光子

鳩の街で娼家を営むしっかり者の女将とその主人、そしてそこで働く様々な境遇の女達が織りなす群像劇。鳩の街はセットだが、隅田川から荒川放水路にかけての下町風景がよくとらえられており、ことに広々とした荒川の光景が美しい。


『下町』写真

(c)東宝

6月18日(日) 〜24日(土)

下町(ダウンタウン)

1957年(S32)/東宝/白黒/58分

■監督:千葉泰樹/脚本:笠原良三、吉田精彌/原作:林芙美子/撮影:西垣六郎/美術:中古智/音楽:伊福部昭 ■出演:山田五十鈴、三船敏郎、田中春男、多々良純、淡路恵子

シベリアから帰らぬ夫を待ちながら、子どもを抱えて行商で暮らしをたてる矢沢りよ。ある日、荒川沿いの四ツ木の町で、シベリアから復員してきた男と出会い、二人は急速に心を寄せあうようになっていく…。


『いつでも夢を』写真

(c)日活

6月21日(水) 〜 27日(火)

いつでも夢を

1963年(S38)/日活/カラー/88分

■監督:野村孝/脚本:下飯坂菊馬、田坂啓、吉田憲二/撮影:横山実/音楽:吉田正 ■出演:橋幸夫、吉永小百合、浜田光夫、信欣三、松原智恵子、飯田蝶子

同名主題歌がおなじみの青春映画。荒川沿いの工場に勤めながら定時制高校に通う勝利、人気者の看護婦ひかる、トラック運転手の留次という三人を中心に、若者たちが幸せを求め、恋や友情に支えられながら生きていく姿を描く。