東映任侠映画の中核を担った男 山下耕作ノ世界

■ 作品解説 / /

『日本侠客伝 昇り龍』写真

(c)東映

11月23日(日) 〜29日(土)

日本侠客伝 昇り龍

1970年(S45)/東映京都/カラー/117分

■企画:俊藤浩滋、日下部五朗/脚本:笠原和夫/原作:火野葦平/撮影:吉田貞次/美術:鈴木孝俊/音楽:斎藤一郎  ■出演:高倉健、藤純子、中村玉緒、片岡千恵蔵、鶴田浩二、伊吹吾郎、荒木道子、天津敏

男の腕には昇り龍、女の腕には蝶々牡丹──。火野葦平の『花と龍』をもとに、九州にその男ありと謳われた玉井金五郎と、女刺青師・お京との波乱の交流が描かれる…。お京役・藤純子の凄絶なまでの美しさと、哀切極まりないラストが印象的。

『ゾロ目の三兄弟』写真

(c)東映

11月23日(日) 〜29日(土)

ゾロ目の三兄弟

1972年(S47)/東映京都/カラー/86分

■企画:俊藤浩滋、松平乗道/脚本:高田宏治/原作:今東光/撮影:山岸長樹/美術:井川徳道/音楽:八木正生  ■出演:小林旭、田中邦衛、渡瀬恒彦、土田早苗、弓恵子、遠藤辰雄、河津清三郎、天津敏、汐路章、潮健児

昭和二十八年頃の大阪を舞台に、“河内の三ゾロ”と呼ばれる兄弟が、やくざ組織を敵にまわして大暴れ!!原作は今東光の『河内ゾロ』。東映映画に初見参の小林旭が、渡瀬・田中とトリオを組んで、ドケチ・ど助平・喧嘩好きの三兄弟を痛快に演じる。

『夜明けの旗 松本治一郎伝』写真

(c)東映

11月26日(水) 〜12月2日(火)

夜明けの旗 松本治一郎伝

1976年(S51)/東映京都/カラー/109分

■脚本:棚田吾郎、野波静雄/撮影:増田敏雄/美術:鈴木孝俊、佐野義和、園田一佳/音楽:木下忠司  ■出演:伊吹吾郎、浜村純、毛利菊枝、田中邦衛、檀ふみ、長門勇、小池朝雄、岡田裕介、山本麟一、室田日出男、菅貫太郎

少年時代から、嘲られ、罵られ、差別の洗礼を受けて育った治一郎は、やがて部落解放運動の先頭にたって、真の人間解放を目指す──。「解放の父」と讃えられた松本治一郎の半生を描いた感動の人間ドラマ。

『前科者』写真

(c)東映

11月26日(水) 〜12月2日(火)

前科者

1968年(S43)/東映京都/カラー/89分

■企画:俊藤浩滋、松平乗道/脚本:鳥居元宏、松本功/撮影:鈴木重平/美術:雨森義允/音楽:富田勲  ■出演:若山富三郎、待田京介、大木実、宮園純子、春川ますみ、山本麟一、安部徹、嵐寛寿郎

若山富三郎主演の破天荒な任侠アクション。ケチ臭い大阪の渡世にあき足らず、東京へ乗りこんできた尻斬り常こと、杉田常次郎。大組織を相手に、ドスやピストルはもとより、ダイナマイト、ダンプカーまで繰りだして暴れまくる!

『日本女侠伝 鉄火芸者』写真

(c)東映

11月30日(日) 〜12月6日(土)

日本女侠伝 鉄火芸者

1970年(S45)/東映京都/カラー/100分

■企画:俊藤浩滋、日下部五朗/脚本:笠原和夫/撮影:古谷伸/美術:富田治郎/音楽:木下忠司  ■出演:藤純子、菅原文太、曽我廼家明蝶、伴淳三郎、安部徹、藤山寛美、弓恵子、佐々木愛

辰巳芸者に扮した藤純子が哀しい恋の顛末を演じる、シリーズ第三作。半玉時代に、見ず知らずの男から受けた恩が忘れられず、操を守り通してきた芸者・小しず。偶然にも再会を果たした二人は、米の買占めを図る悪徳商人らに立ち向かっていく──。

『まむしの兄弟 刑務所暮し四年半』写真

(c)東映

11月30日(日) 〜12月6日(土)

まむしの兄弟 刑務所(ムショ)暮し四年半

1973年(S48)/東映京都/カラー/90分

■企画:俊藤浩滋、橋本慶一、武久芳三/脚本:野上龍雄/原案:斯波道男/撮影:山岸長樹/美術:富田治郎/音楽:広瀬健次郎  ■出演:菅原文太、川地民夫、渡瀬恒彦、浜木綿子、ひし美ゆり子、三島ゆり子、三益愛子、待田京介、遠藤辰雄

刑務所を出るたびに勲章の数が増えるまむしの兄弟、ゴロ政と勝。一目惚れした女のために名古屋のやくざを向こうに回して大暴れ!!菅原文太×川地民夫のコンビで放つ、八方破れの痛快篇、「まむしの兄弟」シリーズ第五作。

『泣いて笑って涙して ポコアポコ』写真

(c)共和教育映画社

12月3日(水) 〜9日(火)

泣いて笑って涙して ポコアポコ

1996年(H8)/共和教育映画社/カラー/53分 ※16mm

■製作:八頭司享/脚本:三輪恵津子/原作:福井千佳子/撮影:赤塚滋/美術:山田久司、奥田太一/音楽:森琢麿  ■出演:吉本真由美、正司歌江、長門勇、三波豊和、小牧芽美、多々良純、原哲男

生後十一ヶ月で脳性小児まひにかかり、手足が不自由になった千佳子は、細々とした生活の中でいつしか自立を考えるように…。空き缶を集めたお金で、お年寄りに車いすを贈る──。心あたたまる実話の映画で、文部科学大臣賞を受賞。

『わかりあえる季節』写真

(c)共和教育映画社

12月3日(水) 〜9日(火)

わかりあえる季節(とき)

1997年(H9)/共和教育映画社/カラー/52分 ※16mm

■製作:八頭司享/脚本:石村嘉子/撮影:赤塚滋/音楽:森琢麿  ■出演:三島ゆり子、勝野洋、本田博太郎、桜町弘子、神田蔵人、奥田小百合、小牧芽美、勇家寛子、吉本真由美、桜むつ子、新海百合子

差別発言によって傷つけられた関係を懸命に修復しようとする高校生たちの姿を描いた同和問題啓発映画。滋賀県内の高校で実際におきた差別事象をもとに、日本における様々な人権問題をからめて展開していく。